HUGっと！ プリキュア：第3話『ごきげん?ナナメ?おでかけはぐたん!』感想ツイートまとめ

HUGっと！　プリキュアを見る。
新たな仲間を加えたハグプリ、この勢いで黄色も攻略！…は一旦お休みして、子育て部分を分厚くしていく第3話。
子育ての生々しさを一心に背負うハリーがぶっ潰れたり、親世代の支援がありがたかったり、オッサンの尖り方が生々しかったり、地面に足付いた話だった。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月18日

とはいっても、天下のBANDAI様謹製の便利育児アイテムはぱっかり出るわけだが。ベイビーのめんどくさい部分、生活侵食してくる部分をハリーに預けたり、生っぽさと都合の良さのバランスは、常に難しい。
しかし完全嘘育児にすればテーマを裏切るわけで、そこら辺の線を引く回と言えるか。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月18日

形のない夢の見方にしても、子供の扱いにしても。はなには未熟な部分がたくさんあって、それが人間性の白紙となって、なんでも書き込める可能性にもなっている。
だから今回、優しさ溢れつつ色々危うい描写が重なるのは、現在の彼女の素直な部分、と言える。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月18日

目の下真っ黒なハリーに『起きろ～！』と怒鳴れてしまうのは、深夜ガン泣きして睡眠時間を削ってくる苦労を、彼に知らずと預けている結果だ。
『赤ちゃんかわい～！』で美味しいところばっか摘んでいるしわ寄せは、戦う力を持たない美青年に押し寄せる。…面白い反転のさせ方だな。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月18日

プリキュア続けるうちに、敵をぶん殴る能力だけではなく、自分が押しのけてしまっているものの意味、それを背負っている人の苦労も、少しずつ見れるようになると、より面白いだろうな、と思う。
まぁ主役側が『赤ちゃんかわい～！』だけつまみ食いし続ける特権を永久甘受する可能性もあるけど。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月18日

そこら辺非常に難しい部分で、育児の生っぽさを背負わせてテーマを深く彫り込むことも、気持ちよさだけをすくい取って主役に食わせ続け、メイン消費者層の快楽代行を分厚くすることも、どっちにも転がれる。
母の手際を見て『私、まだまだ子供だ』と自覚する描写がある当たり、前者狙いかな、とは思う

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月18日

家庭内労働の搾取とかまで踏み込みかねないナイーブな話。
なので、夢いっぱいのお伽話を維持しつつ、いつかはハリーがぐっすり寝られるよう、その仕事を肩代わり出来るようになってくれると、良いなと思う。
そういう意味では、『おんぶ紐』をフェティッシュに使って、役割分担を可視化したのは面白い

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月18日

はなはプリキュアであること、母であることを二重に隠している。
うまく真相に踏み込まない形で、家族の支援を受けられるポジションを確保したが、今後その隠蔽が話の表面に再浮上してくるのか、このまま行くのかも気になるところだ。
家族にはカム・アウトして、はよう支援貰ったほうが良いと思うが。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月18日

不思議アイテムで赤ん坊をあやすファンタジックな展開に、経験に基づいたお母さんの知恵、優しさの描写で重力を与えていたのは、いいバランスだった。
はぐたんを育てるのはどうしても、そういう生っぽい質感がつきまとう行為で。そこには苦労だけでなく、喜びもあるよ、と見せれたのは素晴らしい。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月18日

おままごとのようなギクシャク感で、でも愛情は込めて『大人』をやるはなも、大人へと脱皮しつつ母の体温で落ち着く『子供』でもある。
『職業』を見定める思春期は、そういう大人と子供の中間地点にあって、その両方でもあるからこそ可能性に満ちている。メインテーマ二つを巧く融合させている部分だ

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月18日

はなに比べるとさあやはベーススペックが高い子で、タワーが揺らされた時キョトンと押し流されるはなを、決死の表情で抱きとめ守ろうとしてた。
育児でググる検索力といい、障害を的確に乗り越えられる対応力が、さあやの個性なんだろうな。頭がいい子、なわけだ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月18日

今回影の主役と言っていいほまれちゃんは、勇気がある子…なのかな。ベイビーを許容できない余裕のないオッサンにも、敢然と立ち向かう。
オッサンはオッサンで辛くて棘を吐き出しているのだが、ベイビーではないので社会は許容してくれない。手前のオムツは手前で処理するしかない。成長の世知辛さだ

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月18日

クール顔で可愛いもの大好きお前が可愛いよ系なギャップとか、空を舞うプリキュアに失った過去を重ね合わせたりとか、次に繋がる伏線を丁寧に織り込んでいた。
頭がいいさあやは、自分に欠けている勇気を未熟なはなに見つけた。ほまれはどんなものを、はなに見るのだろう。とても楽しみだ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月18日

伏線と言えば、チャラリートくんが不始末の隠蔽、報連相の失敗と、生々しい死亡フラグを山と積んでいて戦々恐々である。仕事しすぎる幹部は、早く死ぬのがセオリーだが…。
彼の処遇で、ハグプリが『敵』をどう描くかも基本線が引けると思う。さーてどうなるかな…。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月18日

はなの物語は始まったばかりで、母としても、プリキュアとしても、人間としても足らない部分は沢山ある。でも、それを補ってくれる仲間や家族はいるし、彼女自身も学び育つ謙虚な姿勢がしっかりある。
それこそが、主人公の一番強い部分なのかもしれない。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月18日

そういう気持ちになれる、いい第三話でした。はぐたんがかなりの暴君だったのも、お人形さんじゃなくて赤ん坊って感じで良かった。
勝手に泣いて、垂れ流して、たっぷり飲んで。思い通りにはならないベイビーと向き合う足腰を、はな達が今後も育んでくれると良いなと思います。来週も楽しみですね。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月18日

Fate/EXTRA Last Encore：第4話『顔の無い王 -ノーフェイス・メイキング-』感想ツイートまとめ

Fate/EXTRA Last Encoreを見る。
熾天を遡る梯子は第二層、緑の地獄へ。擦り切れた騎士と薄汚れたひばりが支配する、永遠の戦争。不意打ち、狙撃、罠に毒。あらゆる手段が肯定される修羅界で、世界の真相がまた一枚、剥がれ落ちる。
バリッバリの説明回だったが、色々腑に落ちる部分が多くて助かった。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月17日

というわけで、周辺情報を摂取しつつの第4話である。
とにかくいろんなことを説明しまくる回で、風呂に下着にケツにチチに、いろんな方策で目を楽しませつつ、セリフを視聴者の脳髄に入れる作りだった。量産型ラニとか。
ネロの下着、アホみたいに攻めてるデザインだな…ていうかそれ、下着なのか…？

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月17日

哲学的疑問はさておき、色々情報が公開されて、見えるものもあった。
ゲームでの聖杯戦争から一世紀、地球人工は10万人を切った。伊勢原市以下である（ローカルネタ）。
文明の光がこの月面にしかないなら、あの怠惰の都でシンジが守ってきたものは、確かに人類生存最後の証であったのだな。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月17日

※訂正　一世紀→十世紀

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月17日

一千年、アタマを天蓋に抑え込まれながら生き続けるしかないなら、そら腐る。
むしろ戦いから離れ、安寧と平和を与えようという根源が生き続けていたシンジは、歪んでいても聖人だったと思う。そら、ドレイクも見捨てんわな。殺してでも生き延びた経験が嫌で、1000年殺さずにすむよう考えた訳だ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月17日

繰り返す永遠の中で、希望も願いも腐敗して変質してしまう哀しさというのは、Fate（というか奈須きのこ作品）に幾度も出てくる。
”空の境界”のマンション、”hollow”の繰り返す四日間、エミヤの摩耗。バッドエンド後の世界を遡っていくこのアニメは、やっぱり閉じた楽園と、そこに順応できない魂を語る

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月17日

シンジが享楽と統制で作り上げた『戦わなくて良い街』の後に、ブラックモアが生み出した『戦いしかない森』が来るのは、面白い対比だ。
原作やってないので、あのヒゲじいは『クリティカル威力上る人』でしかないのだが、1000年の停滞が不敗と変質を呼ぶなら、多分清廉潔白な騎士だったのだろう。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月17日

世界一つを手に入れても、最初の望みはかなわない。出口のないリピートの中で、敗北の事実の中で、マスターが聖杯に託す願いは擦り切れ、腐敗してしまう。
それが多分、聖杯戦争を終えたセラフに課せられた呪いなのだろう。舞台それ自体が、原作を変奏する装置、というか。全自動悪堕ちタワー。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月17日

電子化されても、定命の定めは人間につきまとうようで、マスターは永遠の中で変質してしまう。
しかしサーヴァントは生前の願いを抱え込んだまま、満たされない永遠に順応し切ることもなく、あくまで従順な機械として世界を生き延びようとする。この対比も面白い。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月17日

鳥海声の特権、ぶっ刺さる精神攻撃で追い込むロビンは、ネロが懐かしむ麗しの決闘を求めている。
ブラックモアが勝利のために捨て去り、多分そのために勝利を積み重ねても上がれない卑劣さに、とても近い存在だからこそ。彼は騎士のような戦いを求め、持ち前の卑劣さでリングを造る。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月17日

それはサーヴァントが『満たされず死んだ英霊』だからこその矜持であり、ネロが『あらゆるものへの感謝を忘れず、素直に人と繋がる喜び』を求めるのと、同じ心理なのだろう。
毒と暗殺は、ネロにとっても馴染みのもの。だからこの電子の夢の中では、皇帝らしく、剣士らしく演じたい。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月17日

人間であるマスターは、電子牢獄の中で変質してしまった願い/呪詛を、世界レベルに拡大する。
死体であるサーヴァントは、歴史に刻まれた過去生を取り戻すべく、その檻の中でもがく。
ラスボスが世界を書き換えてしまった後から始まるこの世界、マスターのサーヴァント化が発生してる、とも言えるか。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月17日

存在するはずのないイレギュラー、ハクノはそのルールに縛られていない。懐かしんだり変質したりする過去は、彼にはない。あるのは憎悪と上昇志向、理由のない衝動に突き動かされて、他人の切なる願いを殺し、世界を否定し続ける。
この理由なき自動性は、NPCっぽくて面白い。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月17日

ハクノの憎悪と上昇志向が、何か理由のあるもの…根源が忘却されたものではなく、そもそもなんにもない、他人に植え付けられた空白そのものだったとすると、いくら探っても何も出てこないのは、良く分かる。
電脳世界だし、NPCって単語も出てるし、そういう感じなのかなぁ…どうかなあ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月17日

そんなハクノでも、可愛いヒロインネロCHANGへの感謝は、憎悪以外の唯一の感情として実感できる。ちゃんと言葉にもできる。それはネロの言う通り、大事なことだ。
生前それを大事にできなかったからこそ、失意のうちに死んだだろう皇帝の、淋しげな表情がなかなか良かった。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月17日

ネロにとって過去生は多分、二つある。ローマ皇帝として生きた生と、千年前、敗北に終わった（だろう）聖杯戦争だ。
彼女を上昇させる我欲は、そのどちらから（あるいは両方から）来るのか。はたまた、ハクノをマスターとする今の聖杯戦争に、ちゃんと足場を置いているのか。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月17日

ネロにとって、ハクノはアグリッピナ、ポンパエナ、あるいは第1話アバンの女性マスターの代理品なのか、はたまたハクノという一個人なのか。
世界設定の謎を掘るのも面白いが、多層的な転生の中で女の心がどこにあるのかを探るのも、結構大事だし面白い。そのヒントがよく出ているのは、とても良い。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月17日

ロビンもブラックモアに愛蔵半ばする忠義を捧げているようで、こっちの流れも気になる。
やっぱ原作の大変奏であるこのアニメ、下地となる『ゲームでのキャラ』を知ってないとどこが変わったか、なんとなくは分かっても、真実驚き込めて飲み込めない感じはある。が、なんとなくは判るのだ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月17日

それはドレイクとシンジでも感じたし、Fateコンテンツ最大の醍醐味でもある。
悪趣味なシャーウッドの森の中で、悪辣なるロビン・フッドの成れの果てが、髭面爺に何を見て、何を望んでいるのか。その感情が決戦の中で、ズバッと見えるといいな、と思う。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月17日

とにかくベシャリが印象に残る回だが、狙撃から死地に追い込んで、舌戦も交えて本気で殺しに来る敵の動きは、なかなかタクティカルで良かった。
『決闘』とは違うルールで動く『戦闘』があるからこそ、ロビンがニヒルな仮面の裏で臨む『誇りある決闘』の不自由さ、頑なさ、熱気も伝わる感じだ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月17日

そんなピンチを救ってくれたレジスタンス・ラニくん。…シオン…シオンだろ！　溜めJCからシンクループしてくれよ！（アトラス院制服見ると興奮するメルブラジジイ）
彼女の背景もさっぱりだが、1000年の閉塞の中でも腐らず、墓と人間の矜持を守ってきたようだ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月17日

フロアマスターは腐敗し、レジスタンスは歪みつつも落ち切らない。これが今のセラフのルールなのかなぁ…凛ちゃんさん（っぽい人）が、どういう願いを持ってるか次第だけども。
悪たるフロアマスターと殴り合うだけだと、流石に七回やると飽きるので、ジョーカーになりうる役割を入れてるのは面白いね

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月17日

とまれ、色んな説明で物語の輪郭が分かってきて、その中で人間と英霊の魂はどう変質し、しないかを教えてくれる回でした。
謎が見えるとまた謎が増えるが、それが面白い。なんして地上人類は、文明遺児限界まで追い込まれちゃったのか、とか。転輪聖王に、強制成仏でもさせられたか。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月17日

しかし話の骨にあるのは、やはりマスターとサーヴァントの関係性、そこで歪む美しい望みのあり方だ。
モリモリ説明を入れつつ、そこを忘れずネロがヒロイン力高かったのが、とっても良かったです。次回も楽しみですね。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月17日

ポプテピピック：第7話『ヘルシェイク矢野』感想ツイートまとめ

ポプテピピックを見る。
はいクソー！　もう見んわこんなクソアニメ～！！　と毎回言いつつ、なんだかんだポプ子もピピ美も可愛いなぁ、と思いつつあるジャンキーの脳髄にクソアニメ原液で注入だよ！！　っていう回。
AC部の奮戦を土台に、小気味良いネタが暴れまわるいい感じの仕上がり。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月17日

兎にも角にも、AC部の高速紙芝居である。
スケッチブックというメディアの可能性を最大限に活かし、動いていないはずのものが動く躍動感、思いの外ちゃんとアツい展開、実写故に制作陣がどんだけ汗かいて作ってるか見れるドキュメンタリー的要素と、異端なのに真っ当な逸品に仕上がっていた。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月17日

フェルトアニメもそうだが、やっぱセルではない意外性のあるメディアが努力と根性で『アニメーション』していると（世の中のセルアニメが『努力と根性』してない、ということではない）、異形を超えて胸にグッと迫るものがある。
自分はやっぱ、まず『アニメ』自体が好きなんだろうなぁ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月17日

縦横を変えたり、切ったり貼ったり、合体させたり。
スケッチブックという素朴な素材だからこそ、AC部の表現への工夫、楽しさへの挑戦はより際立つ。それはみんなが、毎回やっていることなのだが、こうしてわかりやすい形で提示されると、非常に楽しい。汗の見せ方が巧い、というか。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月17日

アニメーション表現の前線は至る所にあって、セルアニメ以外だとEテレと官庁が強いのだが、AC部は元々そっちにも足場がある。
高速紙芝居「安全運転のしおり」 https://t.co/yBQa2RaAht
とか
おばけでいいからはやくきて　https://t.co/KVTV76udgT
とか。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月17日

ポップな『アニメーション』の世界とは、別の水脈で泳いでいたAC部の本気を、逆輸入する形で殴りに来た高速紙芝居。
新鮮に見えて、実はナチュラルに一番強いパンチを打ったという、なかなか面白い文脈もあるし、単純に作品自体が太い。アナログなメディアの強みを最大限出す、いい仕上がりだった。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月17日

他のパートもザクザクと切れ味が良く、『アンチ』『信者』『クソ』といった強い言葉をバリバリ使い、自作の消費構造をメタ化する要素とか。
視聴者の九分九厘わかんない『フランスお国柄あるあるネタ』がBパートになって腑に落ちるところとか。（日本で言えば『これだから日本海側は…』ってところか）

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月17日

小ネタもよく刺さるところに投げてきて、切れ味が良かった。釣りキチ三平ネタはズルいだろ…。
クレしんコンビと薄桜鬼コンビ（あるいは弱ペダ、うたプリ、VitaminX。ホントこの二人つえーな）の、アド・リブ箇所の違いを確認するのも面白かった。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月17日

こおろぎさんが特にひねらず、ふつーに可愛い声でポプ子をやることで、今までになかった『あ、ポプ子ってこれがスタンダード』感が自分の中で生まれたのが、結構面白い体験だった。
クソでキチだけども、ポプ子は可愛いのよ。そこのミスマッチちゃんと作れてるのは、やっぱ凄い。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月17日

矢島さんがしんのすけと美少女を行ったり来たりするのも、ベテラン美少年役声優（矛盾だらけの文字列だな）が本気のおちゃらけを見せるのも、とても面白かった。
どういう流れでイノキで通すことになったのだろうか…溢れる声優ラジオ（三年目）っぽさが、テキトーでいい。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月17日

AとBで声優変える。定形で推しつつ、クリエーターの才覚が爆裂する瞬間を造る。ハードに当たりつつ可愛いで押す。
ポプテアニメが持ってる（そして僕らがある程度慣れて/飽きてしまっていた）ベーシックなパワーを、最大限に引き出してぶん回す回でした。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月17日

アイディアや座組の新規性で押し切る前衛の勝負から、自分たちが作ったスタイルを煮込んで磨き抜くポイントへ、足場が変わった感じもある。
それは多分、制作側というよりは移り気で身勝手な視聴者（と言うか僕）の側が、安定点を探り当てた、ということなのだろう。制作サイドは、特にブレてない。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月17日

『はいクソー、でもまた見るわ』は、それはそれで楽しいんだが、やっぱ意外性でぶん殴られるのは非常に気持が良くて。
ポップさと前衛のバランスは常に見極めが難しいと思うけども、パッケージ能力の高さをフルに活かし、その細い線を手繰り寄せて欲しいものだと期待が高まりました。来週も楽しみ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月17日

アイドリッシュセブン Vibrato『TRIGGER - before the Radiant Glory－前編』感想ツイートまとめ

TRIGGER - before the Radiant Glory－を見る。
その日、俺達はTRIGGERに恋をした。
アイナナがその背中を追いかける無敵のライバルユニット、TRIGGERの結成秘話を追う番外編、Youtubeで大胆公開。男と男のヒリつく出会いが、短い尺に超圧縮還元であり、マジ必見。
今見ろ！
https://t.co/KPdFqSxm9i

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月17日

いいアニメだった…マジで…。（感想終了）
ってのも芸がないので、色々と切れ味鋭い短編に脳髄の八割をぶっ飛ばされたが、なんとか言語化していこうと思う。
尺が短いことを最大限利用し、スパッとこっちの首を切り落とすシャープな物語に仕上がっていた。ダレが一切なく全編見せ場。すげー。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月17日

とは言うものの、スーパー派手なことが起きるわけではなく、顔が良くて性格の悪い男二人が、顔が良くて性格の良い男一人を仲立ちとして、TRIGGERの絆で結ばれちまうだけの話である。
そのシンプルな背骨が、異常なほどに太い。『恋』と言い切ってしまうほどの熱量が交換されるのが、しっかり肌で理解る

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月17日

元々アニナナの情報圧縮力、画面から漂う詩情はかなり強いし巧いのだが、時間が限られる分かなり決定的にねじ込んできて、濃度が高かった。
反目する男たち、譲れないプライド、そこを譲れる龍之介の器量、固めの盃とダンス、一発で惚れ込む男たち、世界を飲み込むTRIGGERの一発。完の璧である。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月17日

公開タイミングも非常に良くて、アイナナが本編で大きな挫折を経験したからこそ、そこから立ち上がる時どうしても目に入る高い高い天の星、TRIGGERの背中は意味が大きい。
そこを目指してあの七人が立ち上がるのは、まだアイドルじゃない彼らがTRIGGERを見つめるラストシーンからも予測できる。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月17日

その時、TRIGGERの気高い強さがどこから出てくるのか、知っているのはデカい。アイツラは譲れない自分を抱え込み、お互いトゲトゲした状態で出会い、酒と踊りで分かり合って、TRIGGERとしての相手と自分に惚れ込んだ。
だから、二年間で天の高みを掴み取るところまで行けたのだ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月17日

事務所の強いバックアップがあるとは言え、それだけに踊らされるTRIGGERじゃないことは、このエピソードが太く見せてくる。
みんな運命と家族の不自由な鎖に縛られつつ、そこに意志の銃弾をぶち込んで自由をもぎ取っている。アイナナも、その強い道に踏み出すことを、挫折の先に期待されている。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月17日

そういうタイミングで、この話が来る。TRIGGERが戦えたんだから、アイナナだって戦える。
そういう確信をこのタイミングで、番外編から与えてもらえるのは、ホント凄く幸福なことだと思うし、そう信じられるだけの熱い魂が、この短いエピソードにはギュッと詰まっているのだ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月17日

本編の中でTRIGGERへの信頼感、アイナナのボーイ達も受け取った奴らの本気を、ちゃんと見ていたことも大きい。
今回話しの真ん中に座ったことで、TRIGGERは『プライドと実力を兼ね備えたライバルユニット』ではなく、『歴史と人格を持った一アイドル』として描けるようになった。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月17日

本編ではツンケンしている彼らにも、アイナナの連中が築き上げたような絆があり、優しさがある。
冒頭、『Deep River』に潜って見せる、楽と天の柔らかな表情。それは『ライバル』である間は見せられない、無防備で優しい素顔だ。
そして僕は、彼らのそういう顔こそが見たかったのだ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月17日

男たちはなぜ、そんな顔ができるのか。
それは世界の抑圧が強いからであり、そこから開放してくれる銃声をTRIGGERが唯一ぶち上げたからだ。
あおきえいの映像センスが唸る今回、とにかく色彩設定が良い。TRIGGERに出会うまでの三人の鬱屈が、重苦しいレイアウトと灰色の世界にきっちり刻まれている。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月17日

方言という個性を矯正してくる八乙女パパとか、いつの間にかセンターが決められている息苦しさとか、台詞とドラマで説明する部分はしっかりやりつつ、短い時間で『あ、コイツラ苦しんでる』と判るのは、やはり画の強さが太いからだ。
押さえつけられて、押さえつけられて、そして男たちは出会う。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月17日

性格悪くて顔の良い男たちがバチバチぶつかりあうシーン最高人間としては、アバンで見せたあったかな記念日のと同ポジを活かし『あの時、俺達は最悪の出会いをした…だが、それは最高の運命でもあったんだZE…』と語ってくる接触のシーンは、マジ最高だった。
性格悪くて顔の良い男のバチバチ好きー！

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月17日

バチバチが好きなのは、嘘のないぶつかり合いの後に魂の共有が待っているからだ。迷わず本音をぶつけ、仲良しごっこをとっとと破棄する天と楽のハードコア友情スタイルに、悩める最年長・十龍之介がぶっこむ。
ここにも周囲をよく見て、傷突くことを恐れず嵐に飛び込み体を張れるお兄やんがいた～！！

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月17日

興奮をそのままキーボードに載せてるので、そろそろ何言ってるか分からなくなってきたがそのまま続ける。俺はTRIGGERの銃弾に、心を撃ち抜かれちまったからYO…。
ウチナーグチが本気すぎて龍之介が言ってることなかなか分からないけど（ありがとうTUBEの字幕機能）、優しいことは判る。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月17日

『父親』に道を定められ、あの深い川の底に流れ着いた二人の男。対して龍之介は、借金を返し家族に幸せを運ぶため、『アイドル』になった男だ。
そういう彼は、これから魂のブラザーになる仲間を、何も交換していなくても見捨てることは出来ない。最年長であることを活かし、間に立って酒を出す。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月17日

それは男と男が魂を繋ぐための儀式、任侠の兄弟盃である。運命に約束された彼らは、つまらない束縛を離れて魂の目で見れば、お互いが掛け替えのない仲間であることを理解できる。
そのために、龍之介が差し出した魂の水（アクア・ウィターエ）は軽い酩酊と、魂の渇きからの開放を連れてくる。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月17日

アイナナの男たちらしく、彼らは皆『家族』に縛り付けられている。愛ゆえに、あるいはその反発としての怒りゆえに、彼らはなかなか素直になれない訳だが、龍之介が間を取り持つことで、その視界と運命が開けていく。
そのための儀式として、林檎とTRIGGERに酔うあの宴席は、とても良かった。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月17日

真ん中に立つ天の圧倒的な『華』、親への反発を推進力に変える楽の悪な魅力は、お人好しの龍之介にはないかもしれない。
事務所に与えられたキャラゆえに、その底なしのニンの良さを公開することも出来ない。ただ、あの決定的な瞬間、争いが嫌いな龍之介の優しさが、決定的な仕事をした。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月17日

それは本当に立派なことで、光り輝く才覚をTRIGGERが天に刻むためには、見えない助けが絶対に必要だったのだと、脳髄に焼き付けてくるシーンだった。
そういう、サードマンの最高の仕事をしっかり見せてくれるからこそ、僕はこのアニメが好きなのだ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月17日

龍之介が差し出してくれた真心を飲み干して、二人のトンガリボーイは警戒を緩め、自分を縛っていたジャケットを脱ぐ。
裸の魂で一緒に踊れば、一発で理解っちまう。俺達がTRIGGERになるしかない、そういう運命が今、この地下酒場で渦を巻いちまっていることが。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月17日

何しろ短い尺なので、性格の悪い男たちが魂で惹かれ合うシーンを、台詞の掛け合いではやれない。
そこで『踊り』に全てを託し、身体のうねりが理屈をぶっ飛ばして魂をつなげちまう展開にしたのは、説得力の意味でも、『アイドル』というテーマにとっても、素晴らしく良かった。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月17日

トリガーは歌って踊る存在だ。彼らの身体がそこでうねるから、女の子（もオッサンも、ジジイもババアもガキも）引き込まれる。魂を撃ち抜かれて、TRIGGERに恋をする。
『アイドル』は、アニメーションという身体性が極端に薄いメディアに切り取っれても/だからこそ、身体を以てコミュニケーションする

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月17日

そういうTRIGGERの、『アイドル』のあり方を、ダンスシーンで魂が繋がっちまう強引な展開に信頼して預け、『この世界の男たちは、汗をかいて女（と男）を魅了しちまうんだぜ！』と刻んできたことが、僕は凄く良いな、と思う。
このアニメは、『アイドル』のアニメなのだ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月17日

かくして男たちは反目を乗り越え、自分を縛っていたつまんない思い込みと抑圧をぶっ壊し、TRIGGERに、TRIGGERである自分自身に恋をする。
灰色の世界で他人に噛み付いている時、方言を禁じられてへこんでいる時、彼らはあまり自分を好きになれなかったと思う。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月17日

でも、三人が出会い、盃を交換し、共に踊った瞬間…TRIGGERが生まれた瞬間、彼らは真実の自分に出会って、それを好きになれたんだと思う。
TRIGGERはそういうありふれた運命を、ぐっと魂に惹きつけてくれる特別な存在なのだ。問答無用で、本物の自分に出会えちまうのだ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月17日

そういう幸福をステージから、沸き立つ確信の矢に乗せて放出するからこそ、TRIGGERは世界を魅了する。アイナナが目指す『アイドルのてっぺん』足りうる。
無論、天に触っても彼らは自由ではない。事務所、あるいは『家族』に縛られ続けている。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月17日

それでも、あの時繋いだ絆を信じ、ファンの前でプロの仮面をかぶって走り続けたからこそ、彼らは『アイドル』であり続けている。
義務感や虚栄心ではなく、仲間が好きで、仲間が好きな自分が好きだと確信できるから、『アイドル』を続けていられる。
そういうTRIGGERの作動原理が、しっかり判る話だ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月17日

そしてそれは、これからあの大敗北の後広がるアイナナが、既に手にしている光でもある。
TRIGGERみたいにバチバチしなくても、固めの盃はまだ果たしてなくても、アイツラもまた、運命に導かれて出会い、魂の何処かが響き合っちまってる。
理屈じゃない運命が、鼓動を始めている。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月17日

その行く先として、TRIGGERの誉れある立ち姿があるのなら、幾度挫折しても、すれ違っても、これからアイナナに恋をするだろうアイドリッシュセブンの道を、太く太く信じることが出来る。
そういうところまでしっかり貫通してくる、短くて太くて、圧倒的な貫通力のあるエピソード・ゼロだった。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月17日

俺は『理屈を蹴っ飛ばしてとにかく駆動する、運命の物語』の勢いってのがマジで大好きで、この話にはそれをビンビンに感じた。
尺が短く、展開がやや強引とすら思えるからこそ、余計なものを排除して魂と魂で出会っちまった男たちの駆動音が、高らかに脳髄を揺さぶってきた。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月17日

大げさかもしれないが、俺もまた、TRIGGERが押し流された圧倒的な出会いみたいなものを、このエピソードから感じ取ってしまったのかも知れない。
そら、このアニメ見たらTRIGGERに恋するよ。恋するよホント。
みんなも、TRIGGERに恋するためにこのアニメ、ぜひ見てくださいホント。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月17日

というわけで、尊敬に値するライバルユニットが、いかにして始まったかを簡勁にぶっ込むことで、現在進行系の出会いの物語を走る主役たちが、何を目指して突っ走るかのロードマップまで書いてしまうという、非常に欲張りなエピソードでした。
いやー、最高だな。点数で言うと二億兆点。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月17日

コレ見たら、今後本編でTRIGGERを見る時も『あ…あの地下の出会いを経て、彼らは天に辿り着いたのね…』って思っちゃうわけで。
そしてそれを目指してるアイナナボーイ達も、『あ…尊き天の示極星（シリウス）を探して、彼らも走るのね…』って思っちゃうわけでしょ。
それは強いよ。尊敬は最強。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月17日

ダーッと勢いに任せて書いて、かなり乱れた文章になった自覚もあるが、まぁ構わねぇ。これが俺の、本当の気持だ…（貧弱な胸板大公開）。
書き続けていると、どんどん妄言の渦に飲まれそうなので、これで終わりにする。言いたいのは、最高ってことと、見てねぇやつは全員モグリってことです。見ろ！！

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月17日

ハクメイとミコチ：第6話『卵の美容師と 休みの日』感想ツイートまとめ

ハクメイとミコチを見る。
今日は楽しいオフタイム！　髪切って、服買って、飯食って、面白いこといっぱい！！　っていう、三連作な回。ジャダさんも出るよ！
誰かの休日は誰かの仕事日であり、仕事の仕方も色々ある。ワーカホリックなイワシと、自由人なジャダを並べることで視界が広がるエピソード。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月16日

というわけで、いろんなことが起きてる回である。省略ポイントが良かったのか、短い時間ながら視聴体験が濃厚で、食い足りなさは無かった。街ぶらとかかなりの数、店の描写が端折られてるんだがなぁ…コアの部分をしっかり掴んで、映像に落とす手腕が良いのだろう。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月16日

今回は作中きっての自由人、床屋のジャダが顔を見せる回である。何しろ声が新谷真弓、尋常の女ではない。
家は卵がまるまる一個ネジ止め、お団子硬かったら休業、変人だが腕は良く、掴み所がないけども理髪への情熱は高い。この作品らしいキャラの付け方で、非常に面白い。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月16日

今回のお話は色んな人のオン/オフが入り交じる回で、ハクメイにとって理髪は仕事の外にある、息抜きの時間だ。ベリショ清潔感あって、マジかわいい。
しかしジャダにとっては仕事…なんだけども、構えたところがなくて半分くらいはオフ…に見える。しかし、ズルズルとやっているわけではない。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月16日

客と軽妙な会話を交わすこと、硬さを解して、、出来上がった結果だけではなく理髪という行為自体を楽しんでもらうこと。（気持ちよくって寝ちゃうのも含む）
それがジャダの仕事スタイルなのであって、不真面目にだらしなく仕事をするのとは、またちょっと違う。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月16日

今回はCパートでリモンチェッロの話を入れて、ジャダの強いキャラで畳み掛ける構成であった。
視聴者はジャダののんびり変人っぷりが脳に刺さっているから、『お酒がまずかったから休業』てのも納得は行く。オン/オフのスイッチが変なところにある女だな、と。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月16日

しかし話が進んで、酒が完成（≒オフが終わる）と、ジャダはヘアアレンジという形で理髪をする。『アルコールが入っていたら、刃物は握らない』という信念があって、彼女はあえてスイッチをオフにしていたのだ、とここで判る。
そういう一筋では行かない仕事への向き合い方も、また良い。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月16日

このあとさらに『お団子硬かったら休業』というトンチキなオフでしっかり落としているわけだが、あれも『お団子堅い、腹立つ、酒飲む』という流れでオフになっているわけで、掴みどころのないジャダの理髪酔拳には、やっぱり彼女らしいルールがちゃんとあるわけだ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月16日

イワシが両手に花で（全くそう見えないが。衣食住、理髪に歌に観光にと、人生の潤いをあらゆる局面から切り取るこのアニメで、『性』は凄く丁寧に除去されている。その清潔感の維持はなかなか面白い）休日を楽しむBパートも、またオンとオフの話である。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月16日

真っ昼間からビール！　マスタードの入ったブリトー！！　深夜にメシ画像貼る人絶対許さない！！！
そういうテンションに持ち込まれる、広間での昼食。それはオフの時間のはずなんだが、堅物イワシ親方は戯れの出来ない男、常時マジレスワーカホリックである。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月16日

食事と散策、ショッピングに新しい服。仕事から離れた『イワシが行かない場所』を少女二人は楽しんでもらおうとするけども、イワシが見ているのは目地だし、超かっこいい服も仕事着扱いである。
オフの中でも、常にオンにしちゃう。オンのはずの仕事中に、オフビートで過ごすジャダとは反対である。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月16日

しかしジャダが彼女なりのルールで仕事スイッチをオンにしていたように、イワシだって一日のオフタイムを楽しんでいないわけじゃない。
新しい服、新しいメシ、新しい場所。
ダチがいろいろ考えて差し出してくれた『楽しい』を、誠実に受け止め、自分もその一部になろうとする。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月16日

そういう積極性はあるんだけども、しかし人間の根っこは早々変わらない。『お団子硬かったら休業』なのだ。
オフタイムでもオンになってしまうイワシの気質に白旗を上げて、ハクメイは仕事場である風車（第3話の苦い失敗が、さり気なくケアされている）の前に、オフの空気を広げてみせる。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月16日

なかなかに楽しみきれないイワシの気質を、責めるではなく肯定して、それもひっくるめて心底『オフ』を楽しめるようにする。楽しい街は、テイクアウトという形で、そういう喜びにも対応してくれる。
そういうハクメイとあの世界の度量の広さを感じられて、風車前の宴会はいいシーンだった。旨そうだし

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月16日

ミコチも旦那の同僚を心底楽しませれるよう、被服という自分の分野で大暴れ…なんだけども、ナイトスネイルを前にした服キチっぷりは、オフ全開と言い切れないのが面白い。
彼女にとって被服は仕事であり趣味であり、血を狂乱させる快楽でもある。高値で買った服を参考に、新しい服を作りもするだろう

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月16日

オンとオフのスイッチは、ぱちぱち切り替えれるものではなく、人の中にそれぞれの形である。自分の形を押し付けるのではなく、柔軟に他人のスタイルを受け入れつつ、お互いがもっと楽しめるように本気で遊ぶ。
そういう心意気の良さが、三篇のエピソードを貫通していると感じました。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月16日

そういう意味では、結構頑なで自分のスタイルと他人のスタイルを混じり合わせるのが下手くそなコンジュをCに持ってきたのは、いいアクセントなんだな。
押しが強いくせにポンコツな彼女は、『髪切って欲しい！』という自分のスタイルが巧く行かなくて、結局泣いちゃう。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月16日

それはま、ジャダが自由すぎるのが大きな理由なんだが、最終的にはそのジャダが『仕事』をして、みんな笑顔になる。コンジュもリモンチェッロは造る。
リモンチェッロづくりが巧く行ったのも、『食事作り』というハクメイの職能をオフに活かした結果といえるか。やっぱオン/オフは繋がってる。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月16日

卵の家の精密なインテリア描写がさり気なく語るように、あの世界は余裕と美しさに満ちている。細かいところにカリカリせず、オンオフ思うがまま豊かに生きられているのは、その後押し合ってのことかな、という感じもある。
が、その美しさと生き様は、僕らの大きな世界にもちゃんと繋がっているだろう

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月16日

そんな気持ちにさせられる、良い三連作でした。
本来バラバラなお話を、ジャダという『登場人物』でわかりやすく、あるいは『オン・オフ』という形でさり気なく、芯をしっかり入れて繋ぐアニメの再構築、やっぱ良いな。
来週も楽しみですね。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月16日