神田川 JET GIRLS：第5話『アイドルレーサー』感想ツイートまとめ

神田川JETGIRLSを見る。
激戦の末、強敵・雲海SURFERSを打ち倒した二人。
勝利に後押しされて、コンビの関係性もギュッと縮まる…と思いきや！
内気なクール少女と太陽小町、二人の想いはどうにも噛み合わない。
一歩進んで二歩下がる。
複雑怪奇な乙女心が、神田川を疾走するッ！！

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月12日

そんな感じの、真夏の積乱雲、ニ週間ぶりの神田川ジェットである。マジで面白いので、なんとか製作泳ぎきって欲しいところだ…四話で総集編はマジ不安…。
さておき、今回はジェットレース成分薄め、女女の微細な距離感多めのエピソード。
脂っこい肌色に隠れているが、やはり金子ひらく”詩”が巧い。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月12日

神田周辺の景色に花を添え、風を動かして情緒を作る。
明暗のはっきりした風景の中に、それぞれの戸惑いと情熱を焼き付ける。
手足のクローズアップ、細やかな表情な変化に心情を語らせる。
こういうクッションをかけた表現が、非常に巧みである。
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— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月12日

コントラストの強い夏の光は、距離を冷たいのに上手くいかないもどかしさ、焼け付くような情念を上手く象徴する。
『暑そ～』と素直に思える”夏”感が、ジェットレースで弾け飛ぶ水の涼しさを強調し、息苦しいアイドル仕事からの開放を求めるヘルズ・キッチンへの共鳴も強くする。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月12日

肌色ノルマを軽々と、情熱とアイデアを込めてしっかりこなしつつも、そこにすら複雑な感情表現を入れ込んでしまう映像詩の巧さ。
それが、男性への性的サービスを主眼とするジャンルの”是”を軽やかに超えて、ピンナップ・ガール達の人間性、血潮燃える青春をグッと匂い立たせてくる。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月12日

そういう静かな強さを、存分に振り回すエピソードとなった。このアニメのこういう所が、俺はとても好き。
冒頭、前回の勝利を戯けつつ堪能する凛。完全にファックの空気じゃん…。
しかしそれはガワだけで、ミサはなかなか自分の頑なさを乗り越えられない。凛の明るさと噛み合わない。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月12日

見よ、この薄暗い分断。
自分以外の女に熱を上げている相棒を見ると、キッチンはここまで暗くなるのだ。ホントミサちゃん面倒くせぇなぁ…。
踏み込みたいけど踏み込めない。ナイーブな少女と向き合うには、凛の天然陽キャっぷりはちと過剰か。
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— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月12日

『巧いなぁ…』としみじみ思うのは、凛の天然をブンブンぶん回しつつ、それが万能の処方箋になっていないところだ。
凛は元気で明るいけども、ガサツで配慮が足らない部分が結構強くあって。それがミサちゃんのナイーブさと衝突して、傷と火花を生む。
でも、生来の明るさはなかなか変えられない。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月12日

ミサちゃんが自分の薄暗さ、頑なさ、臆病さを乗り越えなければイケないのと同じく、世間一般ではポジティブな属性とされる凛の明るさ、強さはしっかり制御され、適切に方向づけされなければいけない。
陰陽双方にしっかり目を向けて、少女たちの歩み寄りを追うスタンスは平等だ。そこが良い。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月12日

とにかく足と指先がよく喋る回で、明暗のコントラストと合わせて京アニ（つうか山田尚子）っぽくもある。
夏の日差しが、二人きりの世界の薄暗さ、ぎこちなさを際だたせる練習場。踏み出そうと決めて、でもなかなか踏み込めない距離。
ジリジリともどかしく、足先は行ったり来たり
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— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月12日

情熱溢れる凛が基本スタート役を担当するんだけども、どうも微妙にズレている。
ミサが気にしているのはラブラブトレードマークではなく、自分を唯一絶対の特別として扱ってくれない、自覚のない多情なのだ。
それはミサの問題ではなく、元気が良すぎる凛の問題である。が、凛の視線は自分に向かない。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月12日

内省、自省ってのが根本的に苦手な子と、自分の内面ばかり見ている子。完全に正反対の二人が、本物のコンビになるまでの道程は遠い。
見よ、このふくれっ面。身内のメカニックと相方が仲良くしているだけで、この表情である。ミサちゃん面倒くせぇ…（好き）。
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— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月12日

凛は比較的足指寄りの描写をされているのに対し、ミサは手指で髪や携帯電話、二人の運命を込めた黄色いドルフィンを触る仕草が強調される。
クールな外見に似合わぬ、幼い愛着が滲んで、いいキャラ造形だと思う。
甘えたいけど、甘え方がわからない。なんて不器用な女だ…（好き）。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月12日

秋葉原デートは、あの世界でジェットレースがどう扱われているか、世界観の横幅を広げる描写でもあってなかなか良かった。
アイドルとジェットパーツの街、秋葉原。三人で歩くほどに、自分だけを見てくれない孤独が募る。
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— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月12日

悪気なく移り気な女の子を前に、自分が唯一絶対の特別なんだと言い聞かせるように黄色いドルフィンをイジるミサちゃん。
しかしその思いは、あくまで自分で抱え込むだけで表にはでない。そういう隠微な思いに気づくほど、凛も視力が良いわけではない。なかなかに微細なすれ違いである。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月12日

しかし前回の浅草決戦から学習して、お上りさんな凛のためアキバ観光に連れ出す（ついでに、二人きりの時間を堪能しようとする）ミサちゃんには成長が見られた。
まぁアメリカンな二人組と邂逅して、特別な時間は”秒”で破綻だがな！！　
雲海組が気持ちのいい奴らなので、おじゃま虫って感じもしないが

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月12日

凛がテンション爆超になるアイドルにも、ミサは向き合えない。
明るい場所は生来苦手、ストイックに生真面目にジェットレースをしたい。そんな自分が、一番苦手なはずの太陽少女に惚れ込んじゃったことが、ミサちゃんの不幸であり幸福でもある。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月12日

陽気属性に導かれて、”外”に出ていく相棒に向き合おう、踏み込もうと迷う足先。それは結局後退りして、ミサちゃんは陰りの中取り残される。
そのクラさに、そっと寄り添うひなちゃんがありがたい。電話番号の交換するだけで、この沈み込み。ミサちゃんマージ…。
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— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月12日

ホント、携帯電話先に聞かれただけで『抱かれたのか…私以外の女に！！』みたいなオーラ出してくるミサちゃんの重力、最高に良い。
『オメー、独占できるほど的確なコミュニケーションしとらんやろがい！』と言いたくもなるが、すぐさま”正解”出来ないからこそ、恋路は面白いのである。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月12日

鏡の前の独り相撲。”本番”じゃなければ言葉は素直に、足先も素足をさらけ出せる。
でも、あの明るい笑顔を見ると言葉が引っ込む。足がすくむ。言い出せないのは、胸につかえる思いが余りに本気だから。
湊…お前そこにいたのか…（名誉童貞少女に、フレンズの幻影を見る亡者）
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— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月12日

ミサの空回りをメインで写しつつ、凛の当惑と決意もちゃんと切り取っているのが、やっぱり今回良いところだ。
白黒のドルフィンくんと、カラーのドルフィンちゃん。色は違えど、悩みを相談する相手は同じである。
イルカの色彩で、キャラの違いを象徴してる表現ホント好き。
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— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月12日

胸に挟まるイルカをエロアイテムに使いつつ、凛の小さな決意を無言で描く演出とかも、キレにキレてた。Twitter上ではセンシティブ過ぎて、画像引用出来ないのが残念だ。
エロいシーン本気でやりつつ、そこにドラマとか情感とか込めれちゃうのは本当に凄いと思う。欲張り二重取りが上手く行ってる。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月12日

この後の着替えシーンのなんとなく重苦しくて、突破できそうな気配もありつつ、焦点がどこにあるか判然としない空気も良い。
正反対だからこそ惹かれ合い、だからこそ繋がれない微細な距離感。パンツいっちょで描く湿り気ではないが、このアニメは”やる”
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— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月12日

ここは前景として、完全に通じ合ってる双子の関係性を置いてあるのが上手かった。
仕事もプライベートもずっと一緒。アイドルの大変さも、ジェットレースの爽快感も共有できる融通無碍が描かれるからこそ、そこに到達できない二人のもどかしさ、不器用と純情が際立つ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月12日

神田川JET GIRLSが泳ぐ、平凡で薄暗い青春の歩み。そこにアイドルとして接近しつつ、別種の関係性を見せるヘルズ・キッチン。
テンポを作る意味合いでも、後に戦うライバルとのコントラストを強調する意味でも、姉妹の挟み込み方は上手かった。
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— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月12日

ミサちゃん達が見るアイドルは、常に顔を作って完璧。でもその仮面は、二人きりのプライベートだと崩れる。
二人きりだからこそ、アイドルの仮面を壊すことが出来る、とも言える。凛ミサとはまた別の形で、この二人もお互いが特別なのだ。
ドル仕事のキツさと合わせて、うまい書き方だったと思う。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月12日

待ちに待った息抜きは、誰かが待望する練習の邪魔。お互いの思いが衝突したら、ジェットレースで決着付けましょう！
というわけで、抑え気味に展開した物語は終盤、グッとアクティブに動き出す。こういうメリハリが効いているのも、このアニメのいいところだね。
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— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月12日

自分たちの勝利と絆、相棒の腕前をDisって来るアイドルに、方言むき出しで熱く反論する凛。その情熱を受け止めて、感じ入るミサ。
なかなか上手く繋がれない二人だけど、ジェットレースを通じて生まれる情熱は本物で、嘘がない。
でもその本気が、ツッコみ過ぎなスタートを生みもする。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月12日

『レースも青春もなかなか難しい！』となったところで、今回は終了である。
情景、明暗、指先の微細な表情。詩的な表現力が、少しずつ生まれている変化、なかなか形にならない熱情を上手く焼き付けて、爽やかで熱い夏のフィルムとなった。
作品世界に独特の”風”があるのが、僕はすごい好き。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月12日

陰気なミサちゃんが変わるだけでなく、陽気過ぎる凛が自省し、お互い不器用に歩み寄っていく姿が公平だった。
同時に情熱を爆裂させる凛こそが、作品最大のエンジンであるとも見せれていて、主役の主役たる理由がよく見えた。
時折正面衝突もするけど、やっぱり凛ちゃんの情熱パワーは得難い資質だ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月12日

しかしそこには、クールなハンドリングが必要になる。義憤に燃えるジェッターを、黒髪のシューターはしっかり御せるのか。
アイドルジェッターとの闘いは、二人の関係に何をもたらすのか。
レースとしての見どころをどう作るかも含めて、来週も楽しみですね。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月12日

Z/X Code reunion：第6話『はたらかないゼクス』感想ツイートまとめ

Z/X Code reunionを見る。
問題児揃いのE組でも、最もやる気のない緑の契約者、月形由仁。吹き上がった教官のスパルタ特訓に耐えかね、アムールトラ少女のアムちゃんと脱走！
それに付き添う、赤いエセ武士・鬼神野シュリ。一夜の冒険は、二人に、チームに、世界にッ！！
一体何をもたらすのか…。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月12日

そんな感じのトンチキ美少女TCGアニメ、キャラ掘り下げ第二回である。前回の白黒に続き、今回は赤緑セットでお送りします！！
まー話としては悪い夢のような、何かが果たされたようでいて同じ場所で足踏みしているような、Reunion粒子濃厚なフニャッと加減ではある。いつもの塩梅だな。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月12日

冒頭、衣奈の肘にもたれかかれながら『凄いでしょ～お姉ちゃん～』と甘える纏を見て、『…やっぱ戦争被害者として、しっかりメンタルケアしたほうがいいんじゃねぇかな…ただの転移性恋愛じゃないかなコレ』という想いを強くしつつ、話はグダグダと赤緑の脱走ピクニックへと転がっていく。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月12日

Aチームの、絵に書いたような鼻持ちならないエリートっぷりとか、由仁の主体性と当事者性のなさとか、どう食っていいものか、箸の付け所に悩む描写がゴロリと。
やっぱ投げ込まれた状況に対し『辞めてー！』しか言わないキャラには、あんま心を惹かれない。個別エピ終わっても、全然変わらんしなそこ…

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月12日

ただ由仁にクローズアップすると必ずアムちゃんが画面に写って、フリーダムでワイルドなネコ科っぷりが堪能できるのは、非常にありがたい。
アムちゃんは二足歩行してるけど根源的に”動物”で、そのイノセントなケモノ臭さが非常に良い。今後も存分にタイガーして欲しい。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月12日

今回は赤の事情を視聴者に開示するのも大事な仕事なので、落ちかかった由仁のケツをシュリが持つ。
あづみのケツをリゲルも持っていたので、あの世界では女が女のケツを持つのは普通の風習なんだと思う。普通ってなんだろうな…。
©Z/X Code reunion製作委員会 pic.twitter.com/8Qg0ghnjhf

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月12日

話の方はグダグダに転がっていって、シュリのゼクス、魔剣鍛冶ムラマサの恨み言が開示される。
仮にも契約者を罵倒するムラマサの語彙がなかなかシャープで、ほんわか萌え萌えに見えてどす黒くシビアなZ/X世界に、よく適応していたと思う。
世界観のムードとしては、”ミルキィホームズ”寄りだよな…。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月12日

今回提示されたゼクスとの不協和を乗り越え、真の武士たる有様を見せつけることが、シュリのパーソナルクエストなのだと思う。
『偽物武士と抜けない刀』っていう取り合わせは、結構煮えてて好き。どこが焦点になるのか解りやすいキャラは、やっぱり飲み込みやすい。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月12日

これに対し、今回の主役である由仁はアムちゃんとの関係は悪くない。しかし状況に主体的に歯を立てられないやる気の無さは、今回主役を貰っても解決されない。
オーバーブーストも、すっげぇテキトーに発現したしな…。”流され体質、やる気なし”ってキャラ性は、なかなか崩したくないらしい。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月12日

まぁキャラのなにかが変わる解決法も、『それ大丈夫？　本当に解決してる？』と聞きたくなるのが、Z/Xの流儀であるが。
ホント纏の不安定なキャラを維持しつつ、なんか変わった感を出すべく新しい”姉”を差し出してきたの、割れ鍋に綴じ蓋って感じでヒドい。（嫌いではない）

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月12日

このまま最後まで、緑色の流動体として芯のない感じで行くのか。はたまた、なんかかっけぇ姿をピンポイントで見せるのか。
判然としないまま、由仁のオーバーブーストは達成。結果がでたので、脱柵はお咎めなしである。
ぐ、グズグズだ…この煮崩れ感が良いわけだが。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月12日

ムラマサとシュリの関係改善、退学回避のための期末奮戦と、地味ーに今後の伏線も貼られていた。
学園ジャンルが成立する定形をそれなりに抑えつつ、作ったガワに何を入れたいのか、イマイチ判然としない生煮え感がZ/Xアニメの見どころ…と言ってしまうと、モンド趣味が過ぎるな。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月12日

『これで由仁の個別エピは終わり！　人格掘り下げ終了ッ！！』と堂々宣言した形だが、エピソードを貰っても人格マジ毛筋一つも変わっていないので、まぁ今後なんかあるだろう…。
『…無いかも』と想ってしまえる所が、Z/Xアニメへのある種の信頼感である。伊勢うどんよりしっかり煮込んでおります！

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月12日

散々Disったけども、このモンドでキッチュなオフビートは嫌いではない。最初から『そういうモンだ』と覚悟を決めて（あるいはタカをくくって）見ているので、グズグズ受容体が体内に形成されているんかも知れない。
アニメとの付き合い方も、まぁ色々あるわけよ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月12日

ダメダメ人間集合体は、あいも変わらずダメダメで。のんびりと時間が進む中、果たして変化は訪れるのか。訪れたとして、それは”マトモ”な方向なのか。
メルトダウン寸前の煮崩れを抱えたまま、今日もE組のポンコツ修行は続く。俺、このアニメ結構好きだよ…。
来週も楽しみ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月12日

バビロン：第6話『作戦』感想ツイートまとめ

バビロンを見る。
迫る新域域議選と、届かない法の手。生まれた犠牲が肩にのしかかり、正崎の口から敗北宣言が出る。
大善のために小悪を成す覚悟。それを”正しい”と信じ、公開討論という蛇の巣に身を潜める刑事たち。
その上っ面を、政治の言葉が撫でる。自死に満ちた新時代を生む、毒を孕みながら。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月11日

そんな感じの、まーたお話の軸足が変わるエピソード。
正崎さんは正攻法での齋攻略を諦め、権力と司法のバックアップのもと、白昼堂々の拉致を決断する。
人類の規格外を相手に、正当な手続きなど取ってられない。時間は出血し、全てが手遅れになる瞬間は迫る。
その決断が、何を取りこぼすのか。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月11日

それはこの討論会の行き着く先、齋開花の世界が新域に展開されて後、見える話であろう。
正崎さんはどっしりと、自殺者の重さを背負う。下っ端の気楽なバイタリティがかき込む、”悪”と戦うための燃料。活きる証。それもなかなか、喉を落ちていかない。
©野﨑まど・講談社／ツインエンジン pic.twitter.com/LZz5BcQ6jw

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月11日

タイムリミットは迫る。獣達の自然状態ではなく、秩序だった人間社会を維持するための規範が、単純な正義を執行する足かせにもなる。
先週陽麻に告げたように、常に己の正義を問い続ける男。シンプルな光の中には、なかなか立てない。
そこで一つの支えになるのが、プライベートな家庭である。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月11日

写真の中に刻まれた、暖かな家族の肖像。当たり前の幸福があればこそ、巨大な善を背負うことも出来る。
妻との対話、いつかの約束を支えに、正崎さんは一つの答えを出す。ブラインドを開けて、光の中に踏み出していく。
通常手段の敗北宣言と、非常手段の行使。
©野﨑まど・講談社／ツインエンジン pic.twitter.com/ugzDdefWmc

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月11日

新域構想に取り込まれた正崎さんには、政治と司法と産業、国家中枢のお墨付きがある。
『国が”善”と言えば、拉致も殺人も合法の域内なんじゃい！！』というプラグマティズムが、情け容赦なく吠え声を上げる二次会。全員参加でレッツゴー！！
©野﨑まど・講談社／ツインエンジン pic.twitter.com/GFIsnRrAQn

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月11日

果たして、それで良いのか。法を守るために法の埓外に飛び出す決断が何を生み出すかは、政治と世論が衝突する討論会が終わらないと、なかなか見えない。
数をまとめることこそ政治。ふてぶてしく嘯く野丸先生と、司法を超えた正義を背負うことにした正崎さんは、それぞれ違う場所に立ち…同じ穴の狢か

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月11日

『”数”こそが力』と吠える野丸先生と、全員一致の拉致二次会。
正崎さんを支える”家族”の肖像が、怪物・齋開花の人間味と正義を支え、群衆の支持を引き寄せるラストカット。
今回は”悪”とされるものと、正崎さんが象徴する”善”が奇妙に接近するエピソードだ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月11日

野丸先生は非常にこのアニメらしい、面白いキャラだ。
骨の髄まで俗物なんだが、おそらく新域を足場にした日本改革の意志は本物だ。たっぷり利権を貪り、権力を私しつつも、五十年先の公益を見据える志士でもある。
巨悪であることは間違いないが、現実主義のやり手でもあり、汚れた理想主義者でもある

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月11日

今回通常手段での立件を諦め、『公権力全てに認められた暴力』という非常手段を選んだ正崎さんと、その歩みは奇妙に重なる。
支持基盤は、政党組織が持つ。一個人の支持はあくまで形骸、その感情も欲望も、秩序の舵取り役たる政治家が握る。
野丸先生の確信は、この討論会で切り崩されていく。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月11日

その敗北が、法の埓外に出て善を守る正崎さんの決断を、どうにも先取りしている気がする。
野丸先生は、常識の範囲内で望める、最高品質の政治家だと思う。常識を弁え、私欲を満たしつつ溺れない。清濁併せ呑む政治の”ノーマル”を、突き詰めたスペシャリスト。
しかしそれでは、怪物には勝てない。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月11日

相手は社会規範に挑戦する異常者でもなければ、法と正義から逸脱した”悪”でもない。
むしろ非常に先進的な人間概念と倫理を、先取りして持ち込む改革者だ。人類社会のあるべき姿を、純粋に考え抜いた結果、原罪の価値判断では”アブノーマル／反野丸”に立つ。
©野﨑まど・講談社／ツインエンジン pic.twitter.com/hbz5ggmeX6

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月11日

野丸先生の政治的寝技を読み切り、きれいに逆転した今回の打ち筋。
モニター越しに展開する家族のドラマが、この支持率をどう反転させるか。民主主義の精髄たる選挙…民意を集約するためのメディアが、”死”への価値観をどう変化させていくのか。
これも、次回以降に見えてくるだろう。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月11日

今回種まきが多い回なので、どうもフライング気味の言及が多くなる。
各党大物が雁首を揃えた討論会で、自殺法への反論が並び立つ。露骨に共産党モチーフの政党が、『自殺が一般化した場合の実利』をまず持ち出してくるのは、なかなかブラックで良い。自殺キャピタリズムの話するの、お前らかいっ！

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月11日

さておき、この話は自撮法にまつわる研究論文ではないので、徹底してツメた議論は行われない。微に入り細を穿ち、自殺法の論理的是非を問う精密と退屈に、エンタメ消費者は耐えられんからな…。
齋の反論は一見形が整っているようで、結構穴があるようにも感じた。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月11日

『資本損失は起きない…可能性がある』と、賢明にも断言しない形で齋は反論する。つまり、バシバシ死んで人間社会がやせ細る可能性だってあるのだ。
死という炎を弄ぶところまで来ても、死は未だ不可逆の過程だ。決断の重たさを考えれば『死ぬかも。死なないかも』で蓋を開けていいものではない…

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月11日

って慎重論は、”ノーマル”の範疇に囚われた古臭い理屈だ。
齋は野丸先生の用意した神輿に乗ることで、新域の巨大権力を手中に収め、それを利してシステムを組み上げた。
域議選のリミットは厳密な現実で、可能性を慎重に弄んでいる間に時間が来てしまう。それに追いつかれたから、正崎の敗北宣言がある

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月11日

齋（の背後にいる野崎まど）は理論と現実を噛み合わせて、思弁の深さとアクションの切実さを同居させるのが巧い。
しっかり考えなきゃいけない問題なのに、時間は待ってくれない。一分将棋のように、タイムリミットを背中に思考は焼き切れ、現実的な拙手を打たされていく。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月11日

老獪な政治理論と寝きった野丸先生は、机上の空論をポイッと投げ捨て、現実的な爆弾を投げつける。
自殺法の成立がもたらすのは、すなわち子供の涙。豪腕とショーアップの上手さで、国民の感情論に訴えかける。
無私の義人、野丸龍一郎を男にしてください！
©野﨑まど・講談社／ツインエンジン pic.twitter.com/kJCAOVkcAz

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月11日

巧い。
『難しい水掛け論なんぞ、選挙民は聴いておられん。大事なのは感情に訴えかけるドラマであり、用意できる最大のエモで舵をこっちに引き寄せる！』という、現実的でノーマルな判断だ。
相手が怪物と、その妻子じゃなければ妙手だったのだろう。嫁さんの微笑みが怖えんだけど…。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月11日

約束された仮面劇のように、齋は息子の本名を呼び、素顔をさらさせる。
野丸先生がどうやってもたどり着けなかった、父親の正体。匿名の白々しさ。それを引っ剥がす特権は、血を分けた”父”にある。
感情に訴えかけるポピュリストとしても、齋は一流だ。
©野﨑まど・講談社／ツインエンジン pic.twitter.com/oEGcuQkifj

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月11日

『理屈より感情！　ロジックよりドラマ！！』という、の丸先生が用意した劇場。
それをハックする形で、齋は自分の正当性…というか物語性を強調する。
そう、人は感情で動く動物だ。子のため、父が死を覚悟する。公の立場のあるものが、私のために覚悟を見せる。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月11日

これから展開する自死のメロドラマは、全て野丸先生がやろうとした領分に乗っかって、それを上回る形で展開する。
衆愚を感情で動かすこと。慎重な水掛け論を蹴っ飛ばして、数に頼った政治の現実で世界を変えていくこと。
政党組織よりデカいものを、メディアを通じて一気に動員する。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月11日

モニター越しに蔓延する一瞬の熱狂を背中に、齋は勝利し、自殺法は肯定されていくだろう。
そこに慎重な判断はないが、それは野丸先生が政治に勝つために、長年の経験と常識から引っ張り出してきたメソッドである。
完全に、既存権力は逆手に取られている。追い詰める手筋が、相手の武器に変わる。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月11日

齋が持っている”ノーマル”さ…人類の未来を生真面目に考えればこそ、”生＝善”という常識を疑い、あくまで民主的な手段、合法的な手法で、新しい価値観を提示する”正しさ”に目を据えないと、こうなるわけだ。
合法であって、合倫理ではない所がミソである。間違っていないが、確実に正しくもない。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月11日

これに対し、野丸先生は反論理の感情論をぶん回して逆手に取られた。適法な闘いを諦め、手っ取り早い合法的脱法を選びとった正崎さんの道も、おそらくは奈落に通じている。
相手は既存秩序を破壊するアナキストではない。そのシステムを遵守し、新しく書き換えるハッカーなのだ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月11日

これに対し、『毒を食らわば皿まで』方式の”現実的な”回答を出すと、今回（とこれから）のように逆手に取られる。
正崎さんを支える”家族”が、当たり前に齋の隣にもいるって想像力を殺していたからこそ、仮面の下は衝撃の逆転劇たりうる。エグいなぁ…相手はあくまで”人間”なんだよね、怪物でもあるが

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月11日

政治のフィールドで拙攻に踏み出した野丸先生は、自分が選び取った刃で死に体になりそうだ。
預言のように『後詰めがいるとありがたい』と言っていた、その言葉を裏打ちするように、特捜本部は”拉致”という犯罪に踏み出すだろう。
『毒を食らわば皿まで』
いい合言葉だ。耳障りが良い。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月11日

だがそれで首根っこを押さえられるなら、野丸先生の”ノーマル”な戦術は政治家・齋開花を殺しきれていただろう。
どうにも、目的だけでなく手段も含めた倫理的正当性こそが、”生≒善”という新しい価値観を相手取る時には必要とされそうだ。
理想を諦めたものに、怪物を殺す権利などない。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月11日

そう突きつけるような、”ノーマル”の敗北であった。さよなら、野丸先生…俺アンタのこと嫌いじゃないよ…。
野丸先生と委員会が動員できる全権力を駆使しても、その裏を探りきれないくらい齋陣営のハックが巧い、ってことだろうな…。この精妙さが、一番の怪物性かも。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月11日

というわけで、政治家・齋開花の独壇場でした。
旧世界の試しを余裕顔で受け流し、逆手に取って”生≠善”という新たな福音を垂れ流す。
相手は既存秩序と人類の尊厳をしっかり尊重し、徹底的に公平に考え抜いているからこそ、非常に手強い。
政治の領域での敗北に、司法の敗北は続くのか。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月11日

諦めを乗り越えた先にあるはずの現実主義は、死を弄ぶ大淫婦に突き刺さるのか。
ひたりひたりと迫る大災厄に、それでも彼らは突き進む。何しろ、シンプルな正義のミカタだからね！！
最悪が待ち構える次回、まーヒドイことになりそうだ。来週も楽しみ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月11日

追記　理想を諦めないプラグマティストは、ホント敵に回すと厄介ね……。慢心もしないし。

あ、齋がノーマルサイドからのツッコミに反論する時、歴史的事実を持ち出して『現在の価値観として当然視されているものは、結構最近できたもので正当性を疑うべき』って手筋で反論してるの、賢くてズルいなー、と思った。
自死を当然の悪とみなす価値観は、実は結構アブノーマルな例外。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月11日

そういう物語を編むことで、自身の真実性を相対的に浮かび上がらせる話運びをやっとる。
政治討論会って場所組だと、政策としての妥当性を問うのがメインになって、その後ろを支える根源的な倫理性、合論理性までツメて語りぬく余裕はないわけで、形が整えば勝ちは拾えるもんねぇ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月11日

齋は『勝てば良し』ではなく、真実正義と信じた新しい価値を実現するために、世界に敵対を決めてる。自分が見つけた倫理と価値に確信がある。
その上で、理解ってもらうことより実権を掴んで、実際に世界と人の頭の中を変えてしうこと、現実を理想が追認していく形を飲み込めている。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月11日

ここら辺、ノロマな既存の司法手順を蹴っ飛ばし、現実的なタイムリミットに追いつこうと非常手段に打って出た正崎さんと好対照なのだろう。
理想のために現実を握りつぶす怪物と、現実を実現するために理想を汚した人間。現状論理のぶつけ合いでも、主役サイドの旗色が圧倒的に悪いなぁ…。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月11日

しかし野丸先生、”感情論”を文字通り『感情の論理』としてしっかり捉えて自説を展開するあたり、やっぱクレバーなんだと思う。
普通『感情に支配された、非論理的な論理』の方で使われがちだもんな、”感情論”って言葉。しかし先生は『人間は感情の動物で、法と自死は感情で扱ってはいけない』と語る。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月11日

その上で、ロジックより感情に訴えかけるパフォーマンスを持ち出して、綺麗に逆手に取られている所が旧時代の政治家の限界点、って話なんだろうが。
理屈は理屈、現実は現実。そういう切り分けを、兇猛なる理想への確信で一気に踏み倒す所が、齋の怖いところだと思う。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月11日

『ワシが気づいた自殺法の穴、じっくり説けば国民は判ってくれる！』という正道に踏み出すには、政治家経験が長すぎたんだろうなぁ…。衆愚に絶望していなけりゃ、新域構想なんてやらないだろうし。
ある意味、現実と寝れる大人と、理想を諦めきれない子供の対決なんだな、このお話。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月11日

夢や理想を絶対に諦めない、キラキラな幼児性。それが怪物的な実務能力と、既存秩序をハックする知恵と異能にさらされた時何が起きるか。
美なるものにクローズアップし醜悪を映し出すのがグロテスクの仕事であるならば、非常に見事なグロテスクであろう。理想は時に、怪物の牙を持ちうるのだ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月11日

ぼくたちは勉強ができない！：第6話『彼らは安んぞ面する[X]の志を知らんや』感想ツイートまとめ

ぼくたちは勉強ができない！ を見る。
冷厳極まる氷の女王と、目を離したらすぐドジるポンコツ。二つの顔を持つ無敵教師、桐須真冬。
お風呂で強火の肌色サービスに勤しんだと思ったら、激詰め面接で問題児の心を折り、と思えば成幸くんの長所を教師らしく見つける。
真実の彼女は、どこにいるのか？

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月11日

そんな感じの全領域担当の高性能後期型ヒロイン、”ラグコメゲルググ”桐須真冬メインのお話である。
前半でポンコツ成分をたっぷり見せつけ、緩んだところでシビアな教師顔、成幸くんを”生徒”として扱える唯一の強みをぶん回し、まだ道を見つけきれない弱さも滲ませる。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月11日

マジ闘争の全局面において隙がない、完成度の高い立ち回りを見せてくれた。つえーなコイツ…早めにナーフしておかないと、格ゲーなら客が離れるレベルだぞ…。
エロコメからシリアスまで、手弱女から教師まで、色んなかをフル活用できる多面性と馬力を、存分に見せつける強さとなった。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月11日

前半はお風呂を舞台にした肌色展開で、『謎の光とか軟弱なことは言わねぇ！　尊敬する映画は”オースティン・パワーズ”です！！』という感じの、際どい隠しが大暴れしていた。
徹底的にモノで隠す作りは、気合と工夫が見れて好きなんだよな…肌色サービスながら”芸”を感じる。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月11日

成人済みバディとラッキースケベを呼び込むポンコツ力を活かし、青少年の睾丸鷲掴みって感じの脂っこいアピールであったが、同じく肌を晒しているのに状況を整え、ツッコミと話の交通整理に勤しむあしゅみー先輩の不利なポジションが、より目立つ話でもあった。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月11日

年齢的には”下”のはずなんだが、面倒見属性がブンブン暴れまわり、イジったり広げたり面白がったり。
自分より桐須先生の美味しいところを際だたせるように、非常に器用に動く。
物語的にはありがたい限りなのだが、弱さが魅力ともなる物語の主体としては、少々手際が良すぎる感じもある。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月11日

小さいボディでしっかり者、ってのも良いギャップなんだけども、どーもあしゅみー先輩は色恋主軸の話で勝てる性能していないっていうか、ジオンMSでいうとザメルって感じで。
自立したメンタルとハイスペックな性能、広い周辺視野が逆に、主役に付け入る隙を与えない。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月11日

今回の風呂場エピでも、成幸くんとラッキースケベする≒理性を超えたところで心を動かす仕事は、どポンコツな桐須先生の担当となり、あしゅみー先輩はそこにいたり道筋を上手く整えるのに徹してる。
主役エピ回ってくれば、また別の側面から光が当たるんだろうけども…どーにも賢すぎる哀しさが匂う。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月11日

やっぱ桐須真冬の、大人っぽくもあり子供でもある二面性は非常に欲張り大正解であり、話の交通整理役も出来るし、メインエンジンになって暴走することも出来る。
他の四ヒロイン、どっちかしか出来ない事が多いんだよな…ゲルググはライフルは戦艦並みで、ナギナタと高機動力で近接も出来るわけよ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月11日

前半のゆるっとプライベートをギュッと締め、”教師”としての顔を見せるのがBパート。
登場時の『高圧的で嫌な教師』の顔を、文乃と理珠に叩きつけて泣かせつつも、先生役に忙しい成幸くんに”生徒”として向き合える唯一性、少し変化した柔らかさも見せつけてきた。ここでも、二正面作戦に堂々勝利よ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月11日

ハードコアにぶち当たるしかない不器用さが、積み重ねた日々の中で変化していく。
成幸くんとの面接は非常に良かった。成幸くんサイドの思い出が、エロティック・ロマンスに暴走していくところは頭おかしかったけど。脳の配線がバグった性獣じゃん、あのメガネ…。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月11日

桐須先生が激詰めしてくれたおかげで、理珠のまんじゅう顔も堪能できたしな！
やっぱ緒方くんがまんじゅう顔してると、『お、良いもん見たな』って気分になるし、毎日を元気に暮らすことが出来る。国民の福祉だな…。
©筒井大志／集英社・ぼくたちは勉強ができない製作委員会 pic.twitter.com/7wUwecnvmJ

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月11日

桐須真冬が”先生”をしてくれるおかげで、唯我成幸が自分に自信がない子供でしかなく、担当してる劣等生と同じように乗り越えるべき問題を抱えているのだと、思い出すことが出来る。
その欠落に並び立つのは、一緒に受験に勤しむ同級生の仕事なのだが、導き受け止めるのは”大人”の仕事なんだよなぁ…。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月11日

それはあしゅみー先輩でも担当できるポジションなんだけど、彼女自身も受験生で。
それが成功でも失敗でも、自分なり子供時代を終えて、一つの結末にたどり着いた経験ってのは、やっぱアドバンテージとしてデカいわけですよ。
その上で、柔らかい弱点もたっぷりある。強いわー設計段階で。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月11日

嫌味な敵役やってた頃は、彼女の激詰めはただの理不尽でしかなかった。
しかし彼女自身、自分のハードコアな気質に悩む”子供”でもあることが、成幸くんと同じ空を見つめる姿勢から見て取れる。
大人に見える人も、傷と弱さをかかえている。
©筒井大志／集英社・ぼくたちは勉強ができない製作委員会 pic.twitter.com/8DYjWiyhUq

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月11日

そこに踏み込んで、秘密を共有し関係を深めていく物語が、現段階でもかなりのアドを取ってるゲルググにまだ待ってるってことを、今回のお話はしっかり見せてきた。
ガラスの向こう側に広がる、秋の空。無敵の”教師”に見える二人の、曖昧な共通点。こっからいくらでもぶっ込める、かなり”強い”足場だ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月11日

桐須先生の圧力にヘコミつつも、闘志をかき立てて勉学に勤しむ文乃＆理珠コンビが見れたのも、また良かった。
辺りが強すぎるけども、受験に挑む気持ちとロジックの弱さを的確に洗い出して、今後の改善点を示してはいるのよ、あの面接…。
なぜ彼女は、夢を殺し才に従う道を押し付けてくるのか。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月11日

そのオリジンが見えた時、鬼に金棒ゲルググに核バズーカって感じで、桐須先生のヒロイン戦闘力は更に上がる気がする。
エロいポンコツに立派な教師、可愛いヒロイン。既に多角的な魅力を積み重ねてんのに、こっから更に”上がる”からな確実に…二期でやれっかは知らんけども。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月11日

Aパートの貪欲なサービスに『まーた足踏みか？』と一瞬いぶかしんだけども、Bパートはその予断を逆手に取るような、”受験”にしっかり切り込んだお話となりました。
桐須先生の苦い忠言は、お気楽学生チームだと忘れがちな現実の厳しさ、”受験”というオリジナルなテーマの影を、しっかり掘る足場なのね

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月11日

そういうイヤミをいうキャラが、ヒロインとしても魅力的であり、自分にしか出来ない主人公との向き合い方も持っている。
”受験”に悩む子供と同じような、自分ではどうにもならない弱さもしっかり抱え込んでいる。
全局面で強い。ゲルググがゲルググである理由が判るエピソードでした。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月11日

『”ガンダムビルドダイバーズRe:RISE”の感想かよ』と、セルフでツッコみたくなるくらいゲルググ言いまくったけども。
マージで何でも出来るし、全領域でキッチリ仕上げてくるんだよなぁ…エロいし、真面目だし、ポンコツだし、可愛い。
器用万能キャラはダイヤグラム壊すって、何度も言ってるでしょ！

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月11日

この圧倒的なポテンシャルに、残りのヒロインたちはどう立ち向かうのか。『競うな！　強みを活かせ！！』って感じであるけども、さてはて。
次回予告で緒方くんがシリアスな顔していたけども、僕はあの小動物ロボ好きなので、あんま悲しいことにはなって欲しくない…来週も楽しみ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月11日

GRANBLUE FANTASY The Animation Season2：Extra2『カボチャのランタン』感想ツイートまとめ

GRANBLUE FANTASY The Animation Season2を見る。
秋と冬との境目に、地獄の釜の蓋が開く。
それは諸聖人の祝日。普段は隠れし死霊たちが、大手を振って街を歩く祭り。
父なき家を守る母と、その思いを継がんとする子。かぼちゃのジャックの魔法は、どんな夢を描くのか。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月10日

そんな感じのヴィーラさんおつかれッ！　ハロウィン特別編！！　である。
一期DVD特典のハロゥイン回を、特別編として地上波放送する形。この線の細さ…陽気なBGMの使い所…『やっぱり一期と二期、そうとう違うアニメなんだなぁ』と再確認。こんだけルック違うのに、コア同じなのは凄い。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月10日

お話の方は知らない女が知らない女二人を率い、知ってるルリアとイチャイチャしながら人情噺に切り込んでいく形。
アニメしか知らんので『誰よその女ども！　グランくんを返してよッ！』って感じではあるが…一期最終回で、家禽パワーでゴリゴリ押し込んでた人…ですよね？（おぼろげな記憶を再生）

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月10日

幽霊フェリちゃんと、オン・オフのスイッチが激しいカリオストロをお供に、楽しくはしゃぐルリアが可愛かった。ルリアの可愛さだけは、どれだけ世界線が揺らいでも、主役の性別と課金量が変わっても同じ…。
脳が完全に”グランくん”になってるので、ジータ軸の話にチューニングするのに時間かかったな

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月10日

しかしやっぱり、背景から立ち上がる世界観の作り込みは素晴らしく、生者と死者、現し世と魔界の境界線があやふやになる特別な日として、ハロゥインを描くエピソードがジワリジワリと染み込んでいった。
こういう角度からハロゥインを取り上げるアニメも珍しいので、感心しつつ楽しい。本来こっちよね

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月10日

本筋も西洋お盆としてのハロゥインに乗っかって、星晶獣・かぼちゃのジャックを探しつつ、親一人子一人の健気にそっと手を差し伸べる展開。
ジャックとちびっ子魔女たちが、一夜の魔法を駆け抜けるシーンの児童文学っぽさが、凄く良かった。
©GRANBLUE FANTASY The Animation Project pic.twitter.com/DKMy1VZtze

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月10日

話としては二期第一話と同じで、主人公一行がクエストの途中で袖摺りあった小さな事件を、真摯に解決していく話。
帝国とやりあったりはしないし、顔つきの仲間が増えたりもしないけど、こういう話をやると一行の善良さが裏打ちされるので、結構好き。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月10日

小さい話をやると、それぞれ個別の文化と生活を持った空島を旅している感じも、より濃厚に感じられるしね。
ハロゥインを島独自の文化として描いたのは、一つ一つの文化圏が寄り集まって形成される大空陸を、肌で感じられて良かったな。こういう、世界の広さが見えるエピソードは好きだ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月10日

ヒューマンドラマの方も、死人の心残りと前に進む意志をクッキーに込めて、手堅くも温かい感じ。
遠くに去っていった人に名残を残しつつ、当たり前の日常を積み重ねている人たちが、死者と出会い直す特別な日。
”ハロゥイン”に敬意を持った作りを、伊瀬茉莉也芯のある少年演技がしっかり支える。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月10日

まだまだ未熟なんだけども、父のいない世界を自分なり受け入れて、前に進もうと顔を上げている少年の背筋。
今回のお話を支えていたのは、そんな小さなプライドと清潔感だと思った。
シナリオゲストがしっかり立ってると、話がグズグズにならんから良いわな、やっぱり。敬意を持てるキャラだった。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月10日

それは生者を見守る死者、それが帰還する特別な日に、しっかり目配りをして話を作っているからでもあり。
ジャックの魔法で蘇った死者が、それでも生者と言葉は交わせないのが良かった。
生き死にの境界線が揺らいだとしても、乗り越えられない一線はあるのだ。その上で、再開は救いになる。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月10日

騎空士一行はそれぞれの宿命を抱えて、再び空に漕ぎ出していく。島に残る人たちは死者の祝祭を胸に抱えて、当たり前の日々へ戻っていく。
マレビトと定住者。主役とモブ。その交錯点が、このお話だったのだろう。世界観の広がりといい、正しく優秀な”番外編”であった。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月10日

清涼と寂寥を上手く混ぜ合わせ、いい具合に本編とは別の空気を吸えた今回。何しろ制作会社違うからな！
この”一回休み”をどう生かして、グランくんの青春王道踏破に繋げていくか。”霧の島”が舞台になるっぽい次回、なかなか楽しみです。
アニメしか知らんなりに、結構グラブル楽しんでるなぁ自分…。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月10日