イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

不死身のKGB

エディションqつう出版社のルポタージュ。ナターリヤ・ゲヴォルキャン著。
ルポはとにかく取材の分厚さが勝負になるのだが、この作品はキッチリKGBの誕生(何しろチェーカー時代からちゃんとやる)から現在、そして未来まで追っかけて追っかけて描いていてよろしい。ソヴィエトにとってKGBというものがなんなのか、そしてロシアになった現在KGBの意味がなんだったのかを考えるのに非常に良質である。
冷静で簡素な視点と、とにかく大量の事実をキッチリ廻す手法は好感。KGBがFBSとして復活しそうなプーチンロシアの現在を鑑みると、見ておくと良いかなと思いました。