イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

魔法先生 ネギま! 12

はい、ネギま! です。今回は全編バトルでござんした。いや堪能堪能。一巻の段階で、こんな展開になるとは予想もしてなかったです。戦闘描写は素晴らしいの一言で、各キャラの設定と深くかませて、戦うことが複線になり、次回以降に繋がるという連鎖が出来てます。凄いですね。あと本誌で追いかけているとなげーと感じるんですが、実は凄くコンパクトに纏めている、つまり無駄ゴマがない。この技術だけでも驚嘆です。
あといさぎよく脱がせるタイミングでは脱がすし、下着を見せるタイミングでは見せる。その割りきりがやっぱり好きです。なりもふりもかまわず、「読まれるもの」を書くあざとさとえげつなさは心から尊敬します。そういうあざといサービスが、今回の骨であるがっちりとした背景世界、物語設計、バトル描写から浮かび上がらないのもまた凄い。つくづく、嘆息します。
巻末の解説はついにエルンスト・カッシーラーのタブー理論やトポロジーにまで言及。ぶっちぎりの資料読み込みです。これを白鳥の水面下の水かきと感じるか、ファッション化された知識の資料展示と見るかは人それぞれでしょうが、僕は前者だと思います。まぁ、僕は赤松信者なので当然色眼鏡はかかるわけですが。