イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

心は実験できるか

ローレン・スタイナー、紀伊国屋書店実験心理学に関するライトサイエンス。いい本である。実験心理学という、どうにもグラフと数表が頻発し敷居が高い学問領域を、丁寧に調査、研究して、自分の見識を交えつつ描いている。
この本で紹介される十人の実験心理学者が行った研究は、たいてい凄まじい非難を浴びている。実験心理学もなぜか敵視されることの多い学問領域である。が、その功績は多大だし、意義については非常に考えさせられることが多い。そういう「大切だけどよくわからないもの」を丁寧かつ的確に書いてある、まさにライトサイエンスの鏡。良著。