長沢智、集英社。というわけで非常に幸福なコミカライズ、マリ見てマンガ版の五巻目です。今回はワレンティーヌ前編。まず感じたのはキャラが筆になじんできたなぁって感じです。元から非常にキュートな絵なわけですけど、今回は本当にインクの塊からかわいいが漏れ出してるようなキューティ＆ガーリィ。絵単品で持ってけるのは凄いことです。
そして恒例のひびきデザインに引きずられない、魅力的なキャラクターデザイン。美奈子様のまなじりの男らしさにＭＡＪＩ惚れ。まぁ美奈子様大好きなんで。あと真美さん＆日出美ちゃんの将来スールコンビがイラストになってましたね。ピンを使わない七三もまたスウィートです。田沼ちさと＆美冬さんもヴィジュアル起こしされてました。ここら辺の、「いいたち位置に居るけど挿絵になるほどではない」キャラが絵として迫って来ると、それだけで幸福な気持ちです。
漫画力もまた上がっていますね。裕巳の心が空回りして、行ったり来たりの道中に聖がいいマニューバをとって。原作の「少女成長譚・だまって見ていろマリア様」の部分が、きっちり胸に伝わってきます。巧い。そして漫画でしか出来ないテンポのとり方も切れ味鋭いです。ころころ表情の変わる女の子たちはとってもかわいい。素敵です。
おまけの民族衣装コスプレ大会も非常に大満足な出来で。いちいちセレクトがパーフェクトなのがイカス。志摩子さんにフランス人形吹くってそれは反則。令ちゃんがキルト、しかも靴下はフリルの付いた凄くかわいいの、って裏技。全部において文句なし、素晴らしい漫画です。マリみてダイスッキ。
