イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

東京赤ずきん 4

玉置勉強幻冬社。ネクロでマッドでゴアでガバでスカムでトラッシュなエログロ伝奇の最終巻。救いなんぞは欠片すらなく、片っ端から死んで死んで殺して死ぬ話。ずっとこの話はそうだったし、そういう形で終わったのだし、それでいいのだと思う。
エロスもグロスもどろどろに解けて、アスタロテ様は本格的にクリーチャーだったり、アーカードと戦ったらどっちがつえーのかなと思わず考えるぐらいの夜の女王っぷりだったり、キサの末路とかほんとに暗黒街道まっしぐらだったり、ヴィヴィの四つ腕ガンカタは流石にマンガ巧いなぁと思ったり、最終局面もエゴとエロとグロがどちゃぐちゃに入り混じったお話だったり。
この漫画はずっとそうで。延々死んだり殺したり狂ったり真っ直ぐだったり乾いていたり湿っていたり救いがなかったり、混沌としていながら漫画だった。四巻という間合いを、妙に乾いて、妙に湿った味のまま走りきった、へんてこで残酷で非常で非情で無常で無情な漫画だった。僕は、この漫画が好きだった。とても、好きだったのだ。