イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

ヨルムンガンド 2

高橋慶太郎小学館。鉄砲バンバン雑誌、サンデーGXに連載中の鉄砲バンバンマンガ。武器商人の私設軍隊に入った元少年兵が、設定どおりろくでもない世間で、ろくでもなく鉄砲を撃つお話。今回はチナツ&師匠のロクデナシ暗殺コンビ「オーケストラ」とのろくでもない戦闘がメインでござんます。
同じGXで連載中のブラックラグーンに比べて、台詞回しやキャラクター設定が油っこくないこの作品。一巻ではあんまり活躍しなかったメンバーも見せ場を貰い、敵役のチナツ&師匠のキャラクターもいつものようにたってます。敵役と言っても、別にココ&ヨナ&ゆかいな仲間たちがいい人というわけではなく。鉄砲バンバン撃って人殺し、という文面にふさわしい、ドライでどうにもならないろくでもなさに全員が自覚的です。そこらへんが、シニカルなユーモアに結びついてキャラが立つという好循環。
特に「美少女殺し屋」なんていうもうマンガ業界では畑で取れているんじゃないかと疑いたくなるようなチナツのキャラクターが、生っぽいろくでもなさを浮かび上がらせていい動きをしてます。それに対するレームとルツ、それぞれの対応の違いも、このマンガ最大の特徴である「自覚的なろくでもなさ」を浮き彫りにしていて、個人的には好感。やっぱこのマンガの、乾いたろくでもなさは好きだ。