イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

絶対可憐チルドレン 9

椎名高志小学館。つうわけでぜっちる9番目。長期連載軌道に乗った感じで、ショートエピを細かく丁寧に繋いでいくつくりになっております。全体的に80年代エスパーSFの匂いがほのかに香る一品でありまして、自分としてはこの懐かしさ満載のSFテイストがまず嬉しい。やっぱ超能力者イズ超人と考える連中と一般人のハザマで悩む主役人の構図は、闇の中で能力使う現代伝奇にはない味ですよ。
んで。椎名先生らしいテンポの取り方の上手さ、キャラの掘り下げの巧みさ、ギャグの切れ味。今回のエピソードはまさに職人芸ともいえるマンガ力の塊でしたね。個人的には銀行のエピソードが全体的にテンポ良くて、ただの時事キャラだったHGがいい味出してきたり、細かいギミックの使い方がグッドナイスだったり、すばらしい。ラスエピでバトル展開になりそうな匂いがしますが、一応それで漫画が折れる展開にはならないの知ってるので安心です。少年誌で漫画がぶち折れるのはそれが一番多いので。
ともあれ、色々と安定してきました。やっぱベテランはスゲェと唸りつつ、そこに安住しない作りこみの上手さ、マンガ力の高さを楽しめるすばらしい漫画です。いやー、やっぱ椎名高志好きだわ。