イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

しおんの王 5

かとりまさる&安藤滋郎、講談社。可愛い女の子と将棋マローダーがたっくさん出てくる将棋サスペンスの五巻目がようやっと出ました。一ヶ月遅れたのでに気付かず、放浪しまくったにも手に入れた今ではいい思い出です。オープントーナメント予選も終了、今まで勝ちに勝っていた三人娘も壁にぶち当たる感じですね。
各キャラの性格と気風がいい塩梅にマッチし、おのおのにとって一番「負けるにふさわしい」相手に負けた話の展開は見事。特に斉藤君は師匠である神園先生が引退してどーなるのかなーと心配していたところを、パパが父として師匠として棋士として懐深いところを見せてかっこいい流れで拾いました。パパは脇役として凄くよくて、娘であり愛弟子であるしおんはもちろん、斉藤君にも最高のトスを投げてます。今回の裏主役。
お嬢は久谷君と着実にフラグを育成中。名人との対局もよかったですが、おじいちゃんとの対局が個人的には好み。一枚突破するにはもう少し足らない部分をキッチリ攻められ、ああいう形にってのはいいと思います。棋譜を並べる漫画と並べない漫画の真ん中ぐらいのこの漫画ですが、今回はキャラクタの味と気風が巧くシンクロし、勝負シーンがキッチリ盛り上がっていました。
サスペンス部分も色々張り巡らされてきて、一体どうなることやら。気持ちよく将棋を指す人の多い中、弟君&小林の生臭腹黒コンビはいい悪役です。彼らが悪い子とやってくれるからこそ、将棋に真っ直ぐなみんなが際立ってくるわけで。そこらへんのメリハリも利いてきたなぁと、全体的に加速の巻だったのではないでしょうか。アニメ化はまぁ、見守りたいと思います。やはり面白い漫画だ。