イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

unscripted小話 その6

めさ間が開きましたが、unscripted小話でございます。今回は昨日アップされた"劇破02"第一試合、高杉カヲルVS前田重徳戦です。
難産でした。
まぁグチってもなんともならんので、何がきつかったかは省略します。この試合は書くべき要素てんこ盛りの試合で、高杉の引退、舞の卒業、前田の孤立、ソリフォの面々の微妙な空気、3ラウンドに渡る高度な技術戦と、とにかく要素どうしのボリュームバランス調整が非常に厳しかったです。高杉サイドは素材が多く、前田サイドは微妙に素材不足でした。あと前田が喋らないキャラ(だと僕は認識した)ので、試合のテンポを繋ぐのも大変だったかなと。
個別の部分を見てみると、高杉サイドはコバヤシキャラで三人目(ファイトマニア時代まで含めると四人目)の引退です。個人的な考えとして、話は終わらせないと終わらない派なので、ある程度話リソースを使ったら引退を考えるようにしています。舞とカヲルはもう十年くらい付き合いがあるキャラクターで、それに一区切りということで長々書きました。高杉のほうは結構スッキリと引退できたかなと思っています。
舞なのですが。unscriptedに一番参加したいのはGMのソエジマさんで、でもソエジマさんの哲学からして、自分がPLとして前に出ることはまずしないわけです。ので、師匠の引退に合わせて、積極的にやりたいこといいたいことを全部言わせよう、と思ってああいう内面描写が続いています。ここら辺はソエジマさんからのオーダーどおりです。舞が最後に言っている決意は、unscripted全体のテーマだと思いますよ。
んで前田ですが。「負ける要素しかないから負けた」と書かれたわけなんですが、周りにメンバーがいる以上「負ける要素しかないならできる限り潰す」のがスポーツで、そこをどう突破するかが難しいところでした。とりあえず高杉の戦闘力を想定より五割ほど増して、その上で和彦に憎まれ役をやってもらっています。リズが出てきたのは流れです。持ち札として喋らせるには、狗堂は少し寡黙に過ぎたので、内部事情の吐露はリズがやるのが自然だな、というわけであのオープニングです。
試合自体は、高杉が今まで培った経験で前田のスペックを絡め取った、という試合になると思います。試合字体は構築できているのですが、時間を睨んですかさず全力防御に入る高杉を極めきれず、ダメージを蓄積されて勝ちを略奪されました。心技体のうち、技と体は戻ってきているけど、心が追いついていない前田。MMA最後の試合を自然体で挑み、今までの全てを120%出し切った高杉。ここら辺は対照的ですね。
んで今後ですが。高杉は引退して、今後必要なタイミングで使っていきます。同じ引退組でも、コーチになった鏑木・熱田と違い、MMAとはちょっと距離を取った位置にいるので、あんまでしゃばらないと思います。舞は受け取るべきものを全部受け取って卒業したので、もりもりと前に出るといいかなぁ、と思います。
そして前田ですが。unscriptedは微妙にリアルが強いフィクションで、負けの意味は重いし、チームの価値は強いです。そこを突っぱねてもいいし、受け取ってもいいし。基本的にはどちらにも転がれるように位置取っていると思います。まぁ話を転がすのは熱意とか時間とかいる作業なので、そこらへんはPL次第ということで。
グチ書かないって言ったワリにはグチだらけにハワワ。次はセレーゾ兄さんと校長の試合です。ボクサVSデーモンのジム対決、01に続いて再び。