イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

おおきく振りかぶって 8

ひぐちアサ講談社。多分今一番人気のある野球漫画、ようやく桐青戦が終わりましたよ。長かったなぁ。まぁその分熱戦であり、しっかり高校野球しきったいい試合でありました。キャラもいいんですが、このマンガで一番好きなところは、しっかり野球しているところです。特に西浦は、一番、二番の完成度が高いチームで、僕の好みなのです。栄口先生の職人ぶりは本当に惚れ惚れする。
完成度の高い桐青というチームに勝つのに、奇跡や根性「だけ」で勝つのではなく、今まで積み上げてきた練習、チームとしてのつながり、監督の指示、選手達個々のプレイ、そしてメンタルというスポーツに必要なパーツ全てを組み合わせて持っていったのは、手を抜いてない丁寧な仕事です。漫画は必殺技を打てるので、いざとなったらそれを抜く展開が楽なんですが、そこらへん嘘つかずに野球で勝負するのはやっぱいいですよ。
まーラストイニングはメンバー全員頑張ったかな。田島は天才なので、毎回出番があるので別格としても。それに対比されている努力家タイプの花井がラストキッチリ決めたのは気持ちがよかった。しかし三橋のメンタルと、阿部の懐の狭さがちょっと心配かな。逆に言うと、漫画としてココが軸になってぐるぐる回るのは今まで出証明済みなワケで。キャラの掘り下げ蛾試合に直結という、「勝負」漫画として非常にいい形になっています。
受けているのは、ヤオ市場を狙い撃ちしてるからでも、キャラが立っているから「だけ」でもなく、野球漫画だから。そういうのを実感させられる八巻目でした。このマンガもやっぱり面白い。