みなぎ得一、ワニブックス。みなぎ先生のへんてこ妖怪魔物悪魔ごちゃ混ぜ漫画、ダイダラ編遂に終・了、という巻であります。結構待ったなぁ。イヤハヤ相も変わらずいいケレン味の張り方、盛り上げ方。げっぷが出るほど大満足でありますが、個人的に注目したいのは収束のさせ方。仙ちゃんが一巻から引っ張ってきた厭世感の理由とか、それをさらに今後に繋げる動きとか、ダイダラ動乱で変わった邸とメンバーの変化とか、終わりと始めをごた混ぜにしつつ、仕切りがしっかりしているせいで混ざらないのが素晴らしい。漫画巧い。
ビミョーに終わり気配も漂っていますが、同時に何とはなしに続く気もする。いかにも邸っぽい空気んも繋ぎになっております。メンバーの入れ替えもありそうななさそうな、どうにも読めない引きっぷり。気になるのう。でも先のことだけじゃなくて、仙ちゃんと仲間達がわいわいキャッキャしたり、色々悩んだり、ガツンと人生(まぁ化け物もいるけどさ)にぶち当たったりする様が面白いことが一番のパウァ、てのがこのマンガのよさだと思います。背骨の強い漫画はいい漫画。
巻数も時間も永く使ったエピのまとめとしては、余韻も興奮も十全にあるいい感じでした。今後の展開もワクドキだし、やっぱこの漫画は面白いなぁ。面白いだけじゃなくて巧いし。うむうむ、満足満足。