イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

聖痕のクェイサー 3

吉野弘幸&佐藤健悦秋田書店。世界のヨシノ先生とその作画奴隷、サトケン先生がお送りするエロースと伝奇とダークヒーローが過剰にあふれ出してもう止まらないチェイスザチャンス! な漫画の三巻目。相も変わらず女性の胸や下腹部と下着姿にこだわりのある(婉曲的表現)作品であり、落ちるところまで落ちきってる吉野先生はともかくラフスケッチでしか意見が見えない上のその意見もあからさまに"恥"が見えているサトケン先生的にどうなんだろう、と考えさせられる作品です。
まぁサトケンウォッチとかいう歪んだ遊びはさておくとして、相も変わらず肌色と宗教とヴァイオレンスという触るな危険領域に全力で頭突っ込んでいる漫画でございます。正教どころかカソリックにまで話が及び始めており、しかも書き方やエピソードが底辺レベルで六でもなく、トップレベルで面白いので困り者。
そうなのです。このマンガ、面白いのよね。アトミスの話は中盤のエピソードとして非常にいいバトル&キャラ掘り下げだったし、レントゲニウムの人の話はいい抜きだった。次回に続くクイックシルバー親子はヨシノ全開でぶっちゃけ困るぐらいですが、まぁ勝手に自重されるんでしょう。そこらへん安心して見れるのは、やっぱイカスな、と。
あとこの漫画を見ている人の七割ぐらいが非常に気にしているであろう、僕らの華さんですが、順調にイレギュラーな方向性に捻じ曲がった性欲の階梯を駆け上って(もしくは駆け堕ちて)おり安心です。素晴らしい。あとやっぱサトケン絵巧くなってるすね。師匠が戦時負傷で漫画バトルフィールドからドロップしている今こそ、頑張って欲しいものです。