イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

もっけ 7

熊倉隆敏講談社。アフターヌーンで連載中の、地道な妖怪漫画も七巻目。姉も妹も環境が変わり、話しのパターンが変わったのでワリと新鮮に見れる素晴らしさ。当時は"なんか最終回っぽいなぁ"と思ったのですが、巧く変わった環境、環境に応じて憑いてくるモノの違いを丁寧に描いており、話しを途切れさせず盛り上げているその技量にまず感服。
んで。今回は妖怪というより憑き物スジのお話が多くて。見えない物が見えるのってあんまいい事じゃねえよなぁ、とビール啜りながらしみじみ呟いてしまうような、そんなちょっと暗めのお話が多かったです。お姉ちゃんと御崎さんの対比が非常に巧くて、スジの苦悩とかを丁寧に、非常に食いやすい感じで漫画にしており今までにない苦味がグッドです。
今までは万能に処理してくれていたお爺ちゃんと、お姉ちゃんは物理的に接続が切れてしまっているわけで。そういう中で一人でどうにかしたり、どうにもならなかったりという足踏みを人間味に変えてストレス感じさせないのは、非常にいいなと思うわけですよ。うむうむ。妹のほうのエピは今までの勿怪というかまぁ微妙に違いつつも、積み上げてきた財産を巧く使って丁寧に、という感じ。いつもながら熊倉先生は漫画が丁寧で巧い。とても好きです。
ちょっと変化が色濃く見えた巻だったので、今後の展開は非常に気になりますね。あ、そういやアニメ化か。どうなんだろうね。