イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

しおんの王 7

かとりまさる&安藤滋郎、講談社。アニメも順調なんですか? な将棋サスペンス漫画の七巻目。トーナメントもついに準決終了、決勝開始ということでそろそろ終わるかなぁ、という感じ。羽仁弟がなんかラオウみたいな顔で哀しみが知りたくなっているあたり。相も変わらず将棋マローダー漫画だな、と思います。
いい加減クライマックスなので、キャラも話も揺れずぶれず、言い方が悪いと変化がない感じですね。ただ、変わらないということは一つの価値だ、と僕は思うので、僕の好きなしおんを続けてくれるこの漫画はそれでいいのですよウフフ。相変わらず盤上の空気を描くのがよくて、今まで勝ち街道まっしぐらだった羽仁弟が折れるシーンは一つのカタルシスでした。いいキャラだ。
サスペンスのほうも転進。まぁこういうコースだよな、と思っていた方向に進んでおります。歩くんにスッゴイフラグがバリバリ立っており、そこの処理が最大の爆弾かなぁ。しおんは超人クラスのイノセントであり、崩れる心配はない任せて安心なのですが。しかしま、六巻かけて成長したし、歩くんも大丈夫でしょう。
各キャラクターが丁寧にリソースを使い、ワリと理想的に話の曲がり角を曲がっている漫画ですね。ここを越えれば、後は終わるだけ。んで、漫画が終わるって事はなかなか難しく、とんでもなく激突する漫画も多々あるわけで。その点、無事に終われそうだな、と胸をなでおろす巻でしたファンとしては。八巻で終了、というのは月間マンガとしてはなかなか理想的なペースだと思うので、いい終わりかたをしてほしいですね。