イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

Ordinary±

高橋慶太郎小学館。「ヨルムンガンド」の高橋先生デビュー作。僕はガンドダイスッキなので買ったわけですが、一話で手際のいい殺しをとある登場人物がしてる絵面を読んで、「ああそういえば昔アフタで見たわ」と思い出した。出版社の壁をよく抜いたなぁ、とも思ったけど」逆に言えばアフタ側で単行本出す気が毛頭なかったってことだよネ。
話のほうは例の如く例によって、スタイリッシュな鉄砲漫画。といいたいところなのですが、デビュー作ゆえか色々こなれておらず、スタイリッシュ加減もちょっと減少。コレ読んでからガンド読むと、漫画が巧くなるということがどういうことなのかよく分かります。ハッタリとコマの整理、登場人物に貼り付ける記号のとがらせ方、辺りかな。
かといって面白くない漫画、というわけではなく。どこにもいけなくどうしようもない女子高生もどきの殺し屋伊万里の、結局のところどこにもいけない日々を見つめる乾いた視座はやはりいいものです。ここらへんは高橋先生のセンスだと思う。それを崩さず腐らせず、この作品の後しばらくの静止を越えてガンドに繋ぐ辺り流石だ。
そろそろガンドの新刊も出るしなぁ、と思って買って、センセの根っこと成長を実感した感じでございます。うむうむ、良かった良かった。