イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

東方儚月抄 上

秋☆枝&ZUN、一迅社。REXで連載中のあきえだっしょー上巻。東方もモリモリ商業展開して、モリモリ衆目に触れるようになっておりますが。四コマと小説とストーリー漫画、三つのメディアで展開する儚月プロジェクトのストーリー担当であります。ワンマン同人でここまでビッグなプロジェクトって凄いスね。
んで肝心の漫画のほうですが。面白いよ。面白いんですが、テンポが悪い。今回は新作ストーリーつうことで、月人と各種館の思惑に、新設定がゴリゴリと絡む形になっているわけですが。それらのパーツが大きすぎて、漫画として流れるテンポが阻害されてる感じで。新設定・新ストーリー自体はいいんですが、ちと盛り込みすぎかなぁ、と。
しかしまこれは秋☆枝先生実力不足、というわけではなし。同人を読んでると、秋枝先生漫画巧いです。ただ、その巧さはとにかく人物の心情描写に向かっている。設定と状況を延々処理していく今回では、持ち味発揮できてないのかなぁ、って感じです。明確な主人公も存在しないし、視点も複眼的だしで、心のひだをかき分けるような丁寧なコマの使い方はなかなか出来ないんでしょうね。
色々言いましたが、東方は好きだし儚月の設定や展開も好きです。プロジェクト・スミヨシとか、ZUNセンス全開でイカス。ただぎこちなさは隠せないかな、って話。あとえーりんを持ち上げすぎじゃ。天まで昇る勢いですね。小説のほねげっしょーも早くまとまんねぇかなぁ。