林家志弦、集英社。はやブレもはや十一巻目。前巻からの引き続きで、忍者先輩をめぐる一大バトルロイヤルが続行です。百合とチャンバラの二本立てがこの漫画の基本なわけですが、今回はチャンバラ分が強め。今まで出てきた面白少女たちの夢のマッチが、いつもと違うノールール領域で大爆発という感じ。是が非常にグッドナイスなわけです。
10巻分戦って10巻分人数が増えると、どうしても昔の人に脚光は当たらなくなるわけで。基本スポ根であるこの漫画は、スポ根のスポに当たるチャンバラの部分でキャラが立っている以上、たまに顔出しして細かいギャグを見せてくれるくらいでは満足できなかったのだ、といまさら気付いたりもした。それくらい、昔メンバーが夢の組み合わせでチャンバラするだけの今回の展開は面白かったです。剣筋や戦い方でもキャラ立ってるのは、十巻分の財産ということで流石ですね。
群像劇なので細かいキャラの動きとかもこの漫画の楽しいところですが、そこらへんのフォローも良好でした。僕の好きな槙先輩も、一皮剥けた戦闘バカッぷりを発揮してくれてましたし、ネームドキャラほぼ全てに出番というか見せ場があったし。あと、前回仄かに立ってたはやて×綾那の百合フラグも継続。まさか綾那が嫉妬メラメラとは。マンガとしてのぬか床をかき回すこのバトルロイヤルは、大きな成功だと思います。次回も楽しみだ。
