高橋慶太郎、小学館。サンデーGXのガンオイル薫る漫画八巻目。アールが逝って、次は誰のオリジンを掘るのかなー、と思ったら眼鏡日本人のトージョだった。前半かなり尺とってたので、もう少し時間かけるのかなー、と思ったら後半怒涛。キャラ臭をプンプン漂わせる、日本政府所属の特務が出てきた。と思ったら超あっさり壊滅した。いいデザインしてた猫口娘も即死だった。高橋先生の中で、自衛隊の実戦能力がどんだけ低いのか良くわかるあっさり加減だった。
すごーくぶっちゃけると、このエピソード構成ミスってると思う。肩透かしというか、トップヘヴィというか。あっさりキャラが死に絶えるのがこの漫画とはいえ、八巻の中で生き残ったメンツは結構いるし、あっさり死ぬにしても描写のバランスってのはあったわけで。そこらへんガタガタかなー、って感じ。なんかあったのかなぁ。
んでま、オマケのように収録された「天を仰ぐ蛇」が結構好きな空気だったのは良かった。特に打ち上げを生存者が各々の場所で視聴するシーンは、ああ八巻続いてきたんだよネ、というのをしみじみ確認できた。同時に今後への不安をキッチリ宿して、ココと天田博士の、得体の知れない怪物性が肌で感じられる描写はかなりグッド。こっからまたろくでもなさが加速しそうで、楽しみだ。
