イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

MOONLIGHT MILE 21

太田垣康男小学館。気付けば二十巻越え、月面開拓年代史の様相を呈してきたSF漫画の最新刊。ようやっと二部序盤戦に一段落着いて、誰が悪くてこれから歩が何をするのかというかたちが見えてきた気配。ファトマが色々裏設定を語ってくれたおかげです。強キャラ臭漂ってた中国サイドがボロボロだったり、その象徴たるツェン・リーが可愛いかわいい孫持ちになったり、さらっとサイモンが死んでたり。超おざなりでビビッた。歩もすっかり逞しくなって、いったん表舞台からは退場なのかしら。
一方まだ中坊レベルで悩めるキンバリーJrは、マギーとコンビ打ち体制に。髪アップにしたマギーは非常に好みなので、出番が増えるのは喜ばしいです。つうか女性のデザインは確実に二部の方が良い。理代子のみならずファトマも。「子供らしい子供としての成長」は月面救世主たる歩は一足飛びに飛び越えてしまったので、Jrが担当するのかなぁ。まぁ結構まっとうな転がりしそうなので期待。クズの構成物語はやっぱり基本的に好き。
ようやく二部の構成が見えてきたので、一巻から読み返してみましたが。この漫画おもしれぇなぁ。歩が生まれたときの吾郎の言葉通り、歩はロストマンと吾郎の道、つまりは現実と夢両方から月面を変化させていくんだろうなぁ。二人の道が出会って分かれて出会って分かれてしていたのも、今回の歩の決意のための長大な助走と考えるとき、20巻越えの漫画だけが持つ大河のうねりみてーのをつくづく感じました。おもしれー。