イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

青い花 6

志村貴子太田出版。一年少しぶりの青い花単行本。どーなってんのかなー、とゆるく読み始めていたら激動の展開で思わず背筋を伸ばしました。ふみちゃん、ついにあーちゃんと交際開始。来るべきモノが、六巻目にしてついに来ました。とか書いてるけど、青い花の一番の魅力だと、僕が思っている「間合いと空気感」は今までどおりであり、性急でない丁寧な流れは非常に安心できます。
付き合っても尚、つーか余計にテンパってるふみちゃんがとても可愛らしくて、ニヤニヤしながら読みましたよ。今まで描写されてきたふみちゃんのガチレズ重量ゆえのギャグというか、滑稽な感じがとてもいい。あと、24ページ目のふみっぱいはリビドーを分厚めに感じる、いいおっぱいでした。どんだけ膨らみかけの乳房好きなの志村先生! って感じ。
軽やかなコメディ味で、濃度を増しつつある青春のグルグルした感情が、だいぶ飲みやすくなっているのは流石の配慮だと思います。あーちゃんとふみちゃんの思いはすれ違っていて、そのことをお互い意識しつつ、恋人のような友達のような位置にあります。
それだけだとよくあるお話だけども、ふみちゃんが性欲というドロっとしたものを持ち込んでいるのが、この漫画のオリジナリティでありパワーだな、とつくづく実感。肉付きのいい漫画というのかなぁ、ふみちゃんの独白はかなり滑りかねないネタなんですが、じっとりとした手触りがありますね。これは六巻だけの特徴ではないですが、関係が一歩進んだのでより強く感じる。結局、そこには行き着けないあーちゃんとの対比も。
微妙なバランスの上でフラフラしている二人がどうなるのか、そしてその裏でカムアウトしているはずの山科先生は一体どうなってしまうのか。色々気に成りつつ、一年間の宙ぶらりんを楽しく待とうと思います。