イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

ミス・モノクローム -The Animation- 2:第3話『GUITARIST』感想

機械の歌姫が仲間を集めてツアーを目指すアイドル梁山泊、今回加入する仲間はギター。
と言いたいところだが、尺はほぼポンコツプロモーターやよいの仕事っぷりに回す。
相変わらず、ボケている間に超速で事態が進んでいくアニメだ。

今回の笑いは普段は徹底してボケるモノクロさんが、自分以上の天然体質であるやよいのボケに突っ込む、あるいはボケにボケを重ねてボケ倒すという構造。
マネオが常識をわきまえた良いツッコミするので、やよいはボケを膨らます方向でポジションを取った感じだ。
『も、モノクロームさんが突っ込んだぁ!!』のシーンは、『ボケ役がツッコミに回る異常事態を、ツッコミが過剰に反応して膨らませて分からせる』ロジカルな作りで、マネオの仕事っぷりが際立つ。

あらゆる冗談を有り余る才能で実現し、『有能すぎる無能』としてキャラ立てたやよいは今後も笑いの軸になりそうだけど、ボケの火力が高すぎて扱いは難しそうだな。
モノクロさんがボケ倒す笑いは一期で採りつくしてしまった感じもあるので、新キャラやよいを活かして、笑いのポジションを変えるのは賛成。
新しいことすれば、新しい魅力も生まれてくると思うので、今後もやよい→モノクロ→マネオというボケ→ツッコミのラインは活かして欲しいと思った。

『大型イベントホール』と『堀江由衣楽曲』『アルバムの曲ジャンル』、短い尺の中三回も羅列系ギャグが飛び出したのも、ちょっと面白かった。
ガーッとまくし立てる展開を三回もやると、独特のグルーブが生まれるな。
タイトルにもなってるGUITARISTの方はマジサラッと仲間になったので、今後を見ないと扱いが判んないね。

今週もアップテンポな笑いをたっぷり詰め込み、『アルバム&ツアー作成』という大目的も強引に進める(その事自体が笑いにもなってる)という、贅沢で元気なアニメでした。
毎週仲間を追加しているとそのうち飽和すると思うけど、そこら辺の舵取りをどうするのかとか、気になることもちらほら。
ただバカやってるように見えて細かい技芸の塊みたいなアニメなので、巧く楽しく取廻してくれると思いますけどね。