二度目の終わりに向けて、池袋の温度をじっとりと上げていく22回目のデュラララ二期。
ヤクい兄弟の出会いとか、紀田くんの肝心なことは言えない病再発とか、ドテチン轢死とか、色々ある話だった。
ドテチンは作中一番の人格力を持ち、いろんな人の受け皿になっていた大事な人物なので、彼が負傷退場することで事態はどんどん悪化していくのだな。
ナレーターとおもいきやおもいっきり出番があった泉井さんは、切れ味鋭いキチっぷりを発揮。
オマエに言われるのは腹が立つが、思い返せばこの話、敵にも味方にもゴミクズ人間多いわね。
昔は弟に完全に飲まれてたけど、ムショで一皮むけた姿を目立たせて、後半にも期待が持てる。
ぶっちゃけ、イザヤ再生工場の住人のプロフィールは殆ど忘れてしまっているので、こうやって思い出させてくれると助かるなぁ。
紀田くんは相変わらずプライド守るために必要な状況を出さず、中途半端にかかわらせたためにドタチングループが暴走寸前に吹き上がるという、ナイスな動き。
まぁ腹割って話せるなら話ここまでこじれていない訳で、イザヤの望み通り行く所まで行かないと終わんないよね。
状況が簡単に解決しないように、イザヤも色々仕組んだんだろうしな。
池袋の天秤のもう一方の端を持っている帝人も、相変わらずのキチっぷり。
泉井さんにも青葉にも好かれてる辺り、あの血筋を惹きつける匂いとか出してんだと思う。
帝人は加速してきた状況から降りる気がないので、誰かが降ろしてやらなきゃならんのだが、紀田くんは下手を打ち過ぎ、青葉は一緒に死ぬ気マンマン。
頼りになる超人たちもひとりひとり崩されている状態で、お話のクライマックス前として、なかなか巧い構成だと思う。
ヒロインっ面でコスプレとかしてる場合じゃないが、杏里はどうやってこの状況に飛び込むのね。
