終末のイゼッタを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年11月5日
戦争の最中だって明るい気持ちでガールズライフ! お菓子にオシャレに大冒険!! している裏っかわで、クソみたいな謀略戦がネトネトと進むエピソード。
イゼッタ達の気楽な光と、メガネがぶっ殺される闇が完全に無関係ではない所が性格悪くて最高。
女たちの明るい日常は欺瞞で、ドス黒い戦争の犠牲が真実…という対立項で話を進めていないのは、個人的には好きだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年11月5日
チェリーパイは配給制度の中に、お忍びデートは戦意高揚演説に、戦争は日常を取り戻すための勝利に、すべて繋がっている。後方のない総力戦の一つの形である。
とは言うものの、自分の機密が漏れかけ、それが一人の兵士の人生を薄暗い場所で奪ったことを、イゼッタは知らない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年11月5日
知る必要が無いことであるし、知ってはいけないことでもあろう。彼女は飾り立てられるより、庶民の仕事を好む『働き者』なのだから、己の存在が犠牲で支えられていることなど。
誰が悪いわけでもなく、誰もが殺人の罪科を背負う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年11月5日
世界名作劇場めいたふわっと温かい空気と対比することで、各々が持ち場で最善を尽くし、それでも地獄は平等に迫ってくる戦争の時代の輪郭が、よりクリアに見えてくる作りだった。
コルセットによる疑似絶頂すらエグ味を強化するスパイスなのがね。
眼鏡の何の尊厳もない死は、色んな立場と価値観を明瞭に描く姿勢が巧く行っているため、無条件に殺人者を避難できないあやふやなものになっている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年11月5日
国民を守るための姫様の戦争は、国家を守るために国民を殺すジークの戦争に直結しているのだ。その矛盾が、エイルシュタットを押しつぶすのだろう。
その時、今回ガーリィに日常を謳歌していた少女たちが何に直面し、どんな選択をするのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年11月5日
ゆるふわガールズライフを楽しませつつ、そこに想像力を伸ばさざるをえない性格の悪い作りが、なかなかに予言的でよかった。こうやって不安定な足場を順序立ててくんでくれると、崩壊への覚悟もできる。
ジークが打てる手全てを打って、勝てるはずのない戦争にどうにか勝とうとしている姿は、味方がバカに見えなくてよい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年11月5日
彼の罪科はキャラクター全員が巻き込まれた時代の罪科なので、状況が加速すれば報いもあろうが、そうするためには戦争を維持しなければいけない。あらゆる場所に矛盾はある。
敵さんはゆるふわの『ゆ』の字もない状況で、アーネンエルベっぽいのとか、世界一ィィチな技術力とか、バックアップの分厚さを見せつけてきた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年11月5日
こちらも手抜かりなく、諜報・技術両面から『魔女』という新兵器を詰めにかかっていて、バカには見えない仕上がりだ。
逆ガルの新型機が魔女相手にどこまでやれるか、九番目の倉庫には何が詰まっているのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年11月5日
順調な『魔女』の戦争に一発食らわせる伏線がみっしりと詰まっていて、これを見せることで姫様たちの日常が仮初であることを強調できるし、カカシと戦っているわけではないと教えることも出来る。こういうの良い
甘くて温かい時間はあっという間に終わり、姫様達は極寒の空に舞い上がり、国際政治という別の形のリアルの中で戦わなければいけない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年11月5日
一度は己の身を賭け金にしても成り立たなかった、エイルシュタット支援というカードを、『魔女』という新手で引きずり出せるか。
姫様の外交手腕が問われる。
前回は宣伝戦、今回は国力戦と、総力戦の諸相に萌えの皮をかぶせて切り込んでいく、このアニメらしい切り込みでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年11月5日
温もりと冷徹さのシャープな対比もよく効いていたし、それらが無関係ではない無情さと矛盾も強調できていて、非常に面白いエピソードだったと思います。