ツインエンジェルBREAKを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年6月23日
そして思いは宇宙へ…!
トンチキとフニャフニャとエロスとヒーローをないまぜにしてお送りしてきたツインエンジェル新作もついに最終回。
脱力と感動と爆笑がラッシュを仕掛けてくる、非常にこのアニメらしいクライマックスでした。いやー、好きだなぁ俺。
開幕のチンジャラ芸、並びにメカ子安で腹筋をなぎ払いつつ、〆るべきところはしっかり〆て進む今回。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年6月23日
すみれがめぐるによって変わった自分を伝え、めぐるは誤った自罰を振り捨て、メアリのエゴイスティックな問にヒロイックな答えを返す。ヒーローとしての結論をちゃんと出して終わるのが素晴らしい。
序盤めぐるの人格的優秀さ、それに補われるすみれの欠落を強調して描いておいて、トゥニエイツを鏡にそれを深め、双子が死ぬことで構図が反転。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年6月23日
これまでやってきたことをめぐるが否定する中、自発的な決意でめぐるにたどり着いたすみれが、めぐるが忘れてしまっためぐるの良さを思い出させる。
メカ子安の大暴走を見れば、このアニメがネタ枠なのはよーく分かる。面白すぎるもんアレ、子安のやる気ねぇロボ演技とか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年6月23日
しかしキャラクター性の違う二人を主役として配置し、相互に補い関係を作りながら話を進め、ヒーローのヒーローたる由縁を掘り下げながら進めるベーシックな足場は、分厚く強い
めぐるの積極性、明るさ、人を引きつける魅力といった『強さ』を真ん中に据えつつも、それが取りこぼしてしまう『弱さ』を見逃さず描いておいたので、めぐるが自己否定をするロジック(それを押し付けるメアリ)にも一部の理が生まれる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年6月23日
内罰を糧に自分を見つめ直し、成長する展開にも繋がる。
コミュ障っぷりが強調されていたすみれも、それを補ってくれていためぐるが奪われることで、めぐるが与えてくれたものを確認し、それを大声で吠えながら舞台前面に躍り出てくる積極性を獲得した。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年6月23日
やっぱ控えめな子が自分の意志で前に出て、溢れる思いを叩きつけてくる展開は良い。最高。
長い離別を経てようやく再開した二人。彼女たちが見つけた答えに重さがあるのは、散々メアリが身勝手に否定してきたからだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年6月23日
出会ったことが間違いだった、夢など最初から見なければよかった
悪役の定番ゼリフではあるんだが、何しろトゥニエイツが爆散しているので、めぐるにも視聴者にもよく刺さる
しかしそれは、やっぱり否定されるべき答えだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年6月23日
めぐる一人では跳ね除けられなかったメアリの糾弾を、すみれは堂々と跳ね除ける。
あなたがいたから、私は変われた。今まで見た夢、これから守る笑顔は無駄じゃない。
同じく定番ながら、すみれのコミュ障っぷりを活写したのでよく刺さる。
メアリの問はすみれだけではなく、めぐるにとっても自分を鍛え上げる試練だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年6月23日
天真爛漫さの裏にある無神経さに、救出されためぐるは気づく。『正義の味方がどんなものか判ってなかったし、今でも判らない』と。
いつでも、ヒーローは悪役と向かい合うことで己を知り、高めていくのだ。
『どうしても叶えたい願いがある時、誰かを犠牲にするか、はたまたあきらめるか』
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年6月23日
死にゆくメアリはもう一度問いを投げかける。それに答えながら、宇宙にまで飛び出したツインエンジェルは最後の一撃を放つ。
『夢は叶える。みんなは笑顔にする。両方やるのが正義の味方だ』と。
巧妙なのは試練が二段階になっていること。トゥニエイツとの再開と別れは、めぐるがエゴを適切に制御できるかの最終試練である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年6月23日
メアリはゼルシファーを諦めきれなくて大惨事を引き起こしたが、めぐるはトゥニエイツともう一度出会い、今度はしっかりお別れできる。泣くなめぐる、スロットで会おう!
という塩梅で、道徳的闘争が主眼なので、バトルの方は勢い重点ノリ重視…かは分からんけども、やること多いからざっくり進めた感じだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年6月23日
『ゼルシファー様よええええ』とか『我慢できなかったか…』とか、感想は色々ある。あのチェス盤みたいなの一切説明ないけど何なの…。
忙しない展開の中で、先代に結構美味しいところを回し、日常生活への帰還までちゃんと描いてくれたのはリスペクトを感じられ、嬉しかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年6月23日
めぐるとすみれの話ではあるんだが、先代合ってのBREAKだからな。新しい仲間を向かい入れる終わり方になって、開放感も出てたし。
というわけで、ツインエンジェルBREAKは終わった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年6月23日
始まった時はヘニャヘニャっぷりにどうなるかと思ったが、油っぽくない独特の笑いとエロス、不思議と心地よいヌケっぷり、それでも外さない芯の強さがあり、しっかりと楽しめるいいアニメでした。
新主人公たるめぐるとすみれは、巧くコミュニケーション能力の凸凹を噛み合わせ、じっくりと仲良くなっていく過程、そこで学び取れるものを描いてくれました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年6月23日
『こいつらはこういうやつで、だから二人なの!』ってのが真ん中に座ってると、バディーヒーローものは本当に見てて充実感がある。
前半は社会に溶け込めないすみれが、トンチキながら愉快な仲間に囲まれ、だんだん『みんな』でいることの良さを確認していくことで進む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年6月23日
中盤はトゥニエイツとの対比を軸に、『みんな』の意味とかヒーローの定義とかを、時にシリアスに、時にトンチキに掘り下げる。
そして終盤、トゥニエイツ爆散のショックを最大限に活かし、これまで話を引っ張ってきためぐるを後ろに下げて、すみれを前に出す。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年6月23日
これまでのお話のなかでめぐるに欠けていたもの、すみれが手に入れたものを確認し、お話は終わる。
まとめてみると、全体的な展開がかなりガッシリしていたことが判る
主役二人の交流と変化を通じて、パロディでしかないヒーロー要素ともしっかり向かい合い、この作品なりの答えを出せたのも良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年6月23日
やっぱそういう部分はちゃんとやらないとな。メアリが一切情け容赦のないゴミクズ悪役を、しっかりやりきってくれたのも良かった。
トンチキなサブキャラクターも世界を温め、楽しく回してくれた。ころみの柔らかい毒舌とかな。あとビリー。あとガラブシ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年6月23日
過去作の要素も適度に抑えつつ、最後は美味しく活躍させつつのいいバランスでした。クルミを無力な畜生にすることで、現役が暴れる余地を残したのはグッドだったな。
やっぱ岩崎監督の作品には独特のテイストがあって、凄く好きだ。極力ゆるいんだけども、抑えるべきところを抑えて、油っ気を抜きつつ真面目に不真面目。やりっ放しボケっぱなし
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年6月23日
僕の好きなものをたっぷり食べることが出来て、すごく満足であります。いやー、面白かったなぁツインエンジェルBREAK