アイドルタイムプリパラを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月27日
今年の汚れ、今年のうちに! 無印と映画から濃口のゲストキャラを呼んで、ドッタンバッタン大騒ぎの大掃除珍道中回。高乃麗の声優力に半分以上乗っかりきった展開だが、賑やかで楽しい回だった。
あと、主役がのんきに掃除している間にしゅうか様が闇落ちしとった。
というわけで、濃い顔で濃いキャラのBBA達が一同に集ったアボガド学園大掃除。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月27日
『この三人が集合したら、なーにやってもいいだろ』とばかりに展開が暴れまわり、ワイワイと賑やかな回だった。今年を締めくくるには相応しい…のかな。よくわっかんねぇ。
とにかく『高乃麗はすげぇ声優だ…』と思わされる回で、あのテンションで声かぶってる2キャラをやりきる無茶苦茶が、とにかく凄かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月27日
プロリアに関しては、よく劇場版と同じキャスティングでやれましたね、と。そしてあの顔が3つ同時に並ぶのは、カロリー高すぎてゲップ出る。
久々の出番となったグロちゃんは、脳の血管切れそうなハイテンションで突っ走りつつ、自分の教え子にはちゃんと声をかける教育者力を発揮。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月27日
『どんだけ暴走してても、そこは気にかけるよね』という部分をちゃんと抑えてくれたのは、とてもありがたかった。マジ面倒見いい人なんすよ。
今回のお話、シーンとしてはしゅうかが虚飾の一位を取って、ミミ子に痛い釘を差されて、ガァララの甘言に乗る所しかいらん話で。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月27日
そこ以外は一年の締めくくりに相応しく、関係性の再確認とかに使われてた気がする。らぁゆいの気の置けない感じとか、あろまとみちるの距離感とか。
あろまがみちるを言いように使った後、メシの膨らまない名誉を投げ渡して掌に入れ続ける手腕が、あまりにも手練のDV野郎すぎて、ひとしきり笑う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月27日
3月までにこの我欲にまみれた家族系美談解体する気があるのやら、ないのやら。ズルいのはあろまのキャラなんで今回の動きには、納得は出来る。
※訂正 言いように→良いように メシの膨らまない→ハラの膨らまない
ただ、みちるが明確にNOを言っている労働搾取を『アロマはズルいキャラだから』で甘受させ続けるのは、ちとズルくね~かな、とは思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月27日
プリパラ外でも意志を本当に貫けるようになると、みちるのキャラが完成しすぎてしまうから、この不公平な共犯関係は維持していく方向なのだろうか。今後を見たい。
ゆいらぁは年末でも相変わらずのマブっぷりで、波長が凄く合うんだろうなぁと思った。おんなじようなテンポと間合いを共有してて、一緒にいるだけで気が安らぐ距離感というか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月27日
あの汚れ方を共有できる辺り、親友より家族に近い波長が響き合ってるのだろう。そこら辺確認できて良かった
さて、三姉妹の大暴走(+三宅健太のやりたい放題)と、既に関係が完成している人たちのスケッチを除くと、そこから距離をおいていたしゅうか周辺の描写が、今回のキモであろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月27日
負けを認められないまま、ミミ子の忠言にも耳を塞ぎ、自分を求めてくれるガァルルに体重を預ける。危うい。とにかく危うい
露骨にヤバいオーラ出てる黒いハープマイクは、しゅうかがプライドの拠り所としているステージを根っこから焼き払う、プロメテウスの火だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月27日
夢をすぐさま現実にしてきたはずの彼女が、その危うさに気づかず乗っかってしまう所が、ダメージのデカさを物語っている。勝ちすぎた感じだなぁ。
しゅうかはディシジョンで負けたと思いたがっているが、グランプリの敗北はソロとチームの差が生んだのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月27日
そこから立ち上がってもう一度勝ち、傷ついたプライドを癒やすヒントはミミ子が言ってくれている。というか、ミミ子それ自体が『ソロ』での敗北をひっくり返す仲間でもある。
みあもカラッとした距離感で妹を気遣っているが、周囲の人の気遣いにも関わらず、しゅうかはそれを跳ね除ける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月27日
夢など見ないと豪語した彼女が、敗北というマイナス、友情というプラス両方を含んだ現実をみず、ガァララの甘い好意に酔おうとする。自分のスタイルを崩す。
コンパクトな描写ながら、しゅうかが道を踏み外しかけている描写には静かな危機感、ある種の説得力があって、かなり好みだった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月27日
しゅうかの現実主義もストイシズムも、これまで描いてきたように間違いではない。でも、勝ち続けてきた彼女には、負けの受け入れ方がわからない。
意固地に現実を拒絶してしまうしゅうかの自己閉鎖は、ミミ子にとってはかつて通った道。だからこそ手を差し伸べたくて、非常に大事な真実も述べたのだろうが、それを受け入れる準備のできていないしゅうかにとって、良薬は口に苦いだけだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月27日
誰も間違っていないのにすれ違う描写は、なかなかに心が痛い
ガァララは、かつて『アンタのこと認めとる』と言ってくれたしゅうかを、利用しているだけなのか、はたまたある程度の好意があるのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月27日
その真意はさておき、ステージを先のない焼き野原に変える黒いハープマイクで特をするのは、しゅうかではなくガァララである。ちとあろみちの収奪構造に似とるな。
ステージをするほどに、それを支えるファンの夢を壊し、ガァララに奪われる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月27日
この構図にしゅうかが気づいた時、何がどうなるか。新年からはここが、アイドルタイムの焦点になりそうだ。皆本当の自分、本当の願いから目を背けつつ、破滅に通じる手近な安楽に手を染めつつある。
でもそれは悪意というよりは弱さ、憎しみよりも愛から生まれる間違いな気がする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月27日
しゅうかが『負けたのは、ファララと前から知り合いだったから』と自分に言い訳したのは、『自分が、ファララと先に出会っていたかった』ではないか。願望混じりでそう思う。
そういう哀れな迷い路を、真っ向から断罪できるほど主役たちが『正しい』存在ではないことは、今回のダメダメ大掃除がよく示している。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月27日
部屋は汚い、先生の言いつけは守れない。イイコなんかじゃないあの二人が、カルマに飲まれつつある孤高の才女と、夜の精霊に歩み寄ってくれると、僕は嬉しい。
しゅうか様はツンツンすることで自分を守っているので、早々簡単に『自分が特別な感情を、誰かに向ける人間である』とは認めんのだろうけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月27日
その優しさと寂しさは普段の立ち回りからダダ漏れだし、そこにちゃんと主役が気づいて欲しいもんだなぁとも思う。
ただ、ゆいがそういうセンサーが比較的弱い子…正確には、ナイーブな感受性をデカすぎる夢で覆い隠してしまうことがある子なのは、例えば第16話でミミ子を受け止めきれず、一回旅に出してることからも見て取れる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月27日
だから、しゅうかの滑落に目を配るまで、ちょっと時間はかかるだろう。
それはそれで、ゆいの人格に嘘がない展開だと思う。ゆいが唯一『ちょっと苦手かも』と言った相手だし。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月27日
でも、そういう場所に橋をかけてこそ、『みんなトモダチ』という言葉がアイドルタイムらしい意味を獲得も出来ると、僕は思う。
残り三ヶ月どう回すか、凄く楽しみですね。
主役が拾う前に、今回袖にされてもしゅうかの背中を見守ってたミミ子と姉が、何かをしゅうかに投げかけるのかもしれんが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月27日
あの人らの真心は、やっぱ僕は好きで、どんな形であれ報われて欲しいと思う。そしてプリパラは、そういう部分は逃さないアニメだとも。2018のアイドルタイムもとても楽しみです