アイドリッシュセブンを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月15日
颯爽登場ライバルユニット、その名はTRIGGER!
明かされる陸との因縁、至近距離で感じるプロ意識。尖ったエッジランナーの存在感が、物語に濃口の陰影を与え、アイドルへの野心がメラっと燃える。
引っかかりがするりと答えを見つける、いい再デビュー回でした
先週の露骨な為を引き受け、爆発させるTRIGGER回。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月15日
ギラついた本気を抱えた九条天を中心に、弛緩していたアイドリッシュセブンにビシっと筋が通り、対立の構図がしっかり描かれる回となった。
ライバルの骨格が太いと、やっぱ一気に物語が立つねぇ。良いキャラ、良い見せ方だったと思います。
ライバルがライバルとして機能するためには、主役サイドの描き方が大事。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月15日
というわけで、色んなキャラが天の引力に引き寄せられ、あるいは反発する作りになっていた。その強さを利用するべく、一ヶ月の禁欲期間を仕込む伊織の知略も、分かりやすく描かれてたな。
一番太い線は、愛蔵渦巻く双子の陸くん。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月15日
『家族』に何か爆弾が在るッ!とでっかく示していたとおり、因縁に分かたれた過去が公開されていた。
抱え込んだ感情がフタをして、素直に『九条天』を見れていない感じがタメを感じさせ、良かったなぁ。今後の炸裂加減に期待だ。
三バカに見せた顔、あるいはTRIGGER内部の信頼感から判るように、天は陸が見ているほど冷たい男ではない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月15日
しかし引き裂かれた絆は簡単には修復されず、思いは迷いぶつかりあう。それがお話を引っ張るエンジンにもなる。
陸のわだかまりだけではなく、天の素顔を尊敬できるよう描いたのが良かった。
陸が見えない天の表情を、アイナナの幼稚園児二人(+保護者)が確認することで、『アイドル』への想いを確かなものにする展開も良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月15日
それを創るための基礎工事は、正直強引だが。タワー爆破事件、どんな顛末だったか正直見たいぞ。
環はマジで幼稚園児で、欲望にブレーキ踏まない剥き出し加減が弱点でもあり、(多分)強みでも在るのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月15日
先週はヤダ味が強かった彼の人格を、正反対に『イイコ』な壮五と対話させることで個性なのだと見せて、壮五の屈折も描くシーンはなかなか良かった。
1ON1のシーン、結構巧く使うな。
ガキみたいの自分をむき出しに、感情そのままに素直に生きる。環の幼い生き方と、空気を読めてしまう壮五の窮屈さ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月15日
その摩擦もまた、今後拾われて話を膨らます原動力になりそうである。こういう感じで、感情と価値観、個性と魂がぶつかりあう予感が見れると、やっぱ作品への期待値はアガるやね。
天を背負って走る役を任せたことで、環はただガキなだけでなく、自分がいいと思ったことには前向きに歩めるキャラだということも判った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月15日
そのエネルギッシュな歩みは、ライブ後の模倣ダンスシーンで小さく、しかし確かに光っている。その鏡役にされた三月兄さんはご愁傷様だが。ホント華ないのね。
アイドル幼稚園児達(と俺)が、プロ意識モリモリの天を見て『かっけぇ…』ってなるワキで、大和兄さんが場をまとめ、架け橋になってる描写も良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月15日
子供を隣に置くことで、兄さんの対人能力の高さ、地頭の良さが際立った。今回はこういう対比の妙が、色んな場所、色んな組み合わせで光っていた。
俺はユニットなり物語なりを、一歩引いたポジションでまとめてくれるキャラが好きで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月15日
FEARゲーだとPC3枠って所だが、場を落ち着かせ進行役を担当してくれる人がいなければ、メインステージで暴れまわる見せ場も成立しない。
三月兄さん、大和兄さんはそういう仕事を率先して担当して、とっても良い。
今はアクの強い若いのが前に出てるけども、そのうち兄さんたちも自分の物語を開放し、ちゃんと語る場面が来て欲しいなぁ、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月15日
集団としてのアイナナの物語と、それを構成する個人の物語のバランス取りは、今後難しくて面白いところだろうなぁ。車の両輪として、お互い加速させて行って欲しい。
そんなアイナナのリ・デビューを加速させた天を、ツンケンしつつ信頼しているTRIGGERの二人。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月15日
特に楽クンはオラオラ外装に分厚い侠気を載せた理想型のツンデレシフトで、『アタシの好みのタイプね……』って感じだった。寡黙で優しいボーイに弱い。
アイナナの風通しの良い、前向きな関係性に比べ、TRIGGERはバチバチギスギス、仲が悪い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月15日
のだが、その乾燥した空気には嘘がなくて、芯にはちゃんと相互信頼がある。あんま面と向かって褒めない無骨な感じが、男の子の関係性って感じで心地よかった。
天は必ず来る。そう信じて待ち続け、ステージでは支えるTRIGGERと、待ち合わせに遅刻してくるアイナナ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月15日
プロ意識と同時に、ユニットとしての結束も対比される形になっていた。ほんま兄さん方が気ぃ使ってくれてるから、ギリギリ形になっとるんぞ君ら。お礼言っとき。
一織の飢餓作戦と、至近距離でふれたTRIGGERの熱気。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月15日
『アイドル』を求める気持ちに火がついて、その憩いが衝突を産むことも在るだろう。でもそれは、人間が人間として生きている以上必ず生まれるものだから、嘘なくちゃんと描いて欲しい。
ナァナァの仲良しで乗り切るのではなく、バチバチして欲しい
とりあえず、アタマは回るが人情の機微が読めない一織の傀儡政権に、どっかで足払い食らわして欲しい所だ。自覚もしとるしなぁ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月15日
今回も幼稚園児を汗かいて回収しに行ったのは大和兄さんだし、計算が走りすぎて体温がない感じなんだよなぁ…狙って書いてるだろうポイントなので、今後が楽しみ。
情熱赴くままに振りコピぶっこむアイナナ見てて『オイオイ、厄介発見! とか晒されちゃうぞ…』と思ってたら、その通り問題になってた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月15日
そこに想像が行かない一織の限界であり、カカシめいて棒立ちなマネジの責任でもある。オメーはマジでなんかしろ。アイドルちゃんの出番増やしたいのは判るが。
んで、TRIGGERとアイナナに因縁が生まれると。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月15日
天が環とアイナナに声をかけ、自分の体重を(文字通り)預けたのは、期待を呼び覚ます『何か』が彼らにあったからだと思う。(逆に言うと、そういう踏み込みが出来る勇気と誠実さが、天にあるって描写でもあるが。良いライバルの描き方)
しかし問題が発生し、心とは裏腹に溝ができた。それを乗り越え、あるいは広がることがまた、物語を産んでいくのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月15日
天の陰影在るキャラに支えられて、そういう予感がしっかり膨らむエピソードだったと思う。やっぱこー、ピカピカ一辺倒より薄暗い部分があったほうが、自分は見てて楽だな。
アイドルの礼儀も知らないド新人のアイナナは、素直に自分を出し、それが人の目を引く。事務所も、そんな個性を受け止めてくれる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月15日
対してTRIGGERは『ファンが望むTRIGGER』をしっかり認識し、演じきる覚悟がある。どっちが正しいというわけではないが、現状TRIGGERが『強い』。
素顔と仮面の対立構造を、『まっすぐに自分をさらけ出せば、答えは見える!』という素朴な答えで解決してほしくはないかなぁと、必死に仮面を被り切る天の努力と決意を見て思った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月15日
本気で仮面をかぶれるアイドルは強い。どんな仮面を被るべきか、ファンが求める仮面は何か。主役は判ってない。
七人+マネジの狭いサークルで閉じこもるのではなく、『アイドル』として匿名多数のファンに対峙し、そこからエネルギーと答えを見つけて進んでいく形になると、風通しもよく公平性も生まれると思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月15日
そういう景色を今回、TRIGGERが先んじて見せてくれたことを、アイナナにも活かして欲しい。
そんな欲張りな期待感も高まる、とっても良いエピソードでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月15日
陸のコンプレックスを基軸に据えつつ、そこから離れたありのままのトップアイドル・九条天を魅力的に描いたのは、すっごく良かった。
アイナナとTRIGGER。アマチュアとプロ。陽と陰。朗らかな脆さと、衝突の結果生まれる強さ。
色んな対比が埋め込まれていて、それが今後どう生かされれるか楽しみになったし、キャラの見えにくかった部分が鮮明にもなった。非常にシャープでクレバーな仕上がりでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月15日
かくしてアイドル魂に火がついたアイナナ、TRIGGERの背中を追いかける道が見えたわけだが、どう走るか。来週も楽しみですね。