ダーリン・イン・ザ・フランキスを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月2日
バージンスノーは血が映える。赤い血、青い血、心の血。鏡に映る怪物の顔を嫌って、鬼の娘が爪を立てる。その怪力が壊していくのは、愛おしいダーリンか、人間ごっこの名残か。
変質する身体に、ゼロツーのスラットな余裕が蒸発していく転換点。
というわけで、オトコノコの夢とパートナーシップの第2部もどん詰まり。主人公にカメラが向いて、ヒロの真っ白な忘却と起源、ゼロツーとの過去が切開されていくエピソードである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月2日
不協和音と不快感。的確に計算されたレイアウトが、いい具合に神経を逆なでしてくる。気持ち悪くて、非常に良かった。
さて今回、ゼロツーは鏡を割る。徹底的に割る。それは第9話で手渡された友愛の印であり、自分の顔を見ても無邪気に笑える子供からの贈り物である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月2日
しかしニョキニョキ牙と爪が伸びて、自分が怪物だと思い知らされる思春期の鬼にとって、鏡は恐怖の反射物でしかない。
ゼロツーは今回、イライラしながら叫龍ぶっ殺してるか、鏡割ってるか、やけっぱちでヒロに八つ当たりするかの三択である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月2日
それは全部根源的には同じ行動で、自己像の反射に満ちた世界を認められず、自分の似姿を破壊し続ける自傷行為だと思う。半龍人間にとって、叫龍は否定したい自画像なのだ。
ゼロツーが爪を噛む行為(授乳の代用品。存在しない子供時代への叶わない帰還)は、雪に血を残す。雪が真っ白だから、ヒロはそれを追いかけてパートナーを探り当てる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月2日
しかし真っ白な雪は何も写しはしなくて、ゼロツーは自己像も、それを的確に把握することで確認できる他者と世界も見えない。
鏡を手渡されること。自己投影対象としての他者を認識し、サークルの中におずおずと入っていくこと。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月2日
部隊の子供たちに主役を渡した第二部において、ゼロツー(とヒロ)は真ん中から少し離れた場所にいる。それでも、彼女が人間の里におずおずと手を伸ばしては引っ込める様子は、丁寧に描かれていた。
”泣いた赤おに”の、恐ろしい鬼のように、ヒトの温もりに憧れつつ距離を見つけられないゼロツー。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月2日
徘徊する彼女を、リーダーたるイチゴは目ざとく保護しようとするが、闇の中で光る鬼の目に怯え、言葉を失ってしまう。網膜に反射したゼロツーが、イチゴには同類には見えなかったわけだ。
暴走の果ての龍化、『人間ではなくなってしまうこと』が、決定的にゼロツーをサークルからはじき出すのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月2日
そこはヒロの記憶と過去の開陳、そこからの歩みにかかっているわけだが、少なくとも現状、ゼロツーは個人的な身体の変化を他者/社会に預けることなく、孤独に突っ走って大暴走である。
どれだけ言葉を使っても、共有できない膚の下。自分が怪物になる/帰還する恐怖が、ゼロツーからどんどん余裕と『自分は人間であるかも知れない』という認識(もしかしたら希望)を奪っていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月2日
身体に引きずられて、セルフイメージは竜に接近し、それを否定するために鏡を割り、竜を殺す。
ゼロツーの暴走が痛ましいのは、それが自傷行為だからだろう。爪をかんで流れる赤い血と、竜を殺して雪を汚す青い血は、根本的に同じものだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月2日
それを止めうる手段を、過去を忘れているヒロは持ちえない。
『起源は関係ない、今だけがある』という冒頭の刹那主義では、状況は打破し得ないのだ。
ここは第11話が効いてるところで、ミツルが間違った方向で『大人』になろうと足掻いた理由を見せられたことで、同じ無責任な忘却がゼロツーも不安定にさせている構図が、分かりやすくなっている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月2日
金枝篇を読んでいた英才は、切断されて凡俗になってしまった。探しものはなんですか、という感じか。
子供をロボット操縦/世界防衛のための道具として使い潰す、宿り木(ミストルティン)の庭。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月2日
そこで名前と顔を持つ、当たり前の人間として生き延びる手段を広めていた洗礼者にして救世主、英雄(ヒーロー)たる少年は、なぜ不能車になったのか。
ミツルの苛立ちも、ゼロツーの不定も、その根源を共有する。注射器を見たとき、ミツルだけが腕を抑えてトラウマと戦っているのが、細かいがイヤーな描写で良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月2日
彼は(彼も)また、あのガラス越しのガーデンから出てはいないのだ。雪の中で時間は静止し、逆行する。
そういう話なので、作品に漂う閉塞感がぎゅっと濃縮され、不快なざらつきを顔面になすりつけてくるのは、非常に正しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月2日
俺は非常に面白いけども、スカっと爽やかロボット青春絵巻を期待してた人は、そうとうイラつく演出なのでは……今更か。最近、そういう方向性隠そうとしないしな。
さておき、自己の起源を思い出せないヒロは、ミツルの反射材たり得なかった。それはココロがシャッフルの果てに、ズルく獲得した特権的地位だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月2日
ミツルは新しい少女に出会うことで自己を定義し得たが、ゼロツーにはヒロしかいない。手鏡は一つしかないのだ。
ヒロは今回、非常に手応えにない、白い紙のようなダーリンとして描かれる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月2日
キスとその先を暴力的に振り回すゼロツーに、『それは違う』とは言える。でも、具体的に何が『違って』いて、何を求めるべきなのかは言えない。それは多分、白い忘却の先にあるからだ。
真っ白な雪の中で、人間は簡単に方向感覚を見失うという。ホワイト・アウトを避ける定礎として、少女を繋ぎ止めるパートナーとして。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月2日
ヒロは機能したいのだが、機能し得ない。ロボットに乗ってバコーンと敵を倒せば獲得できる自己像は、事ここに及んで雪の中曖昧だ。
ゼロツーは叫龍を殺すことで、自分が人間になれると思い込む。手ひどく残酷なピノッキオのパロディであるが、鏡をいくら壊しても、自分の像はクリアにならない。苛立ちばかりが加速するが、それはゼロツーだけの罪科ではなかろう。鏡になってくれないサークルとダーリンへの、白い苛立ちが吠える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月2日
ヒロもまた、忘却により確かな答えを邪魔されて、その先にたどり着けない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月2日
竜を殺しても、人間になれるわけじゃない。鏡を壊しても、優しくなれるわけじゃない。パートナーを濫用しても、セックスを蔑しても、強くて優しい『大人』になれるわけじゃない。
そう。これまでの経験から、『何をしてはいけない』かは、ヒロと子供たちはぼんやり判っている。失敗と痛みから経験則を導き、大人への夢に決別したり、過去の痛みを乗り越えたり。そういう光景が、二部には沢山広がっている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月2日
その嚆矢は、第6話でヒロとゼロツーが獲得したパートナーシップだ。
しかし獲得したはずのそれは、むしろ強く繋がったからこそ龍の青い血を濃くして、ゼロツーを苛む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月2日
『人間』に近づくことは、兵器としての機能効率を上げるが、それは怪物に近づくことでもある。優秀な防衛者であると同時に、より善く人であり続けること。難しい綱渡り。
そのためには『どうしたらいいか』を、あのクソみたいな世界は全く教えてくれない。バランスを取らず使い潰しているところを見ると、そもそも知らない可能性が高い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月2日
禁止則ではなく行動則として、我らに生きる術を教えよ。ヒロもゼロツーも悩む迷路に、答えは帰ってこない。白い無反応が世界を埋める
そこに到達するための鍵が、おそらくはヒロの英雄時代にある。赤い鬼と出会い、ダーリンとなった過去を思い出すことで、ヒロ(と子供たち)『何をしてはいけないのか』ではなく『何をするべきか』を、そのヒントでも手に入れるのではないか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月2日
物語の質的転換への期待も含めて、そういう予測がある。
昔を思い出したからといって、ゼロツーとヒロの龍化が止まるわけではなかろう。しかし、ホワイト・アウトから抜け出すアンカーくらいは、思い出せるかもだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月2日
いや、超ロボットアニメ的な奇跡が起きて、シュパッと人間に帰還するかもわからんけども。エントリープラグから戻ってきたシンジくんよろしく
ゼロツーがヒロを濫用しようとするのは、いらだちをぶつけられる鏡として、特別なダーリンとして、ある程度の自己投影を果たしているからかな、とも思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月2日
傷つけても心が休まるわけじゃないけど、それしか方法を知らないから爪でひっかく。ある種のリストカットであり、DVなのだろう。
そういう意味では、ゼロツーは呑気なパラサイトより一足先に、荒れる思春期に飛び込んだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月2日
自分の意志とは関係なく体が変質し、いらだちを暴力の形で世界に叩きつけ、求めればこそぶち壊す。龍人間のガラスの十代は、なかなか過激だ。
”♪壊れそうなものばかり 集めてしまうよ”ってな。
チンポコのもう一個の使い方も知らない(教えてもらえない)ヒロは、当然一足先に『オトナ』になってしまったパートナーのことは判らない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月2日
必死で手に入れた綺麗事にしがみついて、でも口を切り裂く牙(軟口蓋にこだわった作画がグッド)には無意識に怯えて、その不寛容がナイーブな鬼を傷つける。
今よりもなお全き存在だった、過去のヒロ。そこに帰還することが、苛立ちと変容に荒れ狂う鬼に届く言葉を見つける、第一歩足り得るか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月2日
今回描かれた不協和音と不確かさは、そこにこそ答えがあると示してはいるが、先のことは解らない。読みきれなくて、なかなかに面白い状況ではある。
ヒロの根源的な『解らなさ』にはずっとイライラさせられて、それを生み出すダリフラ世界のクソっぷりが見えてきて、すまない気持ちになった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月2日
他人の事情や感情を推察できない鈍感さは、あの世界の宿痾だ。そうなるように、鋳型が組まれシステムが組み立てられている以上、まぁああなる。
子供を使い潰すクソみたいな世界に飽き果てていて、体は勝手に変質して、それでも出口を求めて。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月2日
もしかすると世界にたった一人の半龍半人であるゼロツーの、ひどく個人的で汎用的な苛立ちを受け止めるには、しかしその『解らなさ』を超える必要がある。
『どうしたら良いか』は教えず(知らず)、『何をしてはいけないのか』は自習しろ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月2日
ヒロが頼りない白い紙をやめて、ゼロツーをちゃんと反射してあげられる手鏡になるには、そういうクソを為すつけてくる世界、そこで形成された鈍感さを一回超越する必要があろう。
その為の翼として、記憶は機能するか
そこら辺は来週以降見えるところだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月2日
答えを探して本(おそらく全て偽書)を探り、形だけのセックスを演じ、ふるいたくもない暴力をバチバチぶっ飛ばして、どんどん赤い血と青い血を撒き散らすゼロツーには、第一部の余裕はない。
それを望んでいたはずなんだが、実際眼にしてみると痛ましい。
白でも黒でもない、赤いコートを羽織った鬼。帽子をかぶって角を隠して、やけっぱちになって角を晒して。誰かボクを抱きしめてと吠えながら暴れるさまは、年頃の不良少女そのままで、正しく重くて息苦しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月2日
『青春ってそんなもんさ』なんて、同情してほしくもないだろうが。
優等生で子供なダーリンは、キスと好きの意味は少し知ったけども、セックスはロボット操縦の儀式だと思い込んだまま、綺麗事を叩きつけてくる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月2日
それじゃ、白い雪を抜け出すビーコンには、少し足らないのだ。頑張れヒロ、頑張れゼロツー。もう頑張ってるから、余計な応援だが。
男を餌にするサキュバスモチーフは、ずっとゼロツーにつきまとう。後ろからズコズコされるだけじゃなく、好きなように搾り取る主導権を握り続ければ、世界の支配権も握れると言わんばかりに。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月2日
でもそれを振り回せば、ゼロツーが欲しいもの、人間の証を自分の足で踏みにじってしまう。
でもま、苦しくて先が全然見えないんだから、振り回すしか手がないよなぁ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月2日
竜を殺せば人間になれるという妄執。暴力的なパートナーシップ。性成熟によるアドバンテージ。使い古した武器が、ゼロツーを追い込んでいく。出口が見つかると良いなぁ…。
そんな青春地獄絵図を尻目に、訳知り顔でかき回すだけかき回してきたあの偽カヲルくん。マジ殴っていいか? って感じだが、そう思わせるのが狙いだろうから、我慢しよう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月2日
やっぱ無理だ。オメーよー、苦しそうにワメイてる人の脇で、意味深なだけの空言振り回すのマジやめろやホント。
『リーダー』たるイチゴが彼に対峙したのは、義務感からか情からか。多分両方なんだろうけども、ゼロツーにヒロトは違う角度から接近(して一時失敗)する特権は、舳先に立って波風かぶることでしか得られない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月2日
なんだかんだ周囲気にして、ゼロツー苦しくないようにしてあげようとしたの良いと思うよ
『ゼロツーは怪物』つう9αの情報も、当然真実だと思う。それが体の中で実際荒れ狂ってるから、そしてそれが共有できないから、ゼロツーは陰々滅々と苦しんでいるわけだし。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月2日
しかしそれだけが彼女の真実じゃ、あんなに『人間』になりがたってるあの子が、あんまり可哀想だ。
なので、イチゴにはあのスカシ顔の先にたどり着いて欲しいと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月2日
友情ごっこのパイロットサークルで手に入れた、薄っぺらい絆が、ガキが不器用にお手製した世界の真実が、クソみたいな事実を殴り倒しても良いじゃないのよ、エ?
それが赤鬼が、ずっと欲しがってマゴマゴしてたものなわけだし。
状況突破の主導権は、ダーリンにして(元)英雄たるヒロにあるとしても。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月2日
形だけの義務感で、それでも鬼の子の面倒見ようとちょっかい出し続けたイチゴが、なんかデカい仕事してくれると良いなぁ、と思う。他の子供でも、当然良いよ。
そんな感じの、雪の中のすれ違いと自傷行為でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月2日
いい具合に冷えてて、気持ち悪くて良い回だったな。気持ち悪い世界の気持ち悪い話なんだから、こんぐらい情け容赦なく気持ち悪くしてくれたほうが、気持ち悪くなくて楽だ。実相と受け取ったものと、皮層がずれる時にグロテスクが生まれるのだ。
こっからはあんまドラマに関係ない設定読みなんだけども、今回金枝篇を交え(エウレカかよ)強調されててたヤドリギ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月2日
北欧神話ではミストルティンは、光の御子たるバルドルを殺した武器でもある。盲目の弟ヘズをロキが騙して、投げて刺さった。
バルドルを英雄時代のヒロとしてみると、ミストルティン≒パイロット養成施設に刺される(注射のモチーフ)ことで、光の御子たるヒロは死んで、不具者(ヘズ)になったんではないか、とも読める。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月2日
まぁ形だけの引用かもしれんが、妙に重なる部分もあるので気になるところだ。
ラグナロクの後、あらゆる神は死に絶えるが、バルドルとヘズは光とともに復活すると、エッダにはある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月2日
ヒロの中の英雄生も、今後復活するのだろうか。あるいは、己の中のふぐ者性と適切な距離を見つけて、自分を殺したヘズを内部化できるか。
ゴッド級に光り輝いて、クソみたいな世界を超越し、人倫の真理にビカーっとたどり着いてくれねーと、血まみれのゼロツーちゃんを抱きとめられねぇ状況になっとるし、何にせよいい方向に転んで欲しいところだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月2日
来週どうなるか、なかなか楽しみですね。
追記 『自然と食事が出てくる』描写も、労働することなく口が満ちたエデンの引用かもしれんね。
gardenの語源は一説によると『Gal=囲い、守護 Eden=楽園』らしいので、『半年前にあそこを出た』ってゴローの発言と合わせて考えると、狂ったエデンの園を追放された/脱出した、原罪まみれの子供の話なんだろうな、このアニメ。ずいぶんネガジェネシスだな、オイ。
林立する植物の比喩を考えると、生殖と死というケガレを排除し、楽園≒花園に最適化されすぎた結果囲いの外では生きれなくなった『園芸種』としての『オトナ』と、品種改良前(その予定がない)の使い捨て囲い維持要因としての『コドモ』は、やっぱり別の種なのだろう。
ハードコアな原罪にまみれた野生地≒荒野に抵抗可能な、ナチュラルでタフな『野生種』として第13部隊が配置されており、その特別性が何を回収するかはまだ判らない。 ゼロツーが蛇(リリス)、9Sが楽園を守るケルビムと見ることも出来るが、あの蛇よえーからな。
どっちにしても、13部隊は神様の望むとおりエデンに適応した『園芸種』にはなれず、『野生種』として荒野に出ていく展開にはなると思う。 それがある程度犠牲が出て、物語が終わるタイミングなのか、はたまた第3部の早い時間なのか。来週の回想掘り下げと、その効果次第かな。