ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 第38話『ゴールド・E・レクイエム』 第39話『眠れる奴隷』を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月28日
人は皆、眠れる奴隷。岩に刻まれた運命に従い、知らぬ間に己を彫る。
必然の真実に向けて歩み続ける意志が、悪逆に打ち勝った時。犠牲は贖われ、新たな道が拓く。
そして目覚めよ、と呼ぶ声がする。
そんな感じのジョジョ五部最終楽章、一時間スペッシャルでお届け! である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月28日
一ヶ月ドギマギしつつ待ち続けた最終回、血と暴力にまみれた旅の終わりは、その始まりを語ることで決着した。
全てはそこに行き着くように、岩にしっかりと刻まれていたのだ。しかし、意志は形を変えていく。
ミスタが”ローリング・ストーンズ”を砕かなければ、アバッキオとナランチャがそこに刻まれることはなかった。砕かれたからと言って、ブチャラティの死が回避できるわけでもない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月28日
死人を増やしたように見える彼の行動は、ブチャが生存し、涙目のルカの調査…ジョルノと出会う運命に繋がっている。
その不思議な連鎖は後から思い返せば判ることであり、ブチャラティの二度の死(石に刻まれた肉体の死、その後の魂の解放)を知らないミスタは、子供のようにはしゃぎながらコロッセオに向かう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月28日
ジョルノの能力なら、ブチャラティを助けられると信じて。
帰天するブチャラティを既に見ているジョルノは、結末を知りつつコロッセオに共に向かう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月28日
ボスを倒すために、正義を成し遂げるために支払われた代償の重さ、運命の行き着く先は誰かに言われて納得できるものではない。真実がどれだけ苦しくとも、己の目で見る必要がある。足で歩む必要がある。
GEレクイエムに目覚め、因果を操る超越者になったジョルノは、死の国から帰還したポルナレフと、同じものを見れる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月28日
明るくおどけるミスタ、あるいは父の”終わりのない終わり”を感覚できないトリッシュとは、違う視界
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それを抱えながら、ジョルノは新たなボスとして、あるいは闇の教父(ポープ)として、自分が選び取った秩序に君臨することになる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月28日
物語が始まる前、ブチャラティが背負った聖なる光。正しい裁きを取り戻すべく、継承を果たす
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『この神々しさ背負ったナイスガイが、三時間後くらいには妖怪汗舐めになんの? キンクリ発動してない?』と思わなくもないが、レストランでのブチャラティは後に歩む道、ジョルノが可能性を見せ最終的に彼が引き継ぐ真実を、よく体現している。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月28日
まずマフィアに関わるリスクから切り出し、公権力へのアクセスを勧め、親子の情で事件を引き受ける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月28日
腐り果てた現実に諦めを懐きつつも、気高く正しくいることをやめられない男は、いつでも光を背負う。
それを再生させ、間近に浴び、衣鉢を継いで死後、現世にその黄金の夢を叶えていく存在。
”あなたはペテロである。そして、わたしはこの岩の上にわたしの教会を建てよう。黄泉の力もそれに打ち勝つことはない。”(マタイ16:18)
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月28日
岩に刻まれた運命の通り、ブチャラティは死んだ。しかし彼とその仲間の意思は受け継がれ、明日へと伸びていく。贖いの先に、夢は続いていく。
マフィアの殺し合いに唐突に顔を出した彫刻家、スコリッピがキリストに擬されているのは間違いない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月28日
茨の冠をかぶり、ミスタの銃弾で両手に聖痕を刻まれ、磔刑の姿勢で問いかけを受ける。苦痛は彼を支配しない。
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彼はただ、自分でも制御できない巨大な運命を見据え、その先に進む者たちを見送る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月28日
自分が裏切られ、十字架にかけられる未来を知りつつ、キリストはそれを避けなかった。その教えを受け継いだ者たちは、岩の上に教会を立て、思いを継承した。
『ブチャチームの死と離脱は即ち、殉教と棄教である』と言い切ってしまうととたんに胡散臭くなるけども、”ローリング・ストーンズ”が挿話されることで、血と暴力に別のテイストが入るのは間違いない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月28日
『それは絶対的な運命の中で、何を成し遂げるか』という作品のテーマも浮き彫りにする。
真実を継承できなかったもの。運命を捻じ曲げたもの。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月28日
一足先に展開するディアボロの末路は、ジョルノが到達した高みの正反対、薄暗い淀みを彷徨い続ける。
地下に隠れ、卑劣な襲撃を繰り返した男は、流されて下水に身を寄せる。
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自分がバラまいた悪徳…魂を腐らせる魔薬の被害者に、自分がぶっ殺される。因果応報、ある意味真実にたどり着いた終わりと言えるが、それで開放されるわけでもない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月28日
身動きの取れない死体として、誰かに心配されてもそれを受け取れない猜疑心の塊として、ディアボロは死に続ける。
ブチャラティが足の悪い花屋を支え、寄り添ったのとは正反対に、ディアボロは自分を心配するいたいけな少女に『俺に近寄るなァ!』と叫ぶ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月28日
支え合い、慈しむ生き方に背を向けた男の、猜疑に満ちた”終わりのない終わり”。
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ブチャを筆頭に、チームの仲間は皆、道の途中に倒れつつどこか満足げだった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月28日
それは自分に偽りなく歩めたからだし、自分の歩みを継承してくれる信頼があるからだ。
ディアボロには真実も信頼もない。自分だけが時間を支配し、全てを下において永遠の絶頂を味わう。
そういう孤独と独善は、人間の真実ではない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月28日
ジョルノと出会ったブチャラティはそれを思い出して、自分を再生させた。ミッションを果たす中でボス(偽りの父、アンチキリスト)に裏切られ、組織と敵対する自分の中の真実を選び取る。
その決断に共に足を踏み出すものは、皆自分で選んだ。
ミスタの落下は、待ち受ける運命をせき止めなかった。むしろ死人を増やした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月28日
しかし『死を畏れず、運命を抱いて身を投げる』という決断(後にヴェネチアでもう一度果たされる決断)は、あそこでブチャラティが安楽に死ぬよりも大きな結末を、僕らが見てきた物語を呼び込んだ。
決断は運命の意味合いを、決定的に変える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月28日
”ローリング・ストーンズ”に捕まり、ブチャが安楽な死を迎えていればボスは倒されず、世界は悪に満ちたままだった。
チームの仲間たちも、魂を腐らせディアボロの眷属…未来で彼らが討ち果たすものになっていたかもしれない。
しかし今まで見てきたように、運命はそうはならなかった。ミスタがよく分からねぇまま飛び込んだ決断が、決定的に全てを変えたのだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月28日
己の中の真実にしっかり向き合い、果たされた決断はそういう力を持つ。
人はいつか死ぬ。冥府の王には勝てないのだ。
だが、その死に意味を与えることは出来る。
最後に『娘を愛し、正当な結論を求める』花屋が出てくるのは、ブチャとディアボロ、二人の”父”を描いてきたお話の終章としてなかなか面白い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月28日
ディアボロだったら歯牙にもかけない、そもそも依頼できないだろう慨嘆を、ブチャは己の個人史に反射させて受け取る。
家族にしか分からないもの。血だけが教えるもの。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月28日
それは確かにブローノ・ブチャラティに息づき、”父”への憧れと呪いを捨てきれないから、彼は苦しんでいる。
かつて自分を愛し、守ってくれた(からこそ、彼がマフィアに縛り付けられた)実父。
親子盃を交わしつつ、世界を腐らせる顔のないボス。
偽りの教えに反逆し、より正しい真実のために困難を行く。待ち構える運命に、己の決断を強く刻む。それが、世界を変えうると信じて。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月28日
ゴルゴダの丘へ向かうキリストの歩みは、”苦難の道”と呼ばれている。
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運命を見通すスコリッピが見つめた道のりから、あるものは死して、あるものは諦めて脱落した。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月28日
それを決定的に導いた黄金の風の主は、未だこのとき合流していない。
しかし、二人はたどり着いた。苦難の道を歩ききり、亀と小娘を道行きに加えて、長い巡礼は終わったのだ。
最終話EDに追加された、”キング・クリムゾン”に打ち勝つジョルノ。実父DIOの面影を偲ばせる最高のカットだが、DIOが我欲で使った『時空の支配者』の権限を、ジョルノは正しい裁きのために使う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月28日
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”父”を継承し、その思いを先に進めるだけではなく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月28日
悪しき血の定めを乗り越え、運命を己の願いに引き寄せる。
DIOの血脈が”善を為す悪”として、暗黒街の教皇となるこのお話は、トリッシュと合わせて血脈超克の物語でもあったのだろう。
誰かの子であることは変えられない。石に刻まれた運命のように
しかし、”父”のような生き方から外れ、己の真実を貫くことは出来る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月28日
マフィア組織のボスとして、今後沢山の”子分”を抱えるだろうジョルノ。その息子たちは、黄金の精神を反映したギャングスタになれるだろうか。
花屋に寄り添ったブチャラティのような心を、繋げられるだろうか。
それはこの長い闘いの先に待ち受ける、ジョルノの人生を賭けた闘争になる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月28日
もし現実の摩擦に負けて、ディアボロと同じような悪徳に手を伸ばしたら。
それはブチャラティを筆頭に、旅で出会った魂たちを裏切る事となる。
だから、ジョルノは黄金のままであり続けるだろう。
『矢を破壊しない』という、ジョルノの決断。巨大な力を持ち続けることが、正義と真実を守る切り札になりうる、ギャングスタという立場。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月28日
運命の終着点に行き着き、物語が終わったとしても、力を濫用せず、濫用させないというジョルノの戦いは続く。
ある意味、ジョルノも”終わりのない終わり”を闘い続けるのだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月28日
しかしディアボロの無限地獄とは違い、その歩みは必ず新しい真実に行き着くだろう。ブチャラティと出会い、颯爽と駆け抜けたこの短い物語。(たった九日の物語である。”ロメオとジュリエット”かよ!!)
激闘をくぐり抜け、犠牲の血で覚悟と真実を刻み込んだこの旅路は、確かに運命を変えた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月28日
だから次の闘いも、新しい出会いと古い仲間に支えられ、より良き方向へ、黄金の風が吹く場所へと続いていくだろう。
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地下の薄暗い場所で、停滞し腐敗していくディアボロの永遠ではなく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月28日
時に死を呼び込みつつも、変化と可能性に満ちた場所へと、ジョルノ達はたどり着いたし、これからも目指していくのだ。
そこに行き着くまでの尊い意志と犠牲を、僕らは見守った。素晴らしいアニメだった。
というわけでジョジョ五部、スペシャルエピソードも加えての大団円でございました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月28日
いやー、良いアニメ化、良い物語だった……最高に良かったです。スタッフの皆さんありがとう、本当にありがとう…それしか言う言葉が見つからない…。
五部はかなり大胆に原作を再解釈し、付け足したりカットしたりしながらアニメになりました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月28日
それが原作に潜んでいた魅力をグンと引き出し、大理石に眠る彫像のように俺らの前に飛び出してくる喜びは、凄く強いものがありました。
原作を見ていた時には見落としていたポイント…僕なら”父””再生””地下”あたりのモチーフが、切れ味鋭い演出によって新たな生命を吹き込まれ、作品と出会い直す奇跡を連れてきてくれたことには、マジで感謝しかありません。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月28日
こういう衝撃を叩きつけてくれるから、良い”アニメ化”って好き。
色彩、テンポ、カメラワークに音響。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月28日
原作を徹底的に読み込みつつ、アニメならではの武器を生かして”自分たちのアニメ”を誇り高く積み上げたことが、このジョジョ・ルネッサンスに繋がったと思います。
バチッと決めるシーン、コミカルに楽しいシーン、ホラーで怖いシーン。
場面に強い意志が刺さっていて、主張が感じられる映像だったのも非常に良かったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月28日
『俺たちはジョジョが好きなんだ。だから最高の映像に仕上げるんだ!』という”殺気”が特に濃く感じられ、エピソードのクライマックスは毎回興奮しました。原作絵を生かした止め絵の強さもベネ。
原作から大好きだったナランチャボーイは勿論、原作だとあんまピンとこなかったトリッシュとブチャラティの疑似父性の繋がり、ジョルノが果たした決定的な”再生”など、アニメのアングルを借りて新しくキャラが好きになれたのも、とても良かったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月28日
声優さん達の快演も、作品を支えてくれました。
補足した要素がキャラとドラマの魅力を引き立て、新しい命を手に入れた物語でもありました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月28日
暗殺者チームに大量に練り込まれた補足の描写が、彼らの人間性とブチャチームとの類似、血で血を洗う殺し合いに飛び込むしかない差異を際立たせ、中盤非常に盛り上がりました。
アニメ独自の表現で、マージ良く解かんねぇ凄み重点の終盤概念合戦を、噛み砕いて見せやすくしていたのも良かったと思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月28日
いや、どんだけ頑張っても解かんねぇ部分はあんだけども、アニメになったおかげで飲み込めた要素、マジ沢山ある。
血と暴力にまみれたギャングスタだからこそ、譲れない善への憧れ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月28日
分不相応な太陽に手を伸ばすイカロスのように、運命に飲み込まれていく犠牲者と、その意志を継いで高く飛ぶ生存者達。皆の必死な生き様が、敬意を持って描かれていました。
本当に素晴らしいアニメだったと思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月28日
原作に命を吹き込む…animateすることが”アニメ化”だとするなら、最高の”アニメ化”だったと、間違いなく言えるでしょう。
毎回心躍らせ、本気で哀しみ憤り、心を揺すぶられる3クールでした。最後スペシャルで余韻たっぷりに終わらせてくれたこともすばらしい
かくして物語は終わり、しかしあの君臨の後の風景を想像するのに十分な豊かさが、まだ舌の上に残っている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月28日
こういう終わり方が出来るのは、当然原作の強さもありますが、アニメスタッフの誠実な奮戦の賜物だと思います。
本当にありがとう、お疲れさまでした。
いいアニメ、素晴らしいアニメでした!
追記 すべてが書物に記され、契約の石版に刻まれているとしても、それを読むのは無明にして未完成な只人であり、そこには過つ可能性と、より善きものへと変化していく可能性両方がある。誤謬の必然もまた、神の摂理としてより善きものの到来を祝いでいるのだ。
ジョジョ追記
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月28日
キリストたるスコリッピが差し出した、慈悲ある最後をギャングたちは拒絶する。
苦しんでも、俺達は未来へ進む。アンタだってそうしてたじゃないか。
苦しみ見捨てられるもの…業病や賤業にこそ手を差し伸べた救い主の生き方に背を向けても、運命を知るものはその決断を祝福する。
天命に反逆するのではなく、その意味を新しく付け加える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月28日
ディアボロが前髪裏の”エピタフ”で行っていた操作を、実はブチャチームも果たしていたという意味でも、眠れる奴隷のエピソードは重層的で示唆に富んでいる。
全てが終わった後に、それが運命であったことを知る。人はみなエピメテウスなのだ
もし待ち受ける未来を知っていたら、ブチャラティは叛逆を決意しただろうか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月28日
死を知らぬからこそ、常に途中で切断されるからこそ、今を決死に生きる。その強い意志こそが、運命の形を変え、世界を変革しうる。
人の限界点とその先を、善なる殺人者達に乗せて書くお話だったのかな、とも思う。
未来を知っているからこそ捻じ曲げ、自分だけの”世界(ザ・ワールド)”を支配するディアボロ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月28日
その傲慢と独善に怒り、未知なる未来に身を投げたチーム達。
ジョルノがGEレクイエムの力を、ディアボロの末路を正式には熟知できていなことは示唆的だ。無辜なる白痴こそが、善性を呼び込みうるのなら。
ここら辺の宗教的思索、キリスト教モチーフはプッチ神父に継承されていくと思うんだが、アイツ個人のサイコ力が強すぎて、普遍というより個人の妄言で終わっちゃってるところは面白い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月28日
正しいことを言ってようが、真実と善に目を開かないものが行えば、世界を捻じ曲げる。これは大統領に続く部分か。