ぼくたちは勉強ができない! を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月19日
緒方理珠。理系の天才児。空気を読まない勉学サイボーグ。情緒の発達は幼稚園児以下。現在進行系の、恋する乙女。
前髪を切りすぎて、気になる男の子の反応にヤキモキする。親友とペンケースを買いに行く。
凸凹人間の、平和であたりまえの、騒がしい一日。
そんな感じの、今日は理珠祭り! である。僕は緒方くんが好きなので、たっぷり一話使ってくれて嬉しかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月19日
緒方くんが好きすぎて頭がおかしい関城さんのことも好きなので、彼女の話もやってくれて大満足。緒方くんに足らない情緒を、過剰に関城さんが担当している感じもあるな、この二人…。
お話は前半緒方くんの前髪、後半関城さんとのデートで進む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月19日
僕は緒方くんの幼稚園児っぽい所が好き(語弊を生む言い回し)なのだが、前髪パッツンになると幼さがより強調され良い。後半の餌付け緒方も、同じ方向性で非常に良かった。
児童に腹いっぱい食わせたい。人類共通の野望だな(極大主語)
”理系”というキャラ性(背負ったパブリック・イメージ、あるいは偏見)を詰めた結果、理珠はロジックばっか追求するロボ人間になり、情緒が発達していないので幼稚園児みたいな動きをする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月19日
成り行きくんの視線を避けようと、ウロウロ胡乱な動きをする成りかけ人間っぷり、素晴らしい。
安易に”人間らしい”なんて言葉は使いたくないが、恋という人間機能の一つが反応するのは、理珠にとっては成幸くんだけ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月19日
しかし自分が何に反応しているか、賢い頭は教えてくれない。ハート色のバグで頭はいっぱいである。
完全にロボットが感情回路を持て余してる構図なんだよなぁ…。
成幸くんも恋には疎く、そのくせ友人として、教師として個人にちゃんと向き合う人間試験には大合格なので、二人の関係は奇妙なところで噛み合う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月19日
凄くズレてるんだが、いちばん大事なところではお互い受け止めあってるという不思議な距離感が、理珠の恋を描く時は好きだ。それはそれで、とても良い。
このままモジャモジャした、訳のわからない特別な関係をずっと抱えたまま話が進んでも面白いとは思うが、ぼく勉はラブコメ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月19日
いつか緒方くんが自分の感情に気づき、恋に目鼻を付けたら、一気にクライマックスだ。トリガーがそこだけってのは、巧い構造ではある。他の連中面倒くさいからな…。
僕は緒方くんの、賢いんだか幼いんだか、優秀なんだかポンコツなんだかよく解かんねぇカオスが好きなので、恋の目鼻立ちをはっきりさせることで『渾沌、七竅に死す』となるのは、ちょっと寂しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月19日
しかしそれが、彼女に用意された物語の最後ならば、しっかり描いてほしいなぁ、とも思う。
それがクリアになる時は、あやふやな六角形が一気に崩れて、成幸くんが誰かを選ぶ(誰かを選ばない)カタルシスがお話しを殺す時だろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月19日
もうちょい連載続けなきゃいけないこの状況だからこそ、生煮えの気持ちよさを堪能できる、ということでもある。
緒方くん…大人になんかなるな!(キモい絶叫)
さておき、今の緒方くんは人格幼稚園児であり、だんだん情緒を発達させている最中である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月19日
それは成幸くんの独占ではなく、文乃やうるかちゃん、関城さんとの交流で生まれた成長でもある。
三人娘が仲いいの、このお話の良いところだよなー…これも、破綻を約束されたモラトリアムではあるが。
Bパートは関城さんが理珠とのデートに一生浮かれポンチであり、幸福そうで良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月19日
あの人トンチキ人間に見えて、作中一番人格のバランスが良いので、理珠の恋心にもきっちり気づいてんだよな…。
恋路へのトス上げもしっかり。親友への感情持て余し祭り。可愛いやつよ…。
ラブコメ加速度を上げようとした関城さんを、成幸くんが速攻カバーしに行く所がヤッパよくて。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月19日
あやふやなラブコメ未満を続けるためには、成幸くんは鈍感でなければいけない。あんだけミエミエの前髪パッツンにも、気づいてはいけない。
でも、恋以外のところへのセンサーは鋭い。
他人の優しさにちゃんと報いて、誠実に対応できる人格として主役を描けていることが、このお話の良いところ、もう一つである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月19日
結果、成幸くんを鏡にして、関城さんの特大LOVEは理珠に届く。自分が知らない良さを、親友を通じて理珠も知ることができる。
こういう善因善果を、取ってつけたラッキースケベで蹴っ飛ばさなきゃいけないのが、ジャンプラブコメの辛いところだなぁ、と思ったりもする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月19日
『いや、いらんだろその肌色…』と思わなくもないが、必要だから強引にぶっこまれているのだ。そこで成幸くんにスケベさせない所、巧妙だなぁ…。
そんな緒方理珠の、充実した青春スケッチである。ロボ人間の初恋だけでなく、トンチキ人間(自分を好きすぎ)との友情も織り込まれていたのが、バランスよくて良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月19日
ラブコメメインながら、青年を構成する色んな要素に目を向けて、色々書いてるのも良いよね。
理珠の幼稚園児乙女力を、文乃は遠くから観測して悦に入ってるけども、地獄の六角関係に両足乗っけてる当事者だってことに、気づいていないからこそのホッコリでもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月19日
親友と、同じ相手を好きになっている。
その混沌に目鼻を付けた時、文乃の終わりが始まるのだろう。そこまでイケるかなぁ…?
崩壊の兆しをたしかに刻みながら、天才児達の青春はくるくる回る。それはにぎやかで、明るく楽しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月19日
このお話が持ってる陽性の強みが、よく出たエピソードだったと思います。やっぱ緒方くんは良いなぁ…緒方くんは良い!
次回はどんなお話が見れるのか。ホッコリと楽しみですね。