GRANBLUE FANTASY The Animation Season2を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月20日
突如告げられた別れに、騎空士達は行動を始める。誰かの犠牲の上に成り立つ自由など、まっぴら御免だと。
城塞都市に、カタリナが残した後悔。微笑みの裏で渦を巻く、ヴィーラの情念。
グラン達は、その真意を探らんと進み続ける。
つー感じの、アルビオン編第二回ッ! カタリナさんにアプローチを続けよう!! というお話。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月20日
ミドルフェイズをジリジリと進めていく、静かめの展開であったけども、グラン君の主人公力が高く、話の中軸を引き受ける頼もしさがあった。
主役が太いアニメは、いつでもいいアニメ。
制作会社とスタッフが一新されても、シーズン1の成果を忘れず活用しているのがグラブルアニメ・シーズン2の良いところ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月20日
一期で乗り越えてきたアレソレが、グランの”男”を磨き上げ、少年はなかなかのタフボーイに成長した。同時に常に前を向く希望、ポジティブな推進力も喪われていない。
何かを決める時、グラン君が必ず起因になってるのは凄く良いな、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月20日
諦めや暗さを打破して、まっすぐに前を向く。非常にスタンダードな少年主人公の強みを、照れずに活かして劇作してる感じがある。このオーソドックスなトルクの強さが、見てて気持ちいい。
エピソードの方向性を決める団会議の時も、薄暗かった雰囲気はグラン君が”窓”での会話を思い出したことで、未来に開けていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月20日
下向きだった視線が、グラン君の言葉一つで上に上がり、前を向くのは示唆的だ。
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カタリナは何を考えて、団から離れようとしたのか。唐突に与えられた終わりを唯々諾々と受け入れるのではなく、自分の目で確認し納得しようとする当事者性の高さが、なかなかいい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月20日
TRPGのプレイヤーとしてみると、シナリオに前のめりで、その熱量をPL全体に波及させる、良いPC1よなぁグランくん…。
画面に人数写りすぎても重たいので、オッサンたちはグランサイファーに下がり、後詰めを担当することになる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月20日
帝国は確実に悪さをするので、油断なく後ろを固める渋い動きは正着だろう。キャラ性にもあってる立ち回りだしね。
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シーンが重くなりすぎないよう、オッサンたちを下げる動きは劇作上の”都合”なんだけども、そこに無理がない。むしろ立ち回りの隙を封じて、今後に生きそう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月20日
こういう細かい部分のスムーズさが、全体的な気持ちよさに繋がってんのかなー、と思ったりする。物語の基礎体力が高くて、しっかりしとる。
オイゲンがまーた過去に視線を向けて、自分が主役になったときに向けての種まきしておった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月20日
こんだけ丁寧にネタを埋めるってことは、結構大きな後悔が過去にあるってことなのだろう。カタリナさんの過去エピ自体が、オイゲン話への呼び水、って構造かも知れん…考えすぎか?
さておき、オジサンたちから主役権限を貰った子供たちは、明るく城塞都市を攻略していく。入れないから槍で”×”描く直喩、俺結構好きだよ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月20日
城塞都市の衛兵たちも、けして悪い人じゃないと素朴に見せる、ビィくんお絵かきシーンも良い。
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後に側近を問い詰めるシーンもそうだけど、剣を向けてこない相手に攻撃的になれない(何しろ”お玉”だ)グラン一行の素朴さを、今回のお話は強調してくる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月20日
それは無条件に暴力ぶん回す帝国の横暴、それに抵抗する主役の正当性を、クッキリさせるためでもある
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クソメガネの超暴力はまだタメられてるけども、そのうち絶対牙を剥くわけで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月20日
今回の素朴な冒険に見えるペーソスは、後の惨劇のための整地と言えるかも知れん。
グランサイファー一行とアルビオンは、向き合ってもシャレで済む。しかし帝国とドンパチするなら、洒落では終わらない。
もうひとり洒落で終わらなそうなのが領主様で、とにかくカタリナさんに向ける視線と手付きがネットリ重い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月20日
強い光を背負っていても、生まれる影の濃さばっかりに目が行って、なかなか素直には受け取れない。なんだその腰に回した手付きは…ッ!
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今回、カタリナさんの後悔は伏せ札から公開されるけども、それをヴィーラがどう受け取っているかはまだ見えない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月20日
丁寧にタメてる巨大感情が、激発した時どのくらいの破壊力を生み出すか。なかなか楽しみである。あの”目”をしてる女が、情念爆裂人間じゃないはずがないんだよなぁ…。
騎士への憧れ。責務の拒絶。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月20日
カタリナさんの口から語れる過去は、静かで重い。
一生島に縛れる重責を前に、カタリナさんは栄光の前で立ち尽くす。決勝戦がなんで夜なのか気になってたけども、ヴィーラが背負った、アルビオンの光を強調するためなのね。
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カタリナさんは意識して負けたわけじゃないけど、全力で勝ちに行って破れたわけでもない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月20日
その煮えきらなさ、結果としてヴィーラに背負わせてしまった重荷が、彼女の鎖になっているのだろう。
生真面目な人なんで、自分だけ理想のまま、ルリア助けて大冒険ってのに負い目があるんだな…。
かつて自分が捨て去ったものに、ケジメを付ける。その決断に嘘はなく、カタリナさんはあくまで光の側に身を置いている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月20日
しかしそれに対峙する領主様は、色の濃い闇からのっしのっしと顔を出す。こえーよ! シスの暗黒卿かよ!
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ヴィーラの情念が、一旦グランサイファーから引き剥がすことで、ルリアにとってのカタリナの特別さが際立つのは良いなぁ、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月20日
純白に汚れなきカタリナさんは、放っておくと情念爆裂人間が闇に引っ張り込んでいく。こっち側に引き戻すためには、ルリぴっぴがヒロイン力を発揮する必要があるのだ。
毎回ルリアの表情が細やかに可憐で、丁寧にヒロイン力を積んでるのは良いなぁ、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月20日
ど真ん中に太いヒロイン筋があることで、ど真ん中のヒロイック・ファンタジーがブレなく成立してる感じ凄いもんな…ましてや、カタリナさんはグラン君と並ぶ、ルリアの大事な存在だし。
そう考えると、カタリナさんを巡るこのエピソード、『今の女 VS 昔の女』の構図とも言えるのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月20日
あらゆる局面で、昔の女が暗黒重力を発揮してディープなダークに引きずり込んでいくのが面白すぎる。笑顔の仮面をはっつけてる状態で”これ”なので、本音をむき出しにした時どんだけ”ヤバ”なのか…。
ここはクライマックスではないので、仲間の言葉は(まだ)カタリナには届かない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月20日
真実(の一側面)を知ってなお、ベストエンドへ突き進む気概があるか。主人公を試し、道を示すロゼッタさんの立ち回りが素晴らしい。
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的確な問いかけを投げるのは、視聴者が物語を俯瞰で整理するためにも、キャラクターが意思の強さを見せる上でも大事なことだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月20日
グランくんはロゼッタさんのツッツキを、主人公らしく最前線で真っ向から受け取って、真っ直ぐな視線を返す。
それでも、仲間を諦めきれない。犠牲の上の自由は欲しくない。
帝国という巨大抑圧装置を向こうに回す以上、どんな自由を求めるかは大事な問いかけだし、身勝手なエゴでも…エゴだからこそ諦めたくない体温が、グラン君の視線に滲んでたのも良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月20日
基本優等生なんだけども、時々”自分”を滲ませる。主役のバランス難しいけど、巧いよねぇ。
ロゼッタさんが船にいつかないのは、こういうシーンで問いの投げかけ役、道の指南役をやるためだと思う。あえて遊撃的な立場に立って、話をスムーズにする立ち位置。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月20日
とってもいい仕事なんだが、バラと一緒に登場するのはタキシード仮面みがあるのでヤメてください! 面白いからね…。
今回のタイトルは”偽りの自由”だけども、ヴィーラの犠牲に成り立つカタリナの自由と、カタリナの犠牲に成り立つグランサイファーの自由、そのダブルミーニングだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月20日
このままだと、どちらかの偽りを乗り越えることが、どちらかの犠牲を求める。
矛盾した状況に、それでも踏み込むと主役は吠えた。
さてどうやって、状況を止揚するのかってところで、次回に続く。帝国の暴力と、ヴィーラの感情。二つの伏せ札が表になることで、変化が訪れる感じかなぁ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月20日
ままならない状況に翻弄されつつ、足を止めず前を向き続けるグラン君が、とても頼もしいエピソードでした。じっくり”主役”を描く話だった。
そして最後に挿話された、黒騎士ともう一人の青の少女。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月20日
鎧を外し、”自分”を見せている黒騎士に、オルキスは踏み込むことが出来ない。赤い指輪は、どんな情念を照らし輝くのか。
こっちも露骨な伏線だなあ…どう転がすのかね。
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飛空艇、青の少女、星晶獣。帝国に取り込まれた主人公たちの、あり得たかも知れない可能性。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月20日
黒騎士コンビは露骨に、グラルリのシャドウである。
彼女らをどう使うかで、主人公とヒロインの彫り込み、作品の面白さもグッと変わってくるだろう。活躍が楽しみである。
しかしま、それは先の話。今はアルビオンとカタリナさん、ヴィーラの巨大感情である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月20日
それがどんな質感をして、どんな体温が宿っているか。カタリナさんを通じてよく見えて、それでもグラン君は諦めないことを選んだ。
意志の先に、道は開ける。例え身勝手だとしても、諦めたくはない。
そういう想いを丁寧に積み上げるのは、真っ直ぐな話ではとても大事だと思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月20日
正道を一歩ずつ、のしのしと進んでいく。作品の雰囲気がよく出たエピソードとなりました。この焦りのなさは、グラブルアニメの強みだねぇ…。
不屈の決意を、グランくんはどう未来に繋げていくのか。次回も楽しみです。