アルゴナビス from BanG Dream! を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月24日
結人脱退という荒波も乗り越え、新たな局面へ進んでいくアルゴナビス。札幌での対バンに向け、一歩ずつ着実に、迷いながら進んでいく。
一方GYROAXIAの中核たる那由多は、獣めいた焦燥に突き動かされていた。
蒼赫のボーカリスト、二人の運命が描く星座は…。
そんな感じの、アルゴナビス第二部始動!! なお話。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月24日
札幌対バンに向けて方向性を探ったり、那由多くんの余裕がなくなったり、摩周さんが音楽修羅っぽい表情を見せたり、万浬が事故ったり、色々起きる回だった。
…イヤ、事故はねーだろ。”BLUE GIANT”かよ…。
開幕『前回までのアルゴナビス!』がぶっ込まれて、ちょっと笑ってしまったが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月24日
五人のメンバーそれぞれの迷いと事情を掘り下げ、バンドにおける立ち位置を定位する前半戦だったと、思い返すことが出来た。
結人と航海が漕ぎ出した船に、蓮が乗り、凛生と万浬を連れてくる。
熱血溢れる初期メンバーもただ熱いだけでなく、様々な迷いと悩みを抱えていて、それを運命のボーカルである蓮の熱量が突破していく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月24日
ぽや-っとしてるけど、音楽スイッチが入ると殺し屋の目をする少年。蓮の主役力がよく届く構成で、前半戦をまとめられたのはとても良い。
アルゴナビスがある程度安定してきたので、カメラはライバルたるGYROAXIAへと向かっていく。スタジオも獅子座のアルファから名前を取って、徹底的に”星”だねぇ…
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月24日
蓮の歌声に唯我独尊の安定性を切り崩された那由多くんが、相当不安定になってるのが良い感じ。
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ライバルバンドの個性を掘るフェイズに入ってきたので、曙くんがどういう人か、ちょっとずつ見えてきたわけだが…万浬以上のジョーカーだなこの人…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月24日
僕は集団を描く時、”食事”は大事な表現だと思って注目する人なのだけど。那由多くんは曙印ののど飴を、拒絶はしないけど、噛み砕いちゃう関係なのね
俺様大様絶対無敵。那由多くんは蓮のシャドウとして、正反対の人格を持っている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月24日
ただ、音楽に向き合う獰猛さ、真剣さは共通していて、その熱さが作品の背骨を支えてもいる。
今回那由多くんが結構焦って、汗まみれで練習しまくる様子が見れるのは、話に参加する”資格”を確認できていい。
那由多を絶対の中心軸に据えているようで、その実色々不格好で不安定なGYROAXIA。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月24日
万人平等のアルゴナビスも、別に安定しているわけじゃない。
売れるか、夢を追うか。船が進む舵取りは、まだまだ定まっていない。
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僕は万浬が銭に拘って、アルゴナビスに親しみつつも自分を曲げない所が、結構好きだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月24日
配達やって金稼ぐ、そんな生き様の燃料として、空気を読まずにたっぷり食べる。そういう”例外”も、戸惑いつつ受け入れているアルゴナビスの雰囲気も好きだ。
蓮の当惑を、リーダー結人がフワッと受けとめる所も。
メンバーの個性を認めない、那由多一本ギスギス祭りで進むGYROAXIAにカメラが入ったことで、アルゴナビスのキャラクターも鮮明になっていく気がする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月24日
無理強いせず、弱さに震えながらも、肩を寄せ合って荒波に立ち向かう。なんでも話して、お互い分かり合っていく。そういうバンドだ。
この優しい雰囲気が掴めないものも当然あるはずで、そこを狙い撃ちするために、GYROAXIAは治安最悪バンドになってると思うし。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月24日
正反対に見える2バンドが、絡み合いながら音楽と青春の色んな表情を掘り下げていってくれると、お話を見ている面白みも深くなっていくだろう。
そのためには、GYROAXIAの内実により深く迫る必要がある。無敵のライバルバンドではなく、個別の表情とゆらぎがある人間集団として、彼らを切り取る必要がある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月24日
ってわけで、摩周さんの地獄煽りが那由多くんを追い込んで行く-!!!
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蓮に心揺さぶられつつ、それを認められない那由多のプライド。摩周さんは金と権力を握る”大人”として、その逃げ道を塞ぎ、決戦のバトルフィールドへと獣を追い立てていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月24日
那由多くんが存外繊細ボーイであることを、バンドメンバーは既に気づいてる感じ。『うちの王様しょうがねぇなぁ…』って顔だ。
しかしアルゴナビスと違って、謝罪や気遣いはない。GYROAXIAはまだ、いびつなワントップから変化するタイミングではないのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月24日
そういうバンドの変化を促す意味でも、摩周さんはアルゴナビスを利用して、那由多くんに圧力かけている…のかなぁ?
摩周さんはドラマ全体をコントロールできる、特権的な地位にいる。二つのバンドがどういう物語を辿るべきか、水源を握っているのは常に彼だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月24日
そんな彼が、音楽に、GYROAXIAにどういう感情を持って状況を作っているのか。これは、話全体に関わる大事なポイントだ。俺は熱い音楽修羅が良いなぁ…。
運命の地札幌に向け、アルゴナビスは同じ船(バン)に乗る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月24日
GYROAXIAのギスギス感が今回強いので、青く風通しの良い旅路は心が落ち着く。ここでも”食事”が顔を出して、アルゴナビスはみんなで同じものを食う。ここにいない、万浬以外は。
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”サブマリナー”で唯一コーヒーを頼まず、ラッキーピエロでは一人でカレーを食い、たまごサンドは口に入れない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月24日
協調と融和をバンド・テーマとするアルゴナビスにおいて、万浬は我が道を行くジョーカーとして描かれ続けている。
そうすることで、バンドの味が固まりきらず、良い対流が
生まれてる。
アルゴナビスはいつでも旅の途中で、プロかアマチュアか、現実か理想か、悩み続けている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月24日
少しメロウな色彩になった窓ガラスに自分を映し、二人きり、進む先に悩む。空は晴れとも曇りとも、昼とも夜ともつかない、曖昧な色合いをしている。
航海がたどり着くゴールだけでなく、中途の迷いや波風すらも
むしろその震えこそ、青春の醍醐味。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月24日
そういう主張が、函館から札幌への道を進んでいくバンからは感じた。
一つの答えに突き進むことだけを重視しないのなら、万浬が”異物”であることには大きな意味がある。状況をかき回し、新しい価値観を持ち込む”窓”は大事だ。
まぁその大事な万理が、大変なことになるんだけどな!!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月24日
それは先の話として、夕焼けはライバルにも平等に帳を落としていく。
音楽サイボーグの冷たい瞳と、その裏にある”何か”に気づいた風情の賢汰が、熱く冷たい火花を散らしていく。
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…と思ったら、自宅でグダグダ日常を共有し、にゃーんちゃんと仲良く過ごす様子なども見せられる。ドンドンGYROAXIAの描写に、体温宿っていくなぁ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月24日
曙くんは那由多のギスギス、摩周さんの”圧”に負けない面の皮の厚さ、独自のテンポを持ってる、なかなか強いキャラだな…。
前半六話はアルゴナビスの人格を見せ、バンド内部のアンサンブルを描くことに注力していた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月24日
GYROAXIAは変化を加速させるための触媒でしかなかったわけだが、後半戦はアルゴナビスと同じく、色んな人間が寄り集まり、独自の個性を持った人間集団として、ドラマを背負ってもらうのだろう。
今回GYROAXIAの内側に切り込んだカメラが強いのは、今後彼らのドラマを転がしていく、共感と理解の足場を整えるためだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月24日
飴を食べる、猫と遊ぶ、共に暮す。音楽から外れた描写が、冷たいライバルに個別の表情、独特の体温を宿していく。それがないと、主役ズラされても届かんからな。
運命の引力は、二つのバンドを結びつけていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月24日
蓮はGYROAXIAのポスター前で足を止め、グッと鋭い表情を見せる。航海は兄と向き合い、バンドの仲間も個人的な事情を共有する。
第1話では完全に分かり合っているように見えた、はじまりの二人。
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それが過去在籍していたバンドの因縁も、分かたれた兄弟の絆も知らない同志だったと描かれるのは、僕には面白かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月24日
そういうバラバラなところから始まって、でも同じ夢を見て同じ船に乗って、航路を共にする。融和は無条件に訪れるものではなく、一歩ずつ引き寄せていくものだ。
お互い知らないもの、預けられない弱さがあって、でもバンドをやっていくうち、関係も内面も変わっていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月24日
それが音楽を生み出し、世界を変えていく。
そういうドラマを描くなら、バラバラで知らない状況ってのは、あって然るべきだ。というか大事だ。
そこを描かないと、接近のドラマが駆動しない。
航海の事情がどうしても気になって、聞き耳を立てて。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月24日
捻じくれたコンプレックス、兄を超えられない劣等感。湿って重たいものも共有し…それも一方通行じゃない。聞き耳立てているのは、敏い賢汰にはバレてしまう。
やっぱアルゴナビスは、コミュニケーションのバンドなのだろう。
それは行ったり戻ったりの面倒くさい道のりで、すぐさま答えが出るわけではない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月24日
でも飾らず構えず、お互いの話を聞き進路を決める羅針が定まっていれば、船は必ず良い場所へと導かれていく。
そういう信念が、アルゴナビスを支える底流なのだろう。分断と対話と変化…”バンドリ”だなぁ…。
その文脈に背中を向け、あくまで寄り集まった”個”として存在するGYROAXIA。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月24日
ギラついた瞳で牙を研ぐ獣の王は、ご機嫌斜めで蓮くんにツンツンである。そらー、ぽけっーっとした顔にもなるわなぁ…那由多くん、直接言いに来ないし。
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まぁ那由多くんのイライラは、世界で唯一俺が歌える領域に、思わぬ乱入者が飛び込んできた戸惑いと喜びの現れなんだろうけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月24日
賢汰は那由多中心の閉じたバンドで良いと思ってるけど、那由多自身は変化に惹かれるものがあって。摩周さんはそこを刺激して、バンドとしての相転移を狙ってる…気がする
その思惑が炸裂する札幌バンド対決…に辿り着く前に、トラックがドーーーーーン!!! っだッ!!!!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月24日
ここで外的アクシデント(物理)が凄い勢いで横殴りしてくるの、あまりにパワフルで笑ってしまった。大映ドラマかよ!!
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派手にぶっ散らばる、サンジゲン謹製の前輪。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月24日
自分探しの戸惑い、一歩ずつの航路探求…そういうヌルい風を、ハードコアな事故はどうかき回すのか! つうか万浬、生きるか死ぬかッ!!
後半戦も熱く進んでくれそうで、次回も非常に楽しみです。こっからのGYROAXIAの変化は注目だなー。