ガルパ履修記録
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月20日
・この胸満たすあたたかさは
FWFを越え、新たな地平を探し求めるRoselia。
意外な出会いが鮮明にする、熱と誇りのありかとは…。
そんな感じの、”頂き”を越えた後のRoselia新章開幕戦。
”プロデビュー”という次なるピークを見据えつつ、まずは足元をしっかり踏みしめる話であった。
RoseliaはFWF三部作を実質三章として、バンド開始時からの大きなテーマを解消してしまった感じもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月20日
既存5バンドそれぞれの形で、スタート地点で積んだ物語的燃料の消化には悩んでいると思うが、Roseliaは特に『なんか終わった』感が明確に強い…感じがする。
しかし、物語は続く。
父を奪った世界への、音楽への復讐として始まった友希那の物語だが、その過程で出会ったり間違えたり学んだり、色々あって原点に戻って、音楽が好きな自分を誇れるようになった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月20日
結果FWFの演奏は反響を呼び、色んな場所から引く手が伸びてくる。
最初はそこに届けば終わりだったはずのゴールが、気づけば乗り越えてなお続く目標となり、そこにたどり着くまでの歩みそれ自体が価値となる…あるいは、忘れていた価値を思い出させる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月20日
そういう価値転倒の道のりを歩いてきたRoseliaにとって、今の状況は結果であり、また過程でもある。
なので、プロデビューについては焦らない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月20日
Roseliaであることが私達を、この高みにつれてきてくれたのなら。
大事なのはRoseliaであり続けることであって、プロフェッションとしてバンドを続けるかは、一つのオプションでしかない。
こういう落ち着きは、物語を積んできた大事な副産物だろう。
しかし実感してみなきゃ何もわからないのは、MMOやったり、遊園地で遊び倒したり、中学生にマジギレしたり、にゃーんちゃんに相貌を崩したり、ホント色んなことをやって人間を豊かにしてきた、湊友希那現在の人生哲学でもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月20日
なので、今回はミラさんを通じて、”プロ”を肌で感じてみる話となった。
結局湊友希那は、自分の目で見て感じたことを腹に落とさないと行動できない人だし、自分の腹から出てくる言葉を一切隠せない人でもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月20日
ド直球の火の玉ワードをぶん回し、あこちゃんにフォロー貰ってる姿は微笑ましくもあり、危なっかしくもあり、実直でもあった。
その飾らない姿勢が軋轢を生んだりもするが、これから友希那たちが目指していく場所は実力と熱量最優先、『虚飾に凝るなら音を出せ』という、厳しい場所だと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月20日
そこで戦っていくのなら、友希那の真っ直ぐ過ぎる生き様はむしろ、武器なんじゃないかなとミラさんとのやり取りを見て思った。
友希那は相変わらず、音楽と自分がどう向き合い、それを通じて世界とどう繋がるべきかを、不器用に生真面目に考え、言葉にし、実践し続けている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月20日
ミラさんのC調…に見える立ち回りにも、それと同じ”芯”があることを、友希那は今回の接触でしっかり理解し、尊重する。
それはミラさんの音楽が友希那の原風景(幼年期の音楽への愛情、FWFでの熱量と誇り)を刺激し、共鳴させたからでもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月20日
日常的な態度がどうあれ、”音”の奥に何があるかを敏感に感じ取ってしまうセンスが、湊友希那にはある。それでしか、世界や他人と繋がれない、とも言える。
ミラさんも多分同質のナイーブさがあって、しかし職業として音楽を続けるには常時駆動させるのはとても苦しく、だからオンオフをはっきりさせるようになった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月20日
プロとして音楽に適応したミラさんの緩さは、友希那がたどりうる未来像の一つであり、また選び得ないものなのだろう。まぁ、ガチるしかねぇ
自分が選び得ない他人の生き様を把握し、経緯をもって対峙できるようになった姿は、第1章の狭量で余裕がない”若さ”とは真逆で、大きな変化、それを与えてくれた出会いを感じさせる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月20日
友希那は世界が広くなるよう、二章以降凄く頑張っていたので、それが結晶しつつある、ともいえるか。
他のメンバーも、それぞれのあり様で変化していくRoseliaに向き合い、自分を出していた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月20日
リサが過去回想で、一生友希那LOVEの”強火”をバリバリ燃やしてたの爆笑しちゃったけど、FWFで感じた音楽技量への”熱”を前面に出して、かなりメラメラしてるのは面白かった。やっぱギラつかねぇとよ…。
初めての現場でもすーぐ皆の妹になっちゃうあこちゃんの素直なチャーミングさとか、ビビってるようで変化に兆しには貪欲な燐子とかも、らしくてとても良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月20日
紗夜は配布星2の左エピが不意打ちの”強いさよひな”で、マジびっくりした。『あ、この二人は”ここ”まで来たんだなぁ…』って感じ。
同年代でありながら、Roseliaがこれから進んでいく道を熟知した先達としてレイヤが登場したのも、とても良かった。RAS出た当時から、こういう出番がずっと欲しかったのよ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月20日
商業主義という意味ではパスパレ、音への尖り方ではRASと共通する、頂を越えた先のRoseliaの道のり。
そこに独自性を持たすのは、友希那という真摯で不器用なリーダーが生み出す世界観、Roseliaに全てを捧げる献身と自負なのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月20日
なので、シナリオ中かなりの頻度で、”熱”と”誇り”というワードが強調される。
職業になったとしても、消してはいけない私達の原点にして頂点。
ミサさんの仕事ぶりを通じ、音に刺激されて確認したRoseliaの炎を抱え、今後どういう道に進むのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月20日
期待を高めつつ、高い頂を目指すにしても足場がしっかりしている安心感を強める話でもありました。
やっぱ自分たちにプライドがあり、他人にリスペクトがある人間は強い。
こういう書かれ方をすると、挫折によって熱と誇り両方を奪われ、だからこそ”バンド”に再獲得の可能性を見出してる瑠唯と、Roseliaメンとの絡みが待ち遠しくなる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月20日
ロボット人間に薔薇の炎を類焼させるエピソード、マジ見てぇよな…俺は”あこるい”が良いな(完全に個人の好み)
”プロ”を書くときにありがちな、商業主義のヤダ味とか、高みから転落する痛みとかを横に置いて、苦しみつつも自分のスタイルを手に入れ、原点を音に焼き付け可能性を模索する”良いプロ”を最初に書けたのも、かなり良かったと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月20日
まぁそういう部分は、友希那パパで散々刻んだしな…。
今後Roseliaは、プロを視野に入れつつ新たな道を探し、進んでいくことになる。今回はその予告編であり、第一歩でもあった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月20日
ミサさんが体現した”プロ”の在り方は、苦しくも熱を宿し、真摯に音楽に向き合える希望を、確かに宿した。
熱と誇りを忘れず、新たな頂に近づけるか。Roseliaの今後が楽しみだ。
追記 思春期の児童が、自分なり積み重ね固めてきた”生き様”が新しい出会いを生み、さらなる自己発見・自己実現に繋がっていくだろう正しきリンクが見れたことが、今回のイベストで特に良かったポイントだったりする。やっぱ自分、ガルパを発達心理学の文脈で読んでると思う。
なにかと摩擦にまみれがちだった友希那が、真っ直ぐさをそのままに『そういうのも面白いよね』と評価してもらえる”本物”達の世界に近づいているのは、児童として人間としての彼女にとってとてもいいことだな、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月20日
ようやく、彼女特有の翼が風を掴む場所が、近づいてきているのだ。幸福なことだ。
それがRoseliaという、特別な絆で繋がった同年代のシェルターだけではなく、色んな人がいるプロの領域に繋がっていること。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月20日
FWFに向けて、例え復讐心が原動力でも走り抜けたことが、そういう突破を生み出したこと。
今回ミサさんと触れ合ったことは、湊友希那の”今まで”に意味があったと静かに語る。
ミサさんという”いい大人”に出会い、沢山学べたのは、友希那が音楽に苦しみつつも妥協なく、真摯に進んできた結果であり、報いでもあるのだろうと思った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月20日
不器用に真摯に生きることしか出来ない少女が、そういう思わぬ突破口にたどり着き、新しい風に微笑めること。
僕は、それをとても幸福だと思う。
こうして感想を書いてみると、自分は”生きにくい子”としての湊友希那にかなりのシンパシーと、これから歩く道がより善くなるようにという祈りを抱いてるんだな、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月20日
不器用で傷つきやすく、真摯で誇り高い。
そんな子供は、やっぱ笑って幸せになったほうが良いよなぁ…。
幼い部分が残るポンコツだからというよりも、自分も世界も不定形のまま、迷いつつ手を伸ばして世界を整形してる真っ最中のあがきが、僕にとって湊友希那を”児童”のフレームに捉える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月20日
自己形成への悪戦苦闘という意味では、ガルパキャラで一番”子供”なんじゃないかな、友希那ちゃん。幸せにおなり…。