ゆるキャン△ SEASON2を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月7日
大垣部長突然の誘いに乗って、行くぞ女三人山中湖キャンプ!
唸る物欲楽しい観光、テント貼るだけがキャンプじゃない。
主役二人を脇に置いて、温泉とグルメとボケとツッコミを混ぜながら、旅路はゆったり進んでいく。
さて、行きはよいよい…本番は怖い?
そんな感じの、主役がいないゆるキャンである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月7日
こういう話でも大変面白く仕上げられるのは、1クール+4話話を積み、キャラと世界観を育ててきた強さだなー、と思ったりする。
部員じゃない斉藤がキャンプに熱心になり、モノ買ったり一緒に旅している様子が、妙に嬉しい。
大室部長のボケと犬子のツッコミに、やや天然な斉藤が混ざって生まれるハーモニーも、また独特で良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月7日
なでリンがいないことで、普段作品を支えてる雰囲気がちょっと変わって、新しい味わいになるのは面白い。
色んな奴らが、色んなキャンプをして楽しい。そういう豊かさ。
既に大室部長のテキトーさがジワジワ際立っているので、来週はまぁ大変なことになりそうであるが…そこもひっくるめて野クル、か。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月7日
成功も上手く行かなかったことも、全部ひっくるめてキャンプ地からなんか持ち帰ってくる子たちなので、次回どんな騒動が持ち上がるか楽しみである。
さて物語は、斉藤が携帯越しの誘いにヒョイヒョイ乗っかるところから開始である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月7日
一期のリンちゃんが野クルに馴染んでいく描写でもそうだったが、キャンプを通じて人間関係が深まるのを見ていると、何かあったけぇ気持ちになる。
俺もジジイになったか…。
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今回はどっしりカメラを据えて、三人旅のディテールを丁寧に追っかける作り。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月7日
小さなハプニングや特別じゃない笑いを共有して、じんわり深まっていく関係性を胸いっぱいに吸い込めるのは、この作品独特の落ち着いたテンポ、それを活かす筆の為せる技だ。
お調子乗りで場を盛り上げる大室部長に、犬子が小さく突っ込み続ける呼吸が良いし、そこに斉藤が独自のテンポで混ざっている雰囲気も、また良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月7日
こういう人間同士のなんとも言えない”呼吸”を描くのが巧いのは、日常系としての目立ちにくい鋭さなんだろうなぁ。
カリブーでの騒々しい買い物も、焦る感じなくどっしりと切り取られていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月7日
誰もがボケとなりツッコミともなる、当意即妙な会話のキャッチボール…ってほど、肩肘張ってない雰囲気が良い。
時に遠景を交え、彼女らが身を置く空間全体を、旅の空気で魅せる手腕。
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ここが巧いから、あり得るはずもない理想のキャンプに、不思議な実在感…『あって欲しいな』と思える訴求力が生まれるのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月7日
カリブーくんで始まり、カリブーくんで終わる笑いの作り方も大変良かった。
店員さんオススメのW椅子が、どう使われるかは次回のお楽しみか。
お姉ちゃんのLOVEを引き受けて、看板娘稼業頑張るなでしこの微笑ましさとか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月7日
勤労に励むしまりんの可憐さとか。
いい具合にカメラを横に振りつつ、メイン三人の度と青春がどっしり切り取られていく。
最高クラスのまんじゅう顔が大量供給され、とてもありがたい…。
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諸肌脱いで温泉で温まり、壁のない会話を交わす。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月7日
楽しかったクリキャンの思い出が、斉藤を知らなかった体験へと引っ張り込み、新しい友達との間合いを詰める。
そういう心の動きが、旅をトレースするストイックな運びにうまく色を添える。満面の笑み、非常にGOOD。
ソフトを喰らい、ワイワイ騒ぎつつ食材を買い集め、その場のノリで一品足す。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月7日
かっちり固まりすぎない、勢い重点の楽しい旅。
タイトル通りの”ゆるキャン”であり、そこには汗の匂いも、自然と向き合う握り拳もない。…というか、上手く加工されてる、というか。
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”キャンプ”と聞いて身構える部分を、徹底的に『いや、こういう感じで気楽に楽しいですよッ!』と作り直し、良さだけを伝える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月7日
現実を濾してファンタジーに仕上げるフィルターの性能が、やっぱ良いんだと思う。
都合良すぎず、生っぽすぎずの”網目”が丁度いいんだろうな。
今回の買い物でいえば、油の処理に一回頭を悩ませた上で、『それはそこまで大変でもないよ』と、やりたいことを優先できる流れとかね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月7日
手間取りそうなポイントに触った上で、ひょいと跨いで楽しい経験として描く筆が、上手く期待と夢を膨らませていく。
場当たり的にゴロゴロ転がり、なんとかたどり着いたキャンプ場。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月7日
ここまではなんとか乗りこなせていた大垣部長のテキトー気質が、そろそろ大変な事になりそうなところで次回、キャンプ本番である。
犬子のツッコミも、そろそろおっつかなくなるかもな…。
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コミカルな表情、極上の豊作まんじゅう顔に混じって、美麗でリアルな背景が実在感を高める。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月7日
作品が持つバランス感覚が、特に冴えたエピソードかなと感じました。
なんとか上手く転がってるキャンプですが、今度は洒落ですまない気配も漂いつつ、さてどうなるか。
次回もまんじゅう顔の供給はあるのか
そんな気分も高鳴る、楽しい往路でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月7日
キャンプに付くまでの道行きも、途中の買い物も、本番に負けない楽しい時間として描くのは、そこから広がる体験や関係を大事にするこの話らしい描き方だなー、と思う。
皆が主役、目的地だけがキャンプじゃない。
そんな横幅広い筆が何を書くか、次回も楽しみ