プロジェクトセカイ イベントストーリー”響くトワイライトパレード”を読む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
皆で仲良く楽しくテーマパークで笑っている仲間から、ピントが合わず一人悩む志歩。
イベントスチルが象徴するように、音楽との温度差、絆を取り戻しても生まれる断絶の物語は、まだまだ続く。
思い出を取り戻し、散々苦しみバラバラになった仲間たちは音楽で一つに!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
ユニストを終えた後のそういうムードは、”揺れるまま、でも君は前へ”の最終章で急に出てきた、顔と態度がつええ女、イオリでグラリと揺れる。
プロ志向のガチバンドに混じって、同じ方向を向いて音楽やるか。
せっかく掴み直した友情を大事に、レオニで音楽続けるか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
志歩は重荷を自分一人でむっつり抱え込み、なかなか切り出せないまま遊園地に同行する。
そこで聞いた寧々の歌声に、別格の力強さを感じて切り出した問いかけ。
『なぜ、そこで歌うのか』
これにも、寧々ちゃんは明確な答えを出せない。
悩んだり苦しんだり、答えがなかなか出ない…見えていても掴みきれない時間が長いのは、プロセカの特徴だと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
物語が駆動する、最も基本的なエンジン。
葛藤と克服が色濃く踊る時間を、極力長く取りたい話運びかな、と感じる。
人格的な特徴(弱点であり長所でもあるもの)は、簡単には変わらない
それを社会と上手く繋げて、自分らしさをより善く発揮していく方向も、三歩進んで二歩下がるようなじっくりした足取りで、答えを探すことになる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
ワンダショユニストを経ても、寧々ちゃんの引っ込み思案はなかなか解決しない。
サラッと助け舟出してる類くんが、寧々ちゃん大事過ぎて良かった。
それでも、真摯な瞳で歌う意味を問いかけてくる志歩をちゃんと見て、今の自分に返せる最大の答えを、ちゃんと返す。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
ワンダショでの経験がなければ、志歩の思いを不器用ながら引き受け、縁をつなぐ動きは出来なかったし、しなかったと思う。変化は確かにあるのだ。
『なんか、ここが好きだから』
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
寧々ちゃんの言葉には、あのステージで自分が捕まえた笑顔や自由さ、望ましい己を発揮できる喜びは、ちゃんとは形になっていない。
しかし志歩もまた、レオニでぶつかり見つけたモノを支えにして、言葉足らずな答えから何かを掴み共感する。
箱イベが多めで、ユニット間の交流もまたゆっくり目なプロセカであるけども、今回のイベントはその端緒になる話かな、と思った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
他人と出会い繋がることに、意欲も才能もあるえむちゃんが、こういうところは一歩先んじている感じもある。
ホンマ、他人の笑顔のために全力で走れるええ子やで…。
知らない同士が小さな接点を膨らませて、段々とお互いを知っていく物語。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
それをじっくり堪能できるのは、自分的にはありがたい。
同時にこのゆったりした筆致は、セカイの主役たちにも解りあえなさ、通じなさを強調もする。
遊園地の変化に言及された時、えむちゃんの顔に伸びる微かな影。
それに気づけたものは、レオニにはいなかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
そういう微細な機微を感覚出来る、ある意味特別な感受性は、人の解りあえなさ、青春のままならなさに等身大で悩む少女たちには、なかなか体得できないものだ。
その上で、そういう軛を越えて前に出ようとする。過去持っていた美質を、再駆動させんとする
そういう動きを一歌がやってて、そこも良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
『ここで話しかけなかったら絶対後悔するから、前に出て仲良くなろう』
多分子供時代の一歌は、一切迷わずに出来ていた行動が、今の一歌には重い。
大人と子供の狭間に立ち、背丈が伸びればこその不自由さに悩む姿も、プロセカは色濃く描く。
ここで生まれたボーカリスト同士の絆が、何を生み出すかは判らない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
ただ志歩が抱え込んでいる音楽性の断絶に、一歌なり追いつこうと、上手くなって同じ目線で並ぼうと頑張ってるからこそ、彼女は寧々に話しかけた。
その小さな歩み寄りが実りを生まないのは悲しすぎるし、セカイは必ず報いるだろう。
志歩も一歌も、ユニットの仲間ではない寧々には一歩を踏み出せたのに、親友だからこそ言い出せないものがある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
ここら辺の壁もまた、面白いところだなと思う。
外野から見てると『はよ言えや!』ともどかしいけども、ようやく掴んだ絆だからこそ、それが揺らぎそうなことは言い出せないのも判る。
まぁそこはジリジリと、思い悩みながら進むことになると思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
率直に言いすぎて摩擦も有む志保が、ずーっと気にかけてた一歌より早く寧々とコンタクトするのは、お互いの資質が細やかに出た場面だなぁ、と思う。
志とともに歩む。いい名前だよなぁ、志歩(に限らず、プロセカの子どもたち全員)
あと司くんが、妹と友達に最高の笑顔を届けるべくメチャクチャ張り切って、実際素晴らしいステージを届けられたのがたいへん偉く、善かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
セカイを通じて初期衝動を取り戻した今、彼は己の善良さに照れることも、輝きを見損なうことももうない。
最高の兄貴、最高の人間…マジ偉い。
今回は比較的レオニに足場を置いた接触編だったので、ワンダショメンバーの揺らぎはあまり掘り込まれなかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
皆バイトとは言え誠実に、客に見せれるレベルのステージをしっかりこなし、演目を向上させるべく本気で取り組んでいる。
この一体感、外に向いた視線はレオニには(まだ)ない。
レオニがどういう道を選び、プロ志向な志歩がそれとどう対峙するかは、まだまだ先のある物語だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
今回遊園地に赴いて見つけた、楽しいこと、心が動いた出会い、一歩進んで掴んだ手、なかなか伝えら得なかったもの。
全部が、彼女たちの未来で活きると良い。
そう感じられる、青春のスケッチだった。