SK∞ エスケーエイトを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
スノウとアダムの激戦は水入りに終わり、レキを労るべく仲間たちは宮古島へ向かった。
ジョーとチェリーも合流し、海と美食の青春旅行、灼ける日差しに心が躍る!
だが、そんな日々にも長い影が伸びる。
思い知らせた才能の差、焦る心。
そして悪臭を放つ怪物!?
そんな感じの折返し、ご褒美回だよSK∞第6話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
崩し顔で変態なしッ!
仲良しチームが南国で、一生キャッキャしつづけるハッピーなお話であった。
ガッチンガッチンに”リキ”入れたシリアスな展開も、こういう肩の力を抜いたエピソードも、当然のように両方巧い。恐ろしいアニメだ…。
キャラの特徴と魅力を突き刺して、視聴者を作品世界に引っ張り込むのがとにかく巧いこのアニメ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
第5話までで好きになった連中が、勝負を外れて仲良く楽しく過ごし、ビーフも痛みや悪感情から離れた、明るく楽しいスケートとして描かれづつける。
僕らがずっと見ていたい、幸福な風景。
その価値を再確認させることで、『後半戦…ガッタガタに心を揺らしていくぞ!』という犯行予告を、突きつけられる回でもあった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
こういうゆるふわエピソードで腹筋を緩ませておいてから、ズブリと突き刺すんだよなぁ、”匠”は…。
緩急って大事よね、やっぱ。
同時にそういう対比だけでなく、今回描かれた曇りなき沖縄の空、賑やかな笑い声が嘘ではないことを、しっかり心に染み込ませてくれる回でもあった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
滑りを通じて出会い、ぶつかり、繋がった仲間たちとの、楽しい日々。
どれだけ揺れても、それが本物なら乗り越えられる…と思う。多分。
まぁパーントゥ様に泥なすりつけられたヤツは、厄除けのご利益があるというので、アダムがどんだけネトネト情念を叩きつけても大丈夫!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
いやー…宮古島って時点でひっそり期待してたが、まさか世界無形文化遺産(マジ)を描写してくれるとはなぁ。
南方系の来訪神儀礼だ~いすき。ポリネシアの香りする
つうわけで、輝く太陽踊る波! 少年たちのバカンスは、淡い恋の予感を連れてくる。つーか黒髪のあなた、このまえ”S”情報探ってた方ですよね…声早見さんだったし。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
子供らがモジモジするロマンスを、真正面から乗りこなすジョーの悪い大人力が凄い。
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そしてチェリーのステディは、形なきAIカーラと腐れ縁の悪友、と。ママー、また薫と虎太郎がキャッキャしてるよー!(風物詩)
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
ロマンスへの対応力で、大人コンビと子供チームの差を書くのは、賑やかで楽しい筆と言える。
店長への慕情に振り回されてる広海ちゃんは、やっぱ子供チームね…。
というわけで”S”戦士全員集合(アダム除く)となった宮古島は、即座にスケートレーンと化す。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
『俺たちゃスケボー大好きだからよ…滑らずにはいらねぇねんだ!』と、即座に作品のメインテーマを暴れさせる話の速さ、嫌いじゃないよ…つうか好き。
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今回アッパーテンションな話運びの中で、レキの焦りと劣等感は凄く堅実に積み上げられていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
ジョーの豪快なトリックに挑もうとして、ランガの腕に止められる表情には、自分を心配してくれるマブダチへの感謝と同じくらい、守られる側、追いかける側の自分への苛立ちが匂う。
今後アダムの危険な誘惑に揺れるだろう、二人の友情。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
凡才であり、”楽しさ”の主人公であるレキは必然的に、楽しいだけではない厳しさと向き合っていくことになる。
その先にしか、ホビーとスポーツが融合した、スケートの真の姿は立ち上がらない。
なので、ガンガン曇らせますッ! 加減しろ紘子ッ!
とは言え、基本調子はとにかくハッピー! 浮かれポンチが波間に暴れ、皆仲良しワイワイバカンスである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
マジキラキラで眼福や…一生仲良くしていてくれ。
かつて人生を楽しまず、自分に枷をはめていたミヤくんが最高の笑顔で友達と遊んでいるのが、僕は嬉しい。
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海に温泉…GOUHOU的に肌色と筋肉をかけるセッティングに、キャラを放り込む豪腕に震えつつ、やっぱこの仲良し描写はいい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
実際、チェリーとジョーは若造共の親父役をしっかりやってる感じもあるしね。イタズラしたくなる距離感、体重預けたくなる間合いが”S”を通じて生まれてる。
そこから一人外れてるアダムは、一人暗がりの中に身を置いて、キャリア警部補に変態アプローチしてた。心ウキウキでパソ踏むあたり、あんま変態隠せてねぇな、愛之助…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
カマキリ刑事が今後どういう仕事するかは、結構楽しみですね。
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六人のサークルが楽しそうであればあるほど、そこから外れているアダム(と、運転席で彼を思う忠)の孤独は際立つ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
ラスボスなんだから、孤立するのは当然…なんだが、物語は心から楽しむべき子供の一人と彼を書いてる感じもする。
ここら辺、愛之介好きになってる贔屓目かもだけど。
ここで着想を得た死闘の中で彼が何を失い、何を求めているかが見えるだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
色んな連中が本気で競い合い、分かり合う競技としてのスケボーの顔も、どんどん鮮明になっていくと思う。レキとランガの青春も。
…六人だけだと、今回みたく楽しく遊ぶだけで終わるんで、アダムの仕事大事だな。
つうわけで、海辺で遊んだ後はゴージャスに温泉バカンスだ! 一回ショボい所見せてからラグジュアリーな描写をすることで、豪華さも際立つぞッ!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
”排泄”っていう一番ナイーブな要素に、笑いと異文化を絡めて状況を食べさせるの、上手い演出だよなぁ…。
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ここでランガが十字切ってるのは凄く好きで、僕がナンマンダブと呟くところで、カトリック文化圏から来た彼は神に祈る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
スケボーに出会って目を輝かせる少年が、身に宿した異文化性を細かく描けばこそ、異質なものに出会って輝く光も鮮明になる。
こういう端っこの処理、相変わらず異様に上手いわな…
酒に飲まれる広海ちゃん(24才)と、子供が手を出すのを止めるチェリー。アルコールとの付き合い方にも、成熟度の差が地道に描かれている。シャドウさんは文字通り、大人と子供の架け橋なんだな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
もう一つの差は、レキを曇らせる才能の差。
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彼の目の良さは、ボードの狂いも、一箇所に集まる傷も、それが表すランガの上達も見落とさせてくれない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
ランガが目の前の曇り顔を目に止めないのとは正反対に、”見えてしまう”ことが彼の苦しさを加速させていく。
視力の良さはここまで、レキの強みであり皆の救いとして描かれてきた。
しかしアダムとの闘いを通じて、彼はあっという間に遠ざかっていくランガの背中と、自分との差も見つけてしまう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
愛されるべき人の良さ、他人を解ってやれるかけがえ無さも、刃を翻して少年を傷つける時がある。
こういう多層な人格描写が、ポップな息抜きエピソードに盛り込まれているのは強い。
レキは賑やかな人の輪から離れて、孤独と無力に向き合う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
超わかりやすくライティングが暗くなり、シリアスな気配が画面に満ちる。
自分一人では開けられなかったコーラを、開けてくれる大人の手。拳を受け止める分厚い胸板。
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足先の技術でボードを操る競技を描きながら、このアニメは”拳”の表現が非常に鮮明だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
レキとランガが繰り返す、フィストバンプに見える友情。掴めるものと掴めないものの描写からも、助け合うことの意味がしっかり滲む。
無力であること、非才であること。
その苦しみに安住できないこと。
かつて少年であり、今もなお少年であろうとするジョーはレキの思いに、優しい視線を向ける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
その瞳は自分の過去にも向いていて、遠ざかっていく背中を追いかけ必死になってた自分を、多分夕日に見つけている。
お前…大胸筋だけじゃなく,アダムへの感情もデカいな?
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力強く輝く夏の日差しに、踊る曇りのない友情。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
はしゃぎ倒す海のバカンスから、それでも消えない陰りと、少しメロウな色合いを帯びた夕日へと、カメラが切り取るものを変える。
緩急の自在さと、画角の多彩さはこのアニメの強みだと思うが、今回も非常に元気である。
子供のシリアスな悩みが画面に滲む側に、ジョーがしっかり座ってくれていることで、彼への信頼感も上がるしね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
画面に映ると女を掴まえてばかりいる…くせに、遊ぶのは薫とばっかりな軽薄男であるけども、こういう顔を描いてくれると頼っていい大人なのだと、しっかり判る。
シャドウさんも『”S”界のアンチヒーロー』として、ドーランの奥に酔いを覚まし、悪役に求められる仕事をしっかり果たす。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
やっぱり彼のメイクは、自分を奮いたたせる戦化粧なんだと今回解って、ファンとしては嬉しかった。
誇り込めて、”S”を盛り上げる悪党を演じる。
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ブーブー文句言いつつ子守をやってくれる、優しい素顔を塗りつぶして、自分が大好きな”S”の先頭を走る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
何かとワリを食いがちなコミックリリーフの、静かなプライドが見えるビーフだったと思う。
ホント、本気のエンターテイナーだよな…場が冷めないためなら、当然スケボーも焼く。悪役の覚悟がある
シャドウさんの盛り上げもあって、”S”宮古島場所は大盛り上がり。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
心の根っこは皆、スケボー大好き少年そのもののバカ野郎どもに、ランガも思わず目を輝かせる…んだが。
ここで、ランガは走りより楽しく大事なものに、ちゃんと目を向ける。
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血湧き肉躍る疾走を一旦預けても、守らなきゃいけない絆。傷ついたものへの気配り。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
ある意味レキ的な資質は、当然ランガにもある。優しい子なのよ…。
そうやって気遣われることは、しかし今のレキにとっては傷にもなる。
お前が俺より上だから、面倒見てるんだろう?
そんな濁りが、青春ど真ん中少年”赤”担当の顔を曇らせる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
気づいてしまった二人の断絶を、どう埋めていけば良いのか。明るく楽しいバカンスは、答えを与えてはくれない。
まだまだ長く…多分物語のクライマックスまで尾を引く問題である。いやー…楽しみだなッ!(愉悦スマイル)
そんな悩みを横に置いて、襲いくる真夜中の怪物。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
異臭を放つ泥に身を包み、行き交う人を無差別に襲う影の化け物…その名はパーントゥ!
迫りくる恐怖に押されて、無我夢中でキメたトリック。繋がる手と手。ギャグ顔と絶叫。
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やはりレキはピンチを自力では(現状)越えられず、ランガの手を借りることで安全を手に入れる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
この密着した距離感はアダムのダンスと同じであり、ランガが彼の領域に近づいていること、ここでレキと共有したものをアダムも求めていることを、暗に示しているように思う。
本来ならこんな風に、誰かを守り思いを繋げれる間合いのはずなのに、アダムは相手を強制的に踊らせ、蹂躙してしまう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
それが正しい形を取り戻す物語が、後半戦の軸になるんじゃないかなー…なって欲しいな、と思ってる。
俺は愛之介が好きなのッ! 変態引っくるめて!!(唐突な告白)
なんか余裕顔で温泉イチャコラキメてる大人も、臭い臭い泥に巻き込んで、ハチャメチャな宮古島旅行は終わる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
たっぷり笑って楽しんで、絆を深めて。
人には言えない苦しさも、ちゃんと受け止めてもらう。
バカンスが果たすべき仕事を、完璧に果たした。
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パーントゥ様の祝福は、悩める子供たちの未来を守ってくれるのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
仲良しチームを巻き込んで動き出す、”S”の王の熱い欲望。
SK∞後半戦は、バッチバチのスケボートーナメントだッ! アダム、いい仕事してるッ!!
©ボンズ・内海紘子/Project SK∞ pic.twitter.com/mcGygstpD0
トーナメント形式ならレキとランガがぶつかり合う土俵も作れるし、因縁と感情をぶつけながらビーフでキャラも掘れる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
メインディッシュを堪能するためのオードブルと、ランガ以外を侮ってるアダムに、昔馴染みも一発カマせそうだしな。ヤグラ見るのが楽しみだ…。
宮古島の六人が、とにかく滑りまくり笑いまくりのスケボーバカであることを魅せる今回。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
最後に愛之助も、孤独ながら楽しく滑る姿を描いたことで、やっぱ彼もただの怪物ではないのだと判る。
技量だけでなく、ホビーとしてのスケートボードを楽しむ心も、彼は持っている。
でも、使い方を間違えている
なら教えなきゃいけないわけで、それは今回、レキを気遣う”眼”の良さを見せてたランガの仕事かなー、と思ったりする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
レキが技量を磨きランガ的になっていく一方で、ランガはスケボーを通じてレキ的になっていくんだな。
入り交じる赤と青、生まれる紫は”S”の象徴色だ。色の使い方、図抜けて上手い。
名プロモーター愛抱夢が思いついた、”S”の頂点を極めるトーナメント。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
後半を引っ張るワクワクの柱をしっかりおっ立てて、物語はクライマックスに向けて加速していきます。
そのための英気を養い足場を固める、大変良いエピソードでした。次回も楽しみッ!