スケートリーディング☆スターズを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月14日
遂に開幕するグランプリシリーズ。
戌尾ノ台はショートを無難にこなし、中帝大付属を追走する。
しかしその滑りを見た流石井は、激しい怒りを炸裂させる。
自由に賭けるか、安定を取るか。
投げかけられた選択を前に、忘れらたジーニアスの決断は…、
そんな感じの、グランプリ第一戦である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月14日
まだまだ未完成の前島くんとチームが、井を決して賭けに出てボロ負けする流れであった。
初(と言っていいと思う)のリーディング描写もあり、作品の焦点が見えたような、やっぱよく分からないような、この作品らしい食感である。
五話までの物語を通じ、協調性を少しは学んだ前島くんは、周囲に合わせて自分を抑える方向でショートを滑る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月14日
周囲がそんな”いい子”に満足する中、流石井くんはひとり強く苛立つ。その反応は、篠崎、姫川、久遠寺といったライバルとも共通する。
何が飛び出すか分からない野生、アイデアに満ち満ちた可能性。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月14日
彼らは前島くんに、そういうモノを期待して観客席で待っていた。
しかしチームの一人になって滑ったショートは、そこから反した無難なものだった。
『良く出来てる』以上を求められるのは、競技の前線に立つならある意味当然。
だがまだ人格が未熟な前島くんには、ちょっと重いジレンマかなー、と思ったりする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月14日
ただただ飛びたい、という子供っぽいエゴを削ったら、持ち前の創造性までなくなっちゃいました。
んじゃ、せっかく手に入れた周囲のことを考える眼を打ち捨てて、子供時代に戻れば良いのか。
『その中間点を、上手く滑れ』ってことなんだろうけども、流石井くんは煽るだけでヒントを出さない。つーか、アイツも相当に態度悪いな…隣りにいる窪田くんを少しは敬いなさいよ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月14日
これでは前島くんも困ってしまうが、部は全員の決断として、前島くんの可能性に賭ける方を選ぶ。
ぶっつけ本番の賭けは裏目に出て、戌尾ノ台は最悪のスタートを切る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月14日
しかしこの賭けで、チームは一つの決断を共有する集団としての意識が高まり、前島くんは部の異物でも、唯々諾々とオーダーを飲む機械でもないバランスを、ちょっと見つけれた感じもある。
監督のいうように、これが『良い負けっぷり』になるかは、今後にかかっている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月14日
後方担当の主役である流石井くんが、前に出るスペースを作るために、監督はやる気がないんだなと、今回三白眼激詰めシーン見ながら思った。
その上で、〆る所〆るのはいいバランスではないかな。
自分に乗っかった期待を達成できず、出た結果は最悪。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月14日
この重さを前島くんがどう受け止めて、どこに自分とチームを持っていくかが大事だと思う。
子供のまま協調性を蹴り飛ばしてもダメ、過度に大人になって創造性を殺すのもダメ。
適度な重心で”人間”であることが、彼に求められている。
それは一人では絶対にやれない難題だし、彼の人格的成熟、精神的タフネスはなかなかに脆い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月14日
周囲がどれだけ支えられるか、ただ甘やかすだけではなく適切な問いかけと試練を投げれるかが大事かなー。
このアニメ、全体的に前島くんに甘いんだよね…リーディング自体が、彼のための装置っぽくもある
桐山部長は『勝ちたい!』という自分のエゴのために、前島くんを前に押し出す形になった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月14日
それでいいと思う。
皆精神に卵の殻を付けたままの子供に、ガツガツと本気で自分をぶつけて、倒れそうなら支えて、もっとチームになっていけばいいと思う。
※訂正 ×桐山部長→○桐山副部長
そういう意味でも、戌尾ノ台がフリーでどう負けたかは”絵”で見ておきたかった…が、省略されてしまったのは正直惜しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月14日
前島くんの創造性を引き出し、受け止めるチームの足腰が、どういう風に弱いのか。
誰がどういう形でミスして、課題は何処にあるのか。
それを具体的に描いてもらうと、個人とチームが先に進む手応えもより強かったと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月14日
が、制作サイドの事情も色々とあろうし、そこはしょうがない。課題がある事自体は示せたと思うし。
ここら辺、自分フィギュアを見る眼がないので、なんとも言えない部分でもあるなぁ…。
流石井くんは優秀な頭脳と、それを適切に集団に伝達する人格の不足を同時に見せてきた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月14日
クールな効率主義、露悪主義が行き過ぎて、結果として効率の悪いコーチングになってる気もするが、ここらへんも今後転がすところなのかな?
ギラついてるのは嫌いじゃないが、想いが届いてない感じがある。
実際に肌が触れる距離で前島くんの創造性に触れ、だからこそ距離をとった最強のフアン、姫川くんのように。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月14日
流石井くんにもしっかり向き合って、良さや凄さを反射してくれるキャラが居ると、より生きるかな、という印象もある。
今回の姫川くん良かったなー…前島好きすぎで。
他にも望月弟-氷室のラインとか、望月兄がドルオタだったりとか、細かいクスグリもあった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月14日
何しろ人数が多い作品なので、誰描くか絞りつつ効率よく印象づけていく必要があると思うが、人数を生かした奥行きは今後生まれてくるのか。
意外なキャラの存在感を期待したい。
協調性とシンクロを重視した、中帝大付属のリーディングに戌尾ノ台は負けた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月14日
前島くん…と、彼を全面に出すという決断をしたチームは、特質である自由な創造性を結果に繋げられなかった。
勝つためにエースを選び、方針を決める。
そんな意思決定プロセスに、前島くんは組み込まれた。
”部”の異物でしか無かった子供が、そういう位置に付いたのは良かったと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月14日
高みを目指すポジションへとチームを押し上げる、爆弾を投げた流石井くんも、決断の責任を己に問うことになるだろう。
今回の負けを、どう活かすか。どう書くか。
それで値段の決まるエピソードだと思った。
次回も楽しみ。