呪術廻戦を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月19日
若人の魂が火花を散らす対抗戦に、突如咲いた禍つの花。
特級呪霊・花御の圧倒的戦力に、呪術師達は一人、また一人と倒れていく。
惨状を前に死を覚悟した恵の前に、舞い降りる二人の戦士。
虎杖悠仁と東堂葵、鋼の絆で繋がれた運命の兄弟(ブラザー)が、激戦に起つ!
というわけで、全編バトル&バトルなVS花御エピソードである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月19日
マジで一生アクションと解説してるだけだったが、MAPPAの作画力で殴られ続けて幸福な時間だった。マジで、アクション作画の瞬発力と持続力がド凄ぇ。
おかげで、花御と本気でやり合える虎杖&東堂コンビの別格感が凄いことに…。
ここまでバチバチやり合いつつも命までは取らず、ルールを定めて対抗戦をやってきただけに、凄い勢いで脱落していく花御戦は異質感…と納得感がある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月19日
『まぁ、闘いと呪いって本来こんな感じだよな…』みたいな。そういう意味でも、ノンキに青春してられたここ数週間のほうが異質だったんだろうなぁ…
でもグダグダ世間との軋轢に悩み、真っ直ぐな己を暴力に乗せて火花散らしてた彼らは、ひどく眩しくもあった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月19日
対抗戦が終わった後、どういう物語が展開するかは解んないけども、学校の中で見せてくれた普通の子供っぽさ、人間らしさを砕かれるような展開じゃないと良いな、と思う。
まぁ純平の顛末を思えば、当然幾重にも砕かれていくんだろうし、心を砕かれた程度で足を止めていいほど、この作品にこもった祝福と呪いは薄くもないんだろうけど。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月19日
それを踏破するためには支えが必要で、その一つが虎杖くんと東堂の奮戦に見える…わけだが。
良いのか、土台が唐突に生えた虚無記憶で…
世界の色すらも、帳の檻の中ですっかり変貌してしまった対抗戦。子供たちは解り合うためではなく、生き残るために拳を振るい、血を流す。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月19日
加茂くんの術式、棘くんの血反吐、真希の三節棍。
皆、人間相手には振るわなかった備えを、惜しげもなく投入する。
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花御の乱入で闘いの色が変わり、後追いで子供らが『殺すための闘い』してなかったと判るのは…安心して良いところでもないんだが、妙にホッとした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月19日
何を使うべきで、何を鞘に収めておくのか。
その判断をしなくなると、呪術師は呪詛師になるんだろうな。
その上で、何が起こるか解らねぇから伏せ札はちゃんと準備しておくのが、呪術師の嗜みなのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月19日
言葉という、一番身近な人間性を自ら剥奪してた棘くんが、血反吐吐きながら呪言を紡ぐのは、なかなかに悲壮であった。
こんだけ反動大きいなら、そら力の使い方にも慎重になるよな…。
即興でぴったり合わせる、真希と伏黒くんのコンビネーションは非常にかっこよかったが、花御には通じない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月19日
決意を込めた強い視線に、呼ばれるように降り立った東と西の最強。魂を繋いだ”兄弟(ブラザー)”が、凶拳の間に立つ。
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どーも伏黒くんは死にたがりというか、命の天秤を重視する割にそこに自分の血が乗っかってなくて、見てるとヒヤヒヤする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月19日
救うべき善良に、無私な自分が一切感情に入らない所が彼のヒロイズムなんだろうけども、タイミングよく助けが入らない時どうなるか、非常に怖い。
そんな危うさの歯止めに、虎杖くんはなってあげられるのか。彼も自己犠牲型のヒーローだからなぁ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月19日
東と西、敵味方も無くなった土壇場で、ケロリと剽げられるたくましさ。
虎杖くんが持ってる天性の”陽”は、伏黒くんには無い資質だ。
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『死んだら殺すッ!』で後ろに下がるやりとり、大変青春で良かったけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月19日
後方腕組み師匠面で、それを見守る東堂をどう受け止めて良いのか、正直まだ心が整わない。
認めた相手には誠実で一途な男なんだと思うし、虎杖くんもそれを間近に感じて受け入れたって話なんだけど。
急に生えてきた記憶を戸惑いなく飲み込み、生産性の高い関係を構築できる辺、魂の波長が近いんだろうな、この二人。相性が良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月19日
拳を交わすほどに自分の力量が上がり、今まで立てなかったステージに上がっていく。
『強くなる』という誓いに近づく。
大事なのはそれであって、過程の捻れではない。
あるいは、その歪みに気付けない何かが、虎杖くんのどっかに埋め込まれているのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月19日
ここは、なかなか判別がつかない所だ。結構謎の多い主人公よね…。
そんな主役が、怒りに飲まれ加熱した一撃を打ち込む危うさを、東堂はビンタで覚ます。し、師匠…!
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やりたいようにやらせてみて、致命的に間違えそうなときだけ前に出てきて正す。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月19日
五条先生よりよっぽど”教師”してて、東堂がまた一つ分からなくなる。
な~んでお前、普段はあんなに暴力ゴリラなんだ…虎杖くんが特別なのか、流し込まれた記憶で狂ったのか、元々クレイジーなのか。判らん…。
でもやってることだけ見ると、怒りという呪いに塗れて自分を見失う危機を、しっかり祓ってるのよね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月19日
領分を見定め人であることしか果たせない、祓魔師の責務を東堂も…相手は選ぶけどちゃんと果たせる。
奇妙な師弟関係は、奇人の人間性を掘り下げる仕事をする。つーか花御さん、よく待ってくれるね…
虎杖くんの黒閃ブートキャンプめいて来た闘いだが、強敵との対峙、師の教えを受けて見事虎杖くんは羽化する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月19日
『0フレビタで拳と呪力重ねると、ダメージ約二乗!』って説明が、あまりにも格ゲー脳過ぎて少し笑っちゃったのは秘密だ。SAKOスペかよ。
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東堂はなんで虎杖くんを鍛えることにしたのかなー、と考えたが、荒くれた態度の奥で自分と対等に並び立つ強者を、どっか求めてたのかなー、と思ったりもする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月19日
あまりにも独特な生き方しとるので分かりにくいが、東堂なりに生きるルールがあって、守りたいモノも戦う意味もあるのだと思う。
そこに、虎杖くんがズバッとハマったから、色々骨を折って黒閃レベルまで引っ張った…のかなぁ?
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月19日
何しろモチベーションの根っこが超自然現象(あるいは妄想)なので、そういう素直な解釈を跳ね除ける感じもあるんだよな…この奇妙な歯ざわりが、変人東堂の面白さだとも思うが。読み切れない奥深さ。
かくしてポーズも完全シンクロ、親友通り越して兄弟になった二人は、めっちゃ動きまくる人外バトルを大暴れ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月19日
ここまでの学生が、あくまで地面に足つけて人間レベルの闘いしてたのに対し、アクションのレイヤーも一段階上がった感じするね。
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花御もなかなか面白い敵で、妙に紳士的というか、殺しには来てるんだけど暴力を通じたコミュニケーションが、不思議と成立しちゃってる感じで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月19日
殴り合いの中で封印を解き、真人に言われていた枷を外して別領域に上がっていく姿は、黒閃に目覚めた虎杖くんに通じる部分もある。
真人や漏瑚みたいに、ニタニタ笑って楽しみながら人命をなぶる、呪霊特有の嫌らしさが薄いからかもしれない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月19日
対抗戦にも漂っていた、対話としての暴力、お互いを高め合い解り合う空気みたいのが、まだ残ってる感じするのよね。
まぁ、相手呪霊なんで殺し合いなんだけどさ…。
ようやく己の中の修羅を開放できる強敵と出会い、大地の化身は喜びを知る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月19日
混ざり合う殺意は、日常では到達不能な領域に戦士を高め、その喜びが闘争の熱を高めていく。
強敵の咆哮に、東堂葵、ついに術式解禁!
…やっぱ似てるなぁ、この人たち。
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『闘いを楽しむ』って資質は、多分虎杖くんには凄く遠いもので。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月19日
同時に嫌悪する気持ちも薄くて、そこら辺、暴力がもたらすものを魂のそこで解りつつも、暴力行使者としての自分を強引に納得させてる伏黒くんとは、結構な違いだな、と思う。
伏黒くんは、闘うにしても見捨てるにしても、理由がいる。
自分なりのロジックを作って、呪いに塗れたクソみたいな世界と、そこに取り残されてる善人の間に自分を置いている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月19日
虎杖くんはそういう、分別が薄いのかな、と思う。目の前に現れたものを、スルリと飲み込んで適応できる資質。
それが無秩序な肯定にならず、善悪軽重が自然と付く正しさ。
そのナチュラルな在り方は、心を通じ合わせた親友を残酷に奪われても壊れなかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月19日
濃厚な殺意すら自分だと飲み込んで、シビアな現状を構えず進んでいく姿勢は崩れなかった…と思う。
今回みたいに揺れはするけど、致命的な逸脱には至らない。そんな主人公の強さが、いつか崩れるのか。
何しろ全てをぶっ壊せる最大級の呪いを、身の内に抱えているわけで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月19日
どれだけ飲んでも溢れるような、特大級の理不尽を突きつけられた時虎杖くんがどうなるかは、なかなか心配である。
この話、確実に突きつけてくるからな。
絶対やる。いつかは解らないけども、やる。
己の力や世界認識が一切及ばない、特大の呪い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月19日
不条理と理不尽に魂が押し潰される闘いが、この乱入戦にあるのか、その先にあるかは解りませんが。
頼れる兄弟と肩を並べて、目の前の脅威を越えないことには、一秒先の未来も掴み取れない。
死闘の先に、何が待つか。次回も楽しみですね。