イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

プレイレポート 21/10/25 終末紀行『在りし日のガウデアムス』

昨日はSONEさんに誘われて、二度目の終末紀行でした。

シナリオタイトル:在りし日のガウデアムス システム:終末紀行 GM:SONEさん

よねちょくん:カナリア:人間 過酷な終末世界のサバイバルを、祖母から引き継いだ歌、”学校”を復活させる夢を杖に越えていく少女。旅路の果てに力尽き、ハレルヤに歌を託し大地に帰っていった。
コバヤシ:”聖母機械”ハレルヤ:ロボット 最終戦争で誰も守れず、後悔故に狂った機械。バグったポンコツっぷりを発揮していたが、末期に託された愛と歌を受け取り、”詠う機械”として新たな旅路に進む。

そんな感じの、閃光のように眩しく瞬く、終わった世界の歌物語でした。
僕はハレルヤとロビタとメカ沢の三神合体ロボを差し出し、あまりのエグみに当然ハードルを上げられつつ、最終的には結構良い所に着地できたと思います。

というわけで、キャラロストが発生しました。久々だなぁ……。
世界観がシビアで、ルール的にもデッドリーなので十分起こりうる事態なのですが、やっぱショックはショックで。
しかしキャラクターが喪失すると決まった瞬間の、脳髄の加速っぷりはやっぱりスゴイ。
この喪失を無駄に終わらせてはいけないという危機感、放出されるアドレナリンが、特別な物語体験をもたらす感触を、久々に味わいました。

お話としては前回のランダムシナリオではなく、固定されたイベントとNPCが登場する、よりコンセプチュアルなお話に。
結構特殊な状況下での物語だったのですが、それが終末紀行というシステムのテーマ性、世界観が持っているものをしっかりとあぶり出して、ランダムシナリオでは味わえない面白さがしっかり感じ取れました。
おそらく付属シナリオになるので、『このゲーム、この世界観で何が出来るのか』を明示できるこのシナリオは、凄く良いと思う。
最初はバグってビュービューノイズ出してるだけだったハレルヤが、終わりゆく人類が夢見た儚い救いの中で己と向き合い、カナリアの託した歌を背負って荒野に進み出ていく物語は、喪失が当たり前の世界観、それでも生きていく人々の息吹を感じられて、切なくも楽しかったです。
この苦さと切なさ、託され遺されたがゆえの決意は、凄くこのシステム独自のものだと思った。そういうのがプレイからちゃんと立ち上がってくるのは、やっぱり良いよね。

というわけで、大変楽しいセッションでした。同卓していただいた方、ありがとうございました。