最果てのパラディンを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月1日
蘇りし不死神スタグネイトは、かつての英雄を圧倒し、ウィルを眷属にせんと誘いをかける。
己の存在が罠となり、父母を殺す。
揺さぶりに動揺するウィルに、聖母の叱責が突き刺さる。
転生の果て、掴み取った第二の生を、如何に燃やすか。
今少年は、灯火の誓いを立てる!
そんな感じのタイトル回収、灯火の聖騎士爆誕な第4話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月1日
得意な生まれと育ちを経て、世に放たれんとする英雄最初の相手は、最強の不死神。
デビュー戦にしてはキツすぎる相手が、大変良いハッタリとなって、ワクワクを加速してくれる。
ここまで積んだ各要素がしっかり連動して、パラディンという生き方をウィルが選び、停止した永遠を否定させる展開にも、力強いうねりがあった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月1日
異世界転生要素にアンデッドを絡めた理由が、”生き切る”というテーマ性を照らすためだってのは、なかなか気持ちがいい運びだ。
英雄を試す壁となるスタグネイトも、大変良い敵役である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月1日
敵対者を侮らず蔑まず、彼なりの理想を持って…しかし認めることは出来ない。
気持ちよくぶん殴って、サーガの最初を飾るに相応しい”格”があって、見てて気持ちがいい。
何かと褒めて見初めて、仲良くなっちゃいそうなギリギリで譲れない。
その核として、ここまで書いてきた親子の情愛、託された思い、転生の記憶をしっかり使ってきたのは、とても良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月1日
死という代償を払う転生を、チート無双の言い訳ではなく、むしろ乗り越えるべき後悔の源泉にしてきたの、個人的に好みの味付けだなぁ…。
ガスが初手四重詠唱からディスインテグレートブッ込んで始まる今回、『こ、高レベルマジックユーザ~』って感じでブルブル来よるが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月1日
圧倒的な不意打ちを見せた上で、不測の事態に備えて命を分けておく油断のなさ、強敵を侮らない慎重さで、それを超えていく。
ウィルの英雄譚、その端緒を飾るだろう不死神スタグネイト殺しは、彼が尊敬できる戦士であればこそ輝く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月1日
敵対者の”格”が落ちないよう、神らしい余裕とある種の慈愛を持って書く筆は、話が安っぽくならなくて大変良かった。
ウィルくんをグラグラ揺すぶる、精神攻撃の巧みさも良い。
こっから自分の原点を思い出し、決意を込めて厳しきイニシエーションに挑むわけだが、冬至の不死神戦、そこに選んだ切り札がとても良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月1日
この瞬間を際立たせるために、ウィルの成長を剣技と魔術メインで書いてきたんだなー、って納得があった。
そーだよな、”最果てのパラディン”だもんな。
マリーが己が身を焼いて生み出した聖餐、そこに触れた聖痕が導きとなり、超級聖騎士として一気に神とダイレクト契約果たす展開は、パワーアップとしてカタルシスと納得があった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月1日
永遠の停滞を司る不死王と、死者に安らぎと道をもたらす灯火の女神。
…多分双子なんだろうな、こ奴ら。
ウィルが最初に関わる超越者が、彼を育てた三人のアンデッド、ある意味”死にぞこない”である転生者と、上手くテーマを共有しているのが良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月1日
死んでいないだけの生を、生き切って死ねる新たな冒険へと生まれ変わらせる。
そこに物語を照らす強い炎がある事を、不死王戦はよく掘り下げる。
『毎日神から与えられた糧だけ食ってたから、細胞レベルで聖別って…ハックルボーン神父じゃん”ブラッドジャケット”の!!』と、年がバレるリアクションもしたけど。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月1日
人生全てを捧げる聖なる誓いでもって、ウィルは不死神をぶっ倒す力を手に入れる。
その一発目が、超強まったターンアンデッドなの最高
しかし敵もさるもの、怒りを装い目眩ましを使い、ウィルと自分の本命たる英雄たちを狙いにかかる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月1日
ここでグレイスフィール様が、契約者に天啓を与えて道を示すの、正しくパラディンと神っぽくて良かった。
『こういう要素使うなら、こういう描写欲しいな…』ての、しっかり抑えてくれるの嬉しい。
スタグネイトが不意打ちに反撃し、一度は死の河を見せる…その事が、転生者たるウィルを自分の根源に近づけ、己を滅ぼす力を与えてしまう流れも良かったし、その手段として”蛇”を使うのも、邪神力高い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月1日
描写の一個一個が泥臭くスタンダードなの、ホント肌に合うんだよなぁ…この喜ばしきベタ足!
神との知恵比べの様相も呈してきた不死王戦は、背中に守らんとした父母の魂へと、死神の長い手が迫りつつある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月1日
聖なる誓いにより新たな力を得、己が何者であるかを決定づけたウィルは、果してその思いを刃に載せ、神殺しをなし得るか。
厳しすぎる成人儀礼の後、少年は何処へ旅立つのか。
転生者とアンデッド。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月1日
飛び道具にも思える道具立てで非常にしっかりと、英雄物語の第一幕を編み上げてくれていて、とっても満足です。
ぶっちゃけある程度先は読めるんだが、そこを半歩超えた力強さと独自性で、自分だけの物語をやってくれてる安心感、そして期待感。
次回も楽しみです!