ヴァニタスの手記を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月18日
”獣”の噂を追い、ジェヴォーダンへたどり着いたヴァニタス一行。
白銀の森の迷ったのも束の間、眼の前には雪景色と時代遅れの竜騎兵。
巻き戻る時に獣が踊り、”処刑人”と”聖騎士”が威を競う異常事態に鳴り響く、狂気の調べ。
シャルラタンの足音は、時空の乱流を越えて…。
そんな感じのセカンドシーズン到来ッ! ヴァニタスの手記第13話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月18日
風光明媚な南仏を舞台に、夢見るアリスちゃんみてーなノエを見てまったり…する余裕は一切なく、雪景色で大乱闘が始まったかと思ったら狂気の行列にそれも塗り直され、開始からドッタンバッタン大騒ぎである。
正直揺れ動く状況を掴みきれてない感じもあるが、新章を引っ張る大事な謎もいくつか顔を見せて、さて今後どうなっていくか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月18日
感想書きながら、整理していきたいと思う。
”獣”の正体と時空ミステリ、最初から謎掛けが二重なのは食いごたえあるなー…。
お話は第1シーズンのヒキを受け継いで、ヴァニタスと愉快な仲間たちが冬のジェヴォーダンを訪れるところから始まる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月18日
森に迷うノエがあんまりにも無垢なるフェアリーでホッコリしたが、そこで一安心させておいてから即座に時間が巻き戻るわ、血みどろの大虐殺だわで、見てる側のテンションも乱高下だ。
何の前触れもなく雪の18世紀に時間が戻るからくりは、今後の謎解きとして。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月18日
獣の巨大感が存分に感じ取れるアクションシーンは、なかなか力強い仕上がりだった。
何やら因縁有りげなジャンヌは、その正体を”クロエ”なる少女と呼びかけていた。
終わりに出てきた釘宮声だよね…可憐だ…。
ヴァニタス達は19世紀、パリ万博を控えた現在において”獣”の噂を聞いた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月18日
しかし現地に赴いて出逢ったのは、100年前の終わった歴史である。
ここに永生者でありかつて”処刑人”であったジャンヌの過去が、どう絡んでくるか。
ここが一つの、大事なポイントになるだろう。
そしてヴァニタスは”獣”を、彼が真命を探り癒やすべき患者と見て取った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月18日
つまり”獣”は歪められた吸血鬼であり、雪を鮮血で染め上げる蛮行は、犠牲者の藻掻きでもある。
誰が”獣”に、何故変じたのか。
病を癒すためにも、ヴァニタスは古い謎に挑む必要がある。
ここら辺、未解決事件の真実に迫る歴史ミステリの味わいもあって、今後の転がし方に期待大であるが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月18日
解決のために広げた”ヴァニタスの書”は、鎖を刃で断ち切られ、術式は暴走してしまった。
果たして誰が、ヴァニタスの治療行為を邪魔したのか。
ここも、今後に引き継ぐ謎…かなぁ?
現在の”獣”と巻戻った時間、元”処刑人”と”獣”の因縁だけでもややこしいのに、ここに12騎士末席とシャルラタンまで絡んでくるのだから、なかなかに混乱する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月18日
村瀬歩声のキチショタを摂取すると、肌は潤い抵抗力が上がるエビデンスも出ているので、アストルフォ大暴れは大変に嬉しい。
平気で殺人ぶっ込んでくる狂犬っぷりは、ノエならずともドン引きであるが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月18日
容赦のない殺戮に『こんなの”聖騎士”じゃない! ”碧玉”を返して!』とキレるの、ノエがローラン好きすぎて良かった。俺もローラン好きだから…。
好敵手であり信頼できる友の名誉を汚されれば、温厚な吸血鬼も怒る。
そこにデコピン一閃水をぶっかけ、冷静さを取戻すヴァニタスの良き相棒っぷりと、そっからの地獄煽り精神戦強者っぷりもまた、大変グッド。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月18日
どういう言葉のナイフを選ぶと、相手が逆上して御しやすくなるか、短い接触の間に見抜く眼力あっての立ち回りだよなー…医者なので問診は得意、と。
アストルフォは家族を吸血鬼に殺され、仇の鏖殺のために最年少聖騎士にのし上がった感じかなー。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月18日
シャルラタンの狂気にあっという間に飲まれて暴走する辺り、凶暴な牙と不安定な心の持ち主っぽくて、扱いが面倒くさそう。
この爆弾抱えたまま、”獣”の謎を追うのか…大変だな。
シャルラタンが神出鬼没で無差別、行動理念が理解不能なのは、いつもの事として。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月18日
吸血鬼に限定されず、心の傷を抉って狂気を流し込む力があることが、今回の介入から解る。
彼女(と、一応呼称しとくけど)が何を狙って狂気を撒き散らしているかも、”獣”の謎を追う中で少しは見えてくるのかなぁ?
現状ジェットコースターみたいに状況が進んで、各アクターがどんな繋がりを持っているか、イマイチ判りかねる状況。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月18日
でもこの混乱は、後に点と点が繋がっていく面白さを生み出すためのキャンバスだとも感じる。
各キャラクターの信念と狙いが解ってくると、状況も整理されていくのだろう。
可憐なるクロエと彼女に付き従うジャン・ジャックがどんな存在かも含め、序章を一気に駆け抜けて次回以降、本格的な”獣”の謎解き…という感じか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月18日
個人的には、ジャンヌがどう関わってるかが一番気になるかなー。
可愛いからねジャンヌはグフフ…。
印象論としては、魔女、獣、吸血鬼という中世の産物が、白銀の森の深い場所から顔を出してくるのは凄くこの作品っぽいなぁ、と感じる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月18日
区画整理以前の姿を色濃く残す”アルタス・パリ”にしても、ヴァニタスが向き合うものは蒸気文明が駆逐した古き時代の香りを、色濃く残す。
時がさかしまに動き、深い森から獣と魔女が顔を出す。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月18日
絶対王政よりも更に前、都市の啓蒙が届かぬ闇の住人が舞い戻ってくる展開には、妖しい魅力と不思議な納得がある。
文化の表面上では、既に滅んだとされているのに確かに、地下水脈のようにパリに宿る陰り。
思えば”鯨”を高く浮かべる蒸気文明自体が、バベル事件によって歪められ書き換えられた歴史の中、魔術が科学となったことで生まれてた徒花であろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月18日
人々はそれがどこから来たか、自分たちが何を追い出したか知らぬまま、開化の繁栄を享受している。
これを人間側から追うのが、教会というまた古い組織なのが、個人的には面白いところだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月18日
表向き終わったとされるものは確かに生きていて、表沙汰にならない所で異能の暗闘があり、狂気の死病が蔓延り、魔書を抱えてそれを癒やす医者がいる。
未だ終わらぬ中世に、ヴァニタスは常に向き合っている。
ならば終わったはずの”獣”の事件が、その舞台ごと時を巻き戻して再演され、真相究明を待つのはこれ以上もなく道理である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月18日
ヴァニタスは医師として、旧い種族が恐れ遠ざける謎を解明し、救済を求め訴える。
真実の名を知り、星辰を正しい位置に戻すことで、世界に秩序を取り戻す。
そんなキリスト教的魔術師(マグス)の顔を、森に潜む古い因縁は、よく照らしてくれるのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月18日
なんかメチャクチャ重たい事情を抱えてそうな彼の”恋人”の思いに、ちゃんと寄り添って謎を追えるか。
そこら辺が、なかなかに楽しみである。
雪深き森。謎めいた令嬢。正体定かならぬ”獣”。
ミステリの舞台建てとしては、大変クラシックで正統派な状況だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月18日
今回撒き散らした謎の種をどう発芽して、どう結び合わせるか。
新章の語り口をどう仕上げてくるかにも注目しながら、新たに動き出した物語を堪能したい。
次回も楽しみです。