ヴァニタスの手記を見る。暗示を超えてノエの命を守ったヴァニタスに、激怒するミハイル。暴走する力は遊園地を焼き、ノエの爪がその顔を引き裂く。愁嘆場に舞い降りたのは、嘲笑う無貌。死を思いながら続く旅に、未だ終わりは見えねども。それでも、貴方が…

・はじめにこの記事は、2022年1～3月期に僕が見たアニメ、見終えたアニメを総論し、ベストエピソードを選出していく記事です。各話で感想を書いていくと、どうしてもトータルどうだったかを書き記す場所がないし、あえて『最高の一話』を選ぶことで、作品に…

ヴァニタスの手記を見る。無垢なる大天使が見守る中、ヴァニタスとノエは殺し合う。雨だれが重力に引かれて堕ちるように、愛憎に引き寄せられ動く傀儡。その糸がどこに繋がり、どんな顔をしているのか。血で眼が曇っても、確かに胸の中にある光が、その姿を…

ヴァニタスの手記を見る。アルシヴィストの牙が、大天使の名を持つ少年の過去を暴く。狂科学の牢獄を打ち破ったのは、美しく蒼き鬼。蒼月の吸血鬼との思い出は、笑顔とぬくもりに満ちていた。ならば何故蒼の兄弟は別れ、憎悪を込めて再び出逢うのか？運命が…

ヴァニタスの手記を見る。ノエの元に届いた手紙が、恋に浮かれるパリを醒ます。ヴァニタスの弟を名乗る蒼き少年は、精算な過去を越えてなお、無邪気に微笑む。無垢なる残酷は、いったい何を望むのか。”兄”は未だ、惨劇の渦中に至らず…。— コバヤシ (@lastbre…

ヴァニタスの手記を見る。あの雪の城から帰り来て、セエヌの水面は瑠璃の如く輝き、風は花に満ちて甘い。炎の魔女、麗しの乙女、我が愛。ジャンヌ。そのかんばせは心を刺して止まず、まなざしは未知の甘き毒。恋知らぬもの達の初音は、雪融けの颯爽と危うさ…

ヴァニタスの手記を見る。クロエの禍名を解くべく、ヴァニタスは決断を迫る。永遠の雪の季節が終わり、魔女と獣は花に満ちた春へと進み出ていく。幼き凶刃もひとまずは収まり、恋人たちは約束をする。かくして大団円、冬のジェヴォーダンのお話は終わり。そ…

ヴァニタスの手記を見る。禍名と化したクロエを救うべく、ヴァニタスはダプシェの機械を再起動させる。凄惨な過去に突き動かされ、鏖殺の機械と化すアストルフォをノエがせき止め、ジャンヌは”処刑人”ではない生き様に藻掻く。激戦の中、ジャン・ジャックは…

ヴァニタスの手記を見る。ダプシェの機械によりネーニヤを存在固定し、”殺せる相手”に縊るクロエ。名もなき狂気が真名を思い出し、秘したる絶望は蓋を開けた。流し込まれた狂気に飲まれ、禍名に囚われたクロエの異能は、ジェヴォーダンを喰らい尽くす。災厄…

ヴァニタスの手記を見る。遂にダブシェの機械が起動した。ジャン・ジャックは己の血をノエに注ぎ、過去と真実を託す。形なき獣が人を食い、魔女を狩る世界を壊す誘惑が、従者を獣に変えたのならば。魔女の犯行動機はすなわち、無形の誘惑に姿を与え、その手…

ヴァニタスの手記を見る。レーニアに激高し襲いかかるノエを、クロエは一蹴する。その脳裏に蘇る、旧い記憶。人の世に隠れて生きる不死者として、狂った世界を是正する。一族の悲願は冷たい雪城の中で、ついに形を得る。世界を書き換えるダブシェの機械が、…

ヴァニタスの手記を見る。寒さと毒で弱ったヴァニタスに、ジャンヌは己の体温を、その素肌で分け与える。語られる、”処刑人”と魔女の過去。一方ノエは拐われた魔女の居城で、狂気の影と出会う。白銀のジェヴォーダンに埋もれた、旧き因縁と思惑。それは静か…

ヴァニタスの手記を見る。”獣”の噂を追い、ジェヴォーダンへたどり着いたヴァニタス一行。白銀の森の迷ったのも束の間、眼の前には雪景色と時代遅れの竜騎兵。巻き戻る時に獣が踊り、”処刑人”と”聖騎士”が威を競う異常事態に鳴り響く、狂気の調べ。シャルラ…

ヴァニタスの手記を見る。ルスヴン卿がノエに突き立てた牙は、従属の誓いを共用する。いつか炸裂する呪いを知らないまま、駆けつけたヴァニタスの前に揺れる、新たな事件。復活せし”ジェヴォーダンの獣”を追って、二人は列車に乗る。その先に待つのは白き闇…

ヴァニタスの手記を見る。『俺のことを好きになるやつは嫌い』という、ヴァニタスの捻くれた気質を聞き及んだジャンヌは、己の策に飲まれ頬を赤らめていく。一方ノエは、ルスヴン卿の来訪を受けていた。初秋のパリに吹く風は、微かに血臭を宿して紅い。— コ…

ヴァニタスの手記を見る。吸血鬼を切り刻み、その根源を探るモローの外道…ヴァニタスはその実験体”69”だった。心を押し殺し情報を探るヴァニタスの代わりに、ノエが鬼神の憤怒を突き立てる。全てを喰らう”影法師”すら救いうる、鬼と人の友情を前に、聖騎士も…

ヴァニタスの手記を見る。地下墳墓で遭遇した、聖騎士ローラン。その圧倒的な実力と猛烈な性格に、ヴァニタス達は押される。カタコンベに封じられたヴァニタスの過去と、それを見つめるノエの視線。激戦の果てに、人と鬼は通じ合えるのか？— コバヤシ (@last…

ヴァニタスの手記を見る。甘い青春の夢を抜けて、たどり着いた異界の中心。吸血女王の居城にて、ルスヴン卿は激怒する。瞋恚の焔に押し流され、人間の領域へ帰ったヴァニタス達が新たに挑むは、髑髏の地下墳墓。古きカタコンベに待つは、狂信の聖騎士ッ！— …

ヴァニタスの手記を見る。狂乱の仮面舞踏会（バル・マスケ）を終え、もう一つのパリで平和な日々を過ごすヴァニタス達。タルト・タタンと口づけに酔いながら、青年たちは恋を踊る。求めて、手を伸ばして、すれ違って。甘酸っぱい三拍子は、罪の果実の味がす…

ヴァニタスの手記を見る。ノエの心に刻まれた赤い後悔を弾き飛ばし、ヴァニタスは傲慢に死地を駆ける。救済として少女を灰に変え、復讐として命を救う。その横顔に、どんな想いが宿るのか。仮面舞踏会の狂騒を超え、たどり着いた蒼い朝。始まりの光は優しく…

ヴァニタスの手記を見る。シャルラタンの囁きが、憤怒とともに蘇らせる追想。甘やかなる幼年期、潜りきれない泉、完成しない白木の杭。呪いに食われて断頭される、友の正気と己の涙。後悔が臓腑を焼き、無力が血管に突き刺さる。一握の砂のように、こぼれ落…

ヴァニタスの手記を見る。蒼月の眷属が救済を叫び、狂える楽団が衝動を唄う。余興満載の緋色の仮面舞踏会に、踊る欲望と策謀。吸い、吸われ、誘い、焦がれる。吸血衝動は熱く丸い吐息とともに、差し出されたデコルテを飾る。赤に彩られて、永遠なる夜は続く…

ヴァニタスの手記を見る。ジャンヌ達の襲撃を、思いもよらぬ方法で退けたノエは、血の縁に元凶たる道化師を垣間見る。そんな彼の真絵に、奇妙な麗人が現れる。男を首輪に繋ぎ、境界を超えるその名はドミニク・ド・サド。かの侯爵家令嬢が誘うのは、鬼たちの…

ヴァニタスの手記を見る。破天荒なヴァニタスに翻弄されながら、ノエは花の都を駆け巡る。人と鬼が隣り合うために生まれた掟を超えるべく、夜の街に繰り出した二人に立ちふさがる影。聖女の名を持つ処刑人と、その主が求めるのは罪の書、救済の奇跡であった…

ヴァニタスの手記を見る。飛空艇飛び交う、機械じかけのパリ上空。滅びし種族ヴァンピールの魂…真名を侵す病を癒やすべく、破天荒な青年医師ヴァニタスはその書を使う。運命に導かれて彼と出逢った褐色の吸血種、ノアの物語が蒼月に照らされ、今始まるッ！— …