アイドルランドプリパラ 第2話を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月3日
鮮烈なデビューを飾ったあまりだが、まだまだ自分を信じきれず後ろ向きなままだった。
それでもアイドルランドは楽しさいっぱい、色んなイベント目白押し。
天に輝く太陽に”いいね”を捧げるためにも、妹を思う兄のためにも、今巻き起こせ虹のハリケーン!!
そんな感じのアドパラ第2話だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月3日
導入が終わってメインストーリー本格始動という感じだが、一番最初に触ったのはアドパラの太陽夢川ゆいと、彼女を地上から見上げるショウゴ兄さん。
一ッッッ番気になっていたポイントだったので、最速で触りに行ってくれるのはありがたい。
『妹が救済概念になって天に輝いてるこの状況、ぜってーショウゴ正気じゃいられないだろ…』と思っていたんですが、想像より強火に正気じゃいられなくなってて、大変良かったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月3日
いや良くねーんだけどさー…いがみ合いつつ仲良しな肉親が、手の届かないところで世界の中枢に囚われてるのってマジ…
ショウゴ自身ではゆいが目覚めないのがポイントで、アドパラの主人公であるあまりが殻を破り、後ろ向きな過去を蹴っ飛ばして思う存分アイドルすることで、三分間の奇跡を掴み取る形。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月3日
世界を変革し運命を打破しうる唯一の存在として、主人公の当事者性が高い話運びなのはやっぱり良い。
同時に数年間バッキバキに追い込まれ続けてきたショウゴのステージも並列して行うことで、彼の思いが微かな救済を掴む展開にもなってて、兄の思いが無駄にならず良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月3日
アツアツの味噌汁で心配してくれる仲間たちの気持ちも、同じくすくい上げてる感じ。
話としてはドンガラ感の強いワチャワチャした造りで、全体的に盛りが多めでBPMが早い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月3日
多分プロミスシステムはアプリ版でも導入されてて、ここにアニメから動線を引くのが今回の目的でもあるので、要素が多くなったんだと思うが。
異様な人数が異様なスピードで出たり入ったり、ワイワイ騒がしい。
しかし『これこそプリパラ!』って味わいでもあり、自分を持ってるコンテンツはつえーな、と思いながら見てた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月3日
お馴染みアイドルたちが色んなイベントを頑張って、笑顔を作り良いねを生み出す妖精となって奮戦している姿は、懐かしくも切なくて、なんだか胸が熱くなった。
メインキャラで唯一現世に取り残されているしゅうかは、今後攻略していく重大目標なんだろうけども、”あの”地獄委員長がガヤガヤ喧しく夢見る心を蘇らせようと必死になってるのが、なんとも響いた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月3日
アドパラに接続することで運命変わる/世界を変えるキャラがあまりちゃんなわけだが…
繋がるべき世界と相手に繋がれないことが、物語の源泉にあるのが今のしゅうかなんだな、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月3日
プリパラアイドル達は現世にアプローチしにくいので、おそらく接触担当はあまりちゃんになって、今回描かれたネガティブハートに否応なく立ち向かう事になるんだろうなぁ…。
中学時代の挫折で精神ズタズタに荒廃してるあまりには、すっかり逃げグセが付いている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月3日
楽土の住人はみないい人なので(というかおそらく、他人が創る楽しさを素直に飲める心の持ち主以外に、現状導きが届かない)、衝撃デビューに惹きつけられて長蛇の列を作るが、それがプレッシャーにしかならない
そこでガラス越し、ショウゴが妹に寄せる熱い思いを受け取って現場に戻り、”アイドル”になることで奇跡を起こす展開は良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月3日
ゆいが一瞬でも救済機構から人間に戻れたのもそうだが、こうして成功を重ねることで、積み重なった”自分なんて”をあまりが跳ね返す、大事な足場になるだろう。
普段は超ハイテンションに楽しさを作ってるにのとみちるが、ゆい復活の奇跡に堪えていた感情を出すところは、”マイ☆ドリーム”好きだった自分として、心に響くシーンだった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月3日
そりゃそーよ…何年時の狭間で、空見上げる度自分の無力を思い知らされたと思っとんのよ…。
巧く行かない高校生の現実から、秘密の扉をくぐってアドパラに入る描写があると、”ここにはないどこか”としてのアドパラの存在感は際立つ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月3日
それは現実と切り離された夢のテーマパークであり、永遠に楽しいことが続く楽土である。
そして楽しいことは、世界の存続、ゆいの救済に繋がっている。
半歩間違えると幸福が義務となり、システム化された”楽しい”を搾取し続けるディストピアにもなりそうな舞台設定であるが、さてはてどうなるか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月3日
プリパラはアーパーに見えて人間の薄暗い部分は相当に掘ってきた作品なので、アドパラのある種の歪さは、ある程度話が転がったら掘りそうな感じもある。
巧く輝けなかった負の想念が集まったガァララとか、愛を知ったが故に一度死んだファルルとか、”みんな”より二人ぼっちを望んだパックとか、主にボーカルドールに集約されてる感じだが…今回は”いいね”飛び交うダンプリに、『どうでもいいぜ』で切り込むマリオが闇担当…かな?
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月3日
今回はショウゴに絡んでダンプリの描写も多く、既婚者どころかイクメンでもアイドルやれる懐の広さが、アドパラとは別の意味で楽土だな…と思ったりもした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月3日
ダンプリはアニメ終了後、主に舞台方面で物語を紡ぎ続けてきた印象なので、アプリをテコに更に推したいのかなー…って感じ。
ゆいを犠牲にアドパラを楽しむ後ろめたさを、早速メインで爆破しにかかったのは巧妙な話運びだと思うが、アドパラには”楽しい”以外ないし、あってはいけない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月3日
それはあまりが苛まれてきた、当たり前に冷たい現世とは全く違うルールだ。
では、アドパラでの体験は全て虚ろな夢なのか。
これは新たな舞台を”テーマパーク”にしたこととも繋がっていると思うのだが、アドパラで提供される純度の高い喜び、喜怒哀楽のうち喜びと楽しさだけを取り出した実感は、怒りと悲しみに閉ざされてるあまりの現実を、変える起爆剤になるんだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月3日
それが、妖精郷から持ち帰れる唯一のお土産だ。
むせ返るほどの喜びを正面から受け止め、自分の楽しさが世界も他人も救えるという実感を得ることで、あまりはちょっとずつ、欠けた自信を取り戻せるのだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月3日
今はアドパラに入れた喜び、異界の酩酊感軸で話が回るので、もうちょい先にはなると思うが。彼女の”現実”が変わる話も、必ずあると思う。
日常の中の非日常として、山盛りのイベントと沢山のキャストで”楽しい”を届けるテーマパーク。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月3日
終わることのない祝祭の奥に、小さなため息と大きな悲しみがあることを描きつつも、そこに通い日常に戻っていくあまりを”客”として、その存在意義を描く。
そういう視線は、この作品の根底だと思う。
自分が引き寄せた奇跡が三分で消えた時、あまりは何も出来なかったと(これまで学習した無力感どうりに)しょげるが、らぁらは『三分も戻ってこれたよ!』と喜ぶ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月3日
それはらぁらが、永遠に幼く前向きである”真中らぁら”だから…そうでなければいけないから、出る言葉かもしれない。
万能の自己肯定と無条件な信頼を抱えられた時間は終わり、妖精郷の外で当たり前に成長してしまったあまりは、時の檻から開放されたらぁらが為るかもしれなかった、もう一つの可能性だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月3日
と、すれば。
らぁらが失わず持ち続けている希望と信頼は、かつてあまりの中にあったものだ。
それを妖精郷への来訪、特別な自分への変身で再生させることが、数年を経て変化した”プリパラ”の、新たな物語なのだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月3日
永遠に幼くあり続けることで不朽の輝きを維持し続けているアイドルと、傷つき汚れる生身の人間を対置し、それぞれの差異、それぞれの交流と救済を描く。
ゆいとショウゴ…彼女を愛する全ての人に、三分間の救済を引き寄せた今回のエピソードは、そんな希望の輪郭をクッキリ描き直す、良い一筆目だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月3日
あまりちゃんはステージを通じて輝く自分を、失われた約束を取り戻していく。
アドパラはその孵卵器であり、彼女の来訪により再生する希望、それ自体だ
ショウゴがどんだけ焦がれても、彼一人では奇跡は起きなかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月3日
同じように、あまりちゃんもアドパラ救済…そこに住まい囚われた子供たちとの交流を通じて、自分自身を救っていく。
色んな楽しさが詰まった場所で、色んな人が交わり、笑い、何かが変わっていく。
アドパラはそういう話で、つまり”プリパラ”なんだな、と感じさせられる第2話だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月3日
大変良かったです。
らぁらは不変/普遍の主役だったので、永遠に幼き希望の概念存在になってるアドパラは強く納得…と同時に、切なく哀しいんだよな、自分としては。
あの子はかつて、大人になる自分を夢見てた。
アプリ軸のアドパラが今後どういう転がり方するかは解んないけど、個人的な願いとしては永遠の祝祭から解き放って、当たり前の時の刻みに、人間として戻してあげて欲しい気持ちがある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月3日
親御さんも心配…すら出来ない、世界からの追放状態だしなぁ…。
らぁらはとにかく前向きで明るい(”真中らぁら”である限り、前向きで明るくあることしか出来ない)ので、自分を憐れむことはないだろうけど。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月3日
そしてそのくすむことのない停滞した永遠が、あまりちゃんと僕らに、とても強い支えになってくれるのは、間違いがないのだけど。
心からの楽しみを沢山作って広げて、ゆいとアイドルランドを救う旅。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月3日
その終点は、魔法の国に自分を誘ってくれた笑顔の妖精が、やっぱりただの小学六年生でしかない事実へと帰還することなんじゃないかなと、個人的な希望を込めて推測しておく。
そろそろ、真中らぁらを終わらせてやってくれ…。
始まったばっかりなのに終わりを思うのは、無論僕がそういう好みに染まってるってのもあるけど、アドパラが”プリパラ”だからだな、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月3日
散々ワーワーがなりたてるオモシロ物語をやりつつ、どこか生真面目で暗い陰りが薫る。
そこが好きだったし、今も好きだ。
意味深に登場したマリオはそういう所に、ガツンとクローズアップしてくれそうで楽しみである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月3日
あまりちゃんが暗い青春の中どっしり蓄えたクラさとは、また違う闇が描かれ、ステージの光がそれを照らし、変えていくのだろう。
やっぱそのうねりこそが面白いアニメだと思いつつ、次回を待つ。楽しみだ。
余談
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月3日
アドパラが藤田和日郎原作だったら、”楽しい”を強制的に作るべく、アイドルは舞台裏でクスリガンギメして精神状態を維持し、その真実を知ったあまりちゃんが『ここは地獄なのさ…』って言ってたと思うので、女児向けアニメで良かった!
…別角度から、エグいの投げ込んでくるとは思うけど。
あと俺はアイドルタイム第20話に脳髄を焼かれているので、夢川兄妹の燃え盛る感情を話しのど真ん中に据えてくれて大変良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月3日
俺の夢川ショウゴは、妹が世界の犠牲として高い星に掲げられてる現状に、押しつぶされそうになりつつ”アイドル”し続ける男…ありがとうアドパラhttps://t.co/VLsUb7UCz3