ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャンを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月19日
”ジャンピング・ジャック・フラッシュ”の能力により、無人の工場は異形の屠殺場と化した!
ウェザーと力を合わせ中庭へ向かおうとする徐倫だが、無重力と真空、影からの狙撃が牙を突き立てる。
航海者たちは、刑務所の中の宇宙を泳ぎきれるかッ!?
そんな感じのVSラング・ラングラー後編、異常状況での激戦である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月19日
空気が吸い出され血が沸騰する、無重力という異常事態がバトルを燃え上がらせ、大変アツい回となった。
環境それ自体が凶器になる、ギリギリの極所を共に切り抜けていくことで、ウェザーの魂に筋金入ってることもよく分かる。
”マ”だったり”シ”だったり、徐倫の仲間と為るものは下ネタ上等の小便くせー仲であるが、その遠慮のなさが倫理の荒野で、お互いを信じる足場にもなっている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月19日
男だ女だ、そういう事に拘る権利を剥奪された囚人たちが、揺るがぬ意志で尊厳と正義を取り戻す戦い。
そこではフツーの価値観はぶっ飛んでいき、修羅場で背中を預けれるかどうかが、一番重要になる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月19日
そういう価値基準からすると、寡黙な変人ウェザーは大合格であり、緒戦から頼もしい存在感、自己犠牲もいとわない覚悟をしっかり伝えてくれた。
そういう”奇妙”な連帯感、ジョジョっぽいよね。
やっぱ無重力の戦場それ自体が大変魅力的で、急に理系IQが敵も味方も跳ね上がる唐突感含めて、大変面白かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月19日
身体は浮き上がり酸素が奪われ、血液が沸騰する。
普通じゃありえない異様さが、ごくごく普通の工場で展開されるシュールリアリズムな状況設定が、ワクワクを強めてとても良い。
今回のバトルが漆黒の宇宙を背景に、雲製じゃない宇宙服を着て行われていたらそれは異様だが普通で、ここまで興奮しなかったと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月19日
やっぱ薄汚れた刑務所の中の、面白くもなんとも無い工場が無重力の戦場になる異質さが、現実のルールを書き換える能力を際立たせてくれるのだろう。
財団に電話してから数分で、徐倫はウェザーと出会い激闘を繰り広げ、神父の抜け目ない眼は変化に気づく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月19日
射程距離外まで20mという、日常なら短い距離が異様に遠く感じられるのと同じく、時間も劇的に圧縮され、濃厚さを増している。
強い”覚悟”は、体験を圧縮するのだろう。
命の取り合い、知恵のせめぎあいも極限バトルの中ギュッと濃縮され、勝利の天秤は幾度も揺れる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月19日
そんな中で、”ストーン・フリー”と”ウェザー・リポート”の多彩な能力がしっかり書かれるのも、見ごたえがあった。
石の糸は敵を叩く拳となり、防御壁となり、命綱にも医療器具にもなる。
徐倫の力が多様性と可塑性にあるのは既に幾度か描かれたが、命を守るスーツを作り出せる”ウェザー・リポート”も、同じくただの戦闘能力ではない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月19日
それは勝機を広げたり誰かを守ったり、自分が抱えた可能性を仲間に分け与えて、為すべきこととを引き寄せたり出来る力だ。
環境それ自体が凶暴な牙を持つ無重力真空の中で、ウェザーの戦闘力と頭のキレだけでなく、優しさと気高さも描かれるのが、凄く良いバトルだな、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月19日
決着を奪い合う土壇場になって、どす黒い殺戮サイコ野郎の素顔を曝け出したラング・ラングラーと、良い対比でもあろう。
顔が見にくく歪み、グロ死寸前の極限状況で、ラング・ラングラーは”逃げる”道筋を考えた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月19日
対してウェザーの覚悟を手渡された徐倫は、”勝つ”ために相手の風下に回り込み、逃走経路を勝利への道筋へと変えた。
命がけの土壇場で、弱い心を抱えて逃げ出すか、譲れぬもののために前に出るか。
勝敗を分けたのは”覚悟”の違いであり、手に入れたスタンド能力自体が暴力的目的に堕ちているか、それを用いて未来を掴み取るかという、倫理と可能性の違いでもあるのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月19日
徐倫の場合、目指すべき未来には”父の復活”と、燦然と刻まれている。
その使命は明白で、けして揺るがない。
過去も名前もないウェザーが、具体的に何を目指すかはこれから描かれていく所だが、少なくとも徐倫と同じ方向を目指し、”逃げる”のではなく”勝つ”ために戦っていく資格は、今回のバトルでしっかり示した。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月19日
彼は命の瀬戸際で、空気を分け与えられる男なのだ。
謎めいた新入りが、共に進むに相応しい戦士であると示す、大変面白いバトルでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月19日
『やっぱ血の目潰しする奴は、ジョジョ時空だと生きてらんねーな!』という、世界のルールも再発見できたしね。
アレをやると、どんだけ強キャラぶってようが即座に足元が崩れるので、強力なルールだぜ…。
強敵を討ち果たしたものの、”サヴェジ・ガーデン作戦”は未だ完遂されていない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月19日
運命の中庭へと続く扉を開けたのが、黒幕張本人だとは気づいていない徐倫は、プッチ神父との遭遇をどう切り抜けるのか。
ジョジョ六部アニメ第1クール最終回、大変楽しみです。