久保さんは僕を許さない を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年1月18日
日常生活が困難なほどの存在感希薄系異能者、白石くんと唯一、フツーの学生生活を構築できる充実系女子、久保さんの青春物語。第2話。
こういう1ON1ラブコメは初手から好意がグツグツ行ってるモノばっか見てきたので、じっくり煮込んでいるのは新鮮。
いうたかて”ラブコメ”というものは、白紙の関係から始まり様々な交流を通じてお互いをお互いの色に染めていく、その過程や変化が楽しいものでもあって、二人が”気になるクラスメイト”として体温上げながら向かい合ってる姿は、大変フレッシュで微笑ましい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年1月18日
白石くんはクラスでぼっちであるが、それは彼に科がある性格やら立ち回りの結果ではなく、どうにも出来ない異能の産物である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年1月18日
異能過ぎて一般的なスクールカーストの外側に主役が飛び出し、ファンタジックな味わいが出ているのはこのお話の特色かな、と思う。
あんだけ異能が濃いと、一般学生がネトネト囚われている教室内権力闘争を生臭く展開する余地はなく、白石くんは徹底して埒外の奇人として、作品世界に立つ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年1月18日
上だ下だの話ではなくクラスに”いない”彼を、当たり前の現実に繋ぎ止めてくれるアンカーが、可愛い久保さん…ということになる。
この結構ネジレた構造に対し、主役二人はにごりなく素直な人格をしており、その交流も微笑ましく透明度が高い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年1月18日
フツーにもじもじとお互いが気になり、それを必死に隠しながら交流を重ね、高まる体温を炉にくべてピュアな感情が錬金される。
おお、青春のアルス・マグナ…。
白石くんの異能ネタで上手くくすぐりつつも、ボーイもガールも思わず恋路を応援したくなるピュア&チャーミング加減で、この真っ直ぐさは強いな、という印象。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年1月18日
能力設定だけ見てると、白石くんもっと奇人かな…と思ってたが、”いない”だけでめっちゃ普通の高校生だ。(そこがいい)
アニメの色使いや呼吸、光の使い方もこの真っ直ぐな透明度を活かし、最大化するよう工夫されていて、癖なく喉に届いてくる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年1月18日
ちょっとした触れ合いが特別に嬉しかったり、意識しすぎてぎこちなくなったり、それを乗り越えて毎日の挨拶をしたり。
ああ、ユートピアの空気はあまりに澄んで甘い…。
白石くんの異能なしだったら、プレーンすぎて個性なしともなりかねないこの描き方を、どう主役の異能と化学反応させていくか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年1月18日
久保さんに見つけてもらうことで、白石くんは普通の高校生が当たり前に甘受している幸福を捕まえられているが、その特別さをどう描き受け止めさせていくか。
ここら辺が気になる、ピュアな二人の現状スケッチであった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年1月18日
やっぱ久保さんの『ちょうどいいヒロイン』感は凄くて、普通加減を過度に強調しすぎて浮くわけでもなし、小さな特別さが嫌味になるわけでもなし、非常にハンディで魅力的な塩梅だ。
むっちゃ素直に好きになる。
このクセのなさは強みであるし、話を積み重ねキャラを編んでいく中で、作品独自の異質さが見えてくる…といいな、つう部分でもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年1月18日
ざーさんの好演もあって、顔のないヒロインには現状なっていないが、一個ゴリッと心に刺さるスペシャルなエピソードが、そろそろ欲しくもある。
同時にそれを狙って変に力むと、作品全体に漂ってる涼やかな空気が歪みそうな感じもあり、『善さを生かして新しいことするのは大変だなぁ…』などと、余計な感慨に浸ったりもする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年1月18日
はたしてその”大変”を、やってくる作品か、どうか。
甘酸っぱい作品の空気を堪能しつつ、そこら辺を楽しみに次回を待つ