イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

プレイレポート 23/01/25 TNX『潰えし楽想のためのスケルツォ』

 昨日は第4回かみおふ https://gate-of-destiny.jimdofree.com/ でRLするシナリオの、テストプレイをさせてもらいました。
 初対面の方もいらっしゃる中で、さてはてどう回るかド緊張ッ!!

 

 シナリオタイトル:潰えし楽想のためのスケルツォ システム:NOVA-X RL:コバヤシ

 二次元くん:”レッド・ライダー”涼花・クエンティン:24→34歳女性:タタラ◎●フェイト、ニューロ→エグゼク◎フェイト●ニューロ かつてはストリート伝説のチーム”四重奏”のメカニックとして、メガコーポを憎みつつ仲間を支えてきたテッキー。全てが砕かれた後、ニューロエイジ最強の力である企業体を自ら率い、世界最悪の兵器商として悪名をはせる。

 千本松さん:”二連符(デュオレー)”ソル=シエル:25→35歳男性:カタナ◎コモン●カゲ→カタナ◎カゲムシャ●コモン お互いの死角を補う抜群のコンビネーションで、”四重奏”の先駆けを務めていた双子の剣士……の弟。物語が終わった後、自分を庇って死んだ兄に成り代わり、代用品としてストリートに立ち続けた。

 momoさん:”シロ”早乙女白雪:14→24歳女性:カブトワリ◎マネキン●ハイランダーー→ハイランダー◎マネキン●カブトワリ 凄腕の後方支援役として、無垢な笑顔で窮地を越えていく希望の象徴として、”四重奏”の大事なメンバーだった男装の少女。軌道名家の檻に連れ戻され、望まぬ婚礼を待つばかりだった日々を終わらせ、再び地上に降りる。

 

 こんな感じのストリート伝説のチーム”四重奏”が、10年前の理不尽な解体の真実へと踏み込み、終わらされた物語を自分たちの手で終え、続けていく物語を遊びました。
 大変楽しかったです!

 このシナリオはコンベ用に作ったんですが、あきらかコンベでやるには難しすぎ、PLの資質に頼り過ぎな部分があって、今回最高のメンバーに恵まれたことで逆に、その事が浮き彫りになったなぁ、というテストプレイでした。
 でも最高のメンツにありがたく助けられると、マジ面白いセッションが出来るシナリオなんだよ!’(大概のシナリオは、みんなそう)
 テストプレイはそういう、無根拠で最高の『このシナリオと俺ならやれる!』という実感を得るための行為だと思うので、緊張と不安をぶっ飛ばし最高の時間を手渡してくれたPL各位には、感謝してもしきれないです。
 実際、改善点も多々見つかったからな~……そういうところの洗い出しをしてくれる、周囲に目の利くメンバーだから最高のセッションになった、てのもある。

 このシナリオは『ダブルハンドアウトあり、実働8時間のセッション体験を、様々な手練手管で4時間半に圧縮する』というコンセプトで作られていて、ここら辺はここ最近の自分的流行りである『一卓でキャンペーンクラスの物語体験』というテーマの、延長線上にある試みです。
 濃厚な物語体験をどう解体して飲みやすく仕上げ、生身リアルタイムで処理可能な負荷量に抑え込んだ上でそれを最大化していくか……ってテーマに、普段とは別の角度からアプローチしてみるシナリオになりました。
 いつもよりRLから押し付ける物語の量が大きくて、その押し付けを許してもらえるようにエモを濃く、システム運用はクルードにして軽く、シナリオの構造も肉抜きして軽めに……と、色々自分なり考えて作ってみました。

 実際に動かしてみると、想定を遥かに超えてPLサイドへの負荷は大きく、しかし色々仕込んだ部分がちゃんと機能もして、大変良いセッションとなりました。
 それはもちろん、こっちが用意した物語の種を労を惜しまず膨らませ、こっちが想像もできない絢爛な花に育ててくれたPLの皆さんの、楽しむための努力と姿勢のたまものです。
 やっぱ越し入れてシナリオに向き合い、熱のこもったキャラと物語をたくさん投擲してくれたからこそ、唯一無二の体験が得られたと思う。
 事前に想定してた『こうなるかな~』って部分を裏切られることなく、想像もしていたなかった熱さ、切なさ、痛さの宿った場面がドンッドン生み出されていって、生のメディアであるTRPGの醍醐味をたっぷり味わうことが出来ました。
 こんだけ濃くて熱いロールを重ねつつ、他のPLやシナリオ全体の構造を冷静に見つめて、それを生かしてさらなる熱さを継ぎ足していくバランス感覚も、素晴らしいセッションを生み出してくれました。
 本当に有り難い……。

 その上でシナリオシコシコ書いてる時『ここらへんを狙えたら良いなぁ……』って体験をしっかり形にし、それを上回る面白さを作れたのは、作ったものが間違えてないと教えてもらった感じでありがたかったです。
 運用の難しいピーキーな物語装置なのは変わらないんですが、しっかり速度とトルクを出せる仕上がりなんだと実プレイで証明できて、素直に良かったなと思っています。
 この実感が独りよがりの満足ではなく、同卓した人とのかけがえない思い出になってくれる所が、TRPGのいいところだと思います。
 そういうセッションを作ることが出来て、同卓していただいた方に心から感謝すると同時に、シナリオ書いてRLした自分もまぁまぁやるなと前向きに自惚れられ、ありがたいかぎりです。
 こういう手応えは、TRPG続けていく上でマジ大事だからな……ありがたい。 
 大変楽しいセッションとなりました、同卓していただいた方ありがとうございました!