イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

プレイレポート 25/08/10 TNX『潰えし楽想のためのスケルツォ』

 昨日は大井町きゅりあんにて、18卓立卓の大型コンベンション”新星市夏祭り”が行われ、自分はRLとして参加させていただきました。

 

 シナリオタイトル:潰えし楽想のためのスケルツォ システム:N◎VA-X RL:コバヤシ

 

 あんずさん:”北辰”小熊辰:23歳男性→外見23歳男性:カリスマ◎カブト●レッガー → カゲムシャ◎カブト●クロガネ 伝説に最も近づいたチーム”四重奏”の頼れる指揮役であり、企業の恵まれた檻に生き様を閉じ込めれずストリートに飛び出した守り屋。その志を継いだ愛盾は、”四重奏”の伝説が終わり果てた10年後の路上に降り立ち、新たな戦いへと踏み出していく。

 菊千代さん:”六拍子”六道ジン:18歳男性→28歳男性:カタナ◎●カゲ、チャクラ→クロマク◎カタナ●フェイト ”四重奏”の切り込み隊長として、誰よりも早く鉄火場に躍り込み、誰よりも早く敵を切り、誰よりも早く戻ってきた青年。チームの崩壊後足を負傷し、クロマクとして舞台裏から事件を制圧するスタイルへと変貌を遂げた。

 ”純白の墨(ブランカ・ディ・セッピア)”ネロ鎌苅:40代男性→10代女性:チャクラ◎クグツ●カゲ→ヒルコ◎クグツ●チャクラ 軽薄な仮面の奥に自分を繋ぎ止めてくれる居場所を求め、掴みどころなく浮遊する酔拳の達人。嘘まみれの人生を繋ぎ止めてくれる楔だったチームを壊された後、陰謀に巻き込まれピンク髪ツインテールヒルコ美少女へとVABI-NIKUした。しかしその性根は、仲間を愛するヘラヘラ厄介おじさんのままである。

 

 こんなメンバーが終わらなかった物語を終わらせるべく、災厄の街を駆け抜けるシナリオをやってきました。
 大変面白かったです。

 

 すげー久々の大型オフコンべ&RLで、勝手もお思い出せず緊張もしててさてどうなるか……って感じでしたが、プレアクトからしっかりとコミュニケーションを取っていただいたPLの皆さんに全部を預け、なんとか走り切ることが出来ました。
 なんだかんだ”祭り”の空気は懐かしくも血が騒ぎ、気づけば多くの卓が一つのゲームへの愛をそれぞれに紡ぐ場所の熱気に飲み込まれ、とても楽しい時間を過ごすことが出来ました。
 同時に寄る年波はまーったく無視できず、かなりヘロヘロになりながらのセッション運営(&プレイ後の懇親会)となりましたが、その疲労感もまた祭りの醍醐味、とても楽しませていただきました。
 コロナ以降めっきり現実に飛び出すことも減った身ですが、このような楽しい場所を作り上げ、様々な心配りで楽しい時間を作っていただいたスタッフの皆さん、参加者の皆さん、兎にも角にもありがとうございました。

 

 卓の方はオフラインでやるにはやや情報量が多く、物語構造が複雑なので、プレイエイドを工夫……というかオンラインセッションから逆輸入する形でやや分厚くし、あまり当惑なく遊べるよう工夫してみました。
 10年前チームに向けていた志が砕かれ、全てが終わり果てた荒野に譲れぬ想いが燃えるという、グツグツ煮えたセッションを志すこのシナリオ。
 キーハンドアウトに寄る情報格差を利用し、クルードゆえのシンプルさでロールに注力してもらう設計なのですが、PLの皆さん全員がとても前のめりに物語に食らいつき、隣で共に物語を紡ぐ仲間の顔をしっかり見て、お互いの楽しさや望み、難しいと感じていることを伝え合ってくれたことで、とても楽しく走りきれました。

 このシナリオは各々の抱えた難しさを上手く他のプレイヤーに伝え、どうすれば納得できる終わりと始まりを作れるのかを、長めの事前準備と現場でのすり合わせで探っていって、そのコミュニケーションの濃厚さで実プレイ時間以上の物語体験を得てもらう設計になっています。
 なので自分が何を楽しいと感じ、どういう物語になっていってほしいかを伝えてもらうことが大事なのですが、今回は皆さんそういうコミュニケーションに心地よく開けた動きをしていただけて、大変良い感じに走りきれました。
 やや短めに終わる設計なので時間が余るか心配でしたが、むしろゆったりと相談しながら余裕を持って進めることが出来て、オフラインならではのプレイ体験になったと思います。

 

 というわけで、大変楽しいセッションとなりました。
 同卓していただいた方、コンベ参加者の皆さん、スタッフの皆さん、どうもありがとうございました!