イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

Turkey!:第7話『抱きしめたい、ロフトボール』感想ツイートまとめ

 自由と責任の間で、紫紺の花が今出逢う。
 折り返しすぎてから乱入してきた長女と、あんま体温感じないインテリ舞台装置を一気に”人間”にする、Turkey! 第7話である。
 大変良かった。

 ガッチリ腰を落とし、真っ直ぐ拳を突き出す戦い方以外出来ないこのアニメ、お気楽自由人キャラに見えた夏夢の人間力も当然凄まじく、世界も他人もよく見えている年長者の視点で、七瀬の柔らかい部分に切り込んでいった。
 利奈だったら三週はモメてそうな感情のもつれに、時に柔らかく、時に鋭く切り込んでいって、家庭に問題あり少女第三号の人間味を、上手く暴いてくれた。
 まー夏夢さんは「長女」だったねマジ…。

 

 さっきまでヘラヘラ笑ってたカラフル髪の二次元美少女が、沸騰する激情に突き動かされて感情を炸裂させるのも、もはやこのアニメの名物。
 むしろ人生の急所を自由人気取りの無責任女にぶっ刺され、部の仲間にも見せなかった”熱”を顕にしてくれた、今回の七瀬は大変良かった。
 麻衣やさゆりがギンギンに地金を剥き出しにしてきてるので、遅れてきた個別回で同じ温度感に追いつくには、今回ぐらい沸騰しないとダメだったと思う。
 血が生ぬるいやつは、”Turkey!”には存在できないのだ。
 …今更なんですが、一応ゆるふわボウリングアニメって体で、広告打ってましたよね?


 不在なる長女を慕う末っ子の悲しさ、頭首と捧げ物が背負ってる重責を見せられた僕らにとって、夏夢の第一印象はマイナスから始まる。
 なので七瀬が超絶ブチギレぶっ込んで、何を思って無責任(に思える)遊行に出たのか…未来人との旅に何を感じたのか、深く切り込んでいってくれたのは良かったと思う。
 ここを放置して話を進められても、見ているこっちの気持ちが落ち着かないわけで、感情のダイナマイトでわだかまりを爆破しつつ、正しさと願いの間で揺れているタイムトラベラーの幼さに、ずずいと踏み込んでくれたのは助かった。
 七瀬は進行に便利すぎて、今までそういう部分見えなかったからなぁ…。

 

 どんだけ擁護されても七瀬父は最悪だと思うし、どんだけ最悪であっても父を慕う七瀬の気持ちは本当のことで、シンプルな決着は難しい。
 寂しさや愛しさや恨みや未練や、色んなモノが入り混じったマグマを心に抱えたまま、過去に干渉しないクールで”正しい”タイムトラベラーやってるよりも、どうにもならない気持ちに向き合い、やりたいと/やるべきだと思えたことに飛び込む。
 今回夏夢との対話を経て、七瀬が迷い切り抜けた心の狭間は、思春期を闘う人々が普遍的に身を置く戦場であり、七瀬がそういう場所にいること、夏夢が妹たちと同じ年頃の彼女に手を差し伸べられる存在だということを、エピソードの中で告げれたのは良かった。

 前回濃厚な血糊でサインされた(そして来たるべき寿桃エピにおいて、より濃厚な色で描かれるだろう)ように、この戦国は一個人の意志と自由を轢き潰して、共同体としての生存を買っている。
 痩せた土地が生み出す隷属的な立場、譲れぬ事情をぶつけ合い殺し合う修羅の巷。
 恋や性すら己のものと扱えない、反現代的(あるいは超現代的)な場所でも、人は必死に生きていて、不自由や理不尽に苦しみ、自由と尊厳を夢見る。
 一人間が一人間として生きるのがあまりに難しい…前回のさゆりの言葉を借りれば「生命が重くない」場所だからこそ、過酷な現実に押しつぶされそうな輝きは、確かに闇の中に瞬いている。

 

 今後まー、相当に壮絶な展開になっていくだろうこのお話において、どんだけままならない状況でも夢を願っていいし、自由と責任が混ざりあった場所に足をつけていいのだと、夏夢が七瀬に言ってくれたのは、大きな意味があると感じる。
 一年間の諸国遊行で学び取った、故国の苦境を跳ね除ける(かもしれない)希望は、過酷な現実に裏切られ、儚く潰されていくかもしれない。

 それでも、七瀬が去っていった父に、あるいは夏夢が消えた未来人に、抱いていた思いが嘘ではなかったように、人々が確かにここで生きていた事と、現代なるものの見えざる土台になっている、自由と尊厳への活きた視線は、消えやしない。
 消してはいけない。

 

 俺はこのアニメ、かなり強烈に反戦アニメであり、現代的な課題に声を上げる作品だと思ってるけど。
 ここら辺の底流を刻むキャンバスとしては、例えば太平洋戦争期とかのほうがよりダイレクトだった所で、戦国を選んだのが面白いなぁ、と思う。
 一刻館の少女(と、同じ現代を生きる僕ら)が当然と感じ、そこにべったり体重を預けることで、部活でギスる贅沢だって感受できている、人権社会の当たり前。
 それが当たり前ではないことを、生と死の両面から思い知らされる異郷に投げ捨てられることで、逆に今時代に挑戦されている近代的価値観の意味を問い直し、あらためて強く叫ぶ。
 そういう話なんだと思っている。

 「そういう物語をやるときに、なんでボウリングで戦国やねん!」って話ではあるんだけども。
 折り返しまで進み、あらゆる瞬間力こぶをパンパンにさせることしか出来ない愛しい不器用に付き合ってみると、なんとなくだがその選択にも、ジワリと納得が芽生えてきている。
 戦国だからこそ、ボウリングだからこその、「これ」と安易に明言できない唯一無二の手応えが、確かに作品の中にあって、それがこの凪いだ交流の時を経て、クライマックスに改めて炸裂するだろうという予感。
 あえて「なんでやねん!」な組み合わせを選んだことで、削り出されるだろう作品独自の存在意義。
 そこら辺がじんわりと…そして確かに炙り出されつつある

 

 希、さゆり、七瀬と、同じカラーリングの戦国シャドウと向き合う個別回を積み上げ、現代と戦国がすれ違ったり混ざり合ったり、そういう価値観や所属社会の違いを超えて、繋がる魂が確かにあったりする感触を、分厚く感じているわけだが。
 この個々人レベルの対峙が、じんわり匂わされているクニの重たさまで拡大した時、何が犠牲になり何が守られるのか、見届けたい気持ちもある。
 今回夏夢と七瀬がバチバチ火花散らした、責任と自由、個人と社会の対峙は彼女たち二人のものであると同時に、もうちょい大きい…登場人物全員が否応なく詰め込まれる、クニという箱についての話でもあるのだろう。

 自分が逃げれば、人が死ぬ。
 そういうシビアすぎる状況に、傑里率いるクニが常時晒されているのは前回描かれた通りで、その冷たく透明な領分に、一瞬立ち寄っただけの異邦人はなかなか踏み込めない。
 しかしこうも深く関わってしまえば、動いてしまう感情というものがあり、そこにあるだけの空気だろうとかけがえないものとして、誰かの胸を満たしてしまう。
 自分の身動ぎが、否応なく世界や誰かの命運をかき乱してしまう、しがらみと縁に満ちた世界。
 そういう場所に生きてしまっている自分たちを、この血まみれ課外活動で思い知らされながら、一刻館ボウリング部の思春期は転がっていく。

 

 それは現代でギスってるだけじゃ見えてこない、人が生きたり死んだりする実相への実感を手渡す、かけがえない授業だ。
 …けども、生きてそれをお家に持って帰れるのかも、全然保証されてねぇ話だからな…。
 俺はすっかりこのお話と、そこで生きてるキャラが好きになってしまっているので、生きて叶えたかった甘っちょろい夢を誰も切り裂かれることなく、結末にたどり着いてほしいんだけども。

 こうなってみると、一話冒頭、別れの手紙に号泣していた麻衣が効いてくんだよなぁ…。
 わりと今の俺、”サイバーパンク エッジランナーズ”の中盤辺り見てる気分だよ、正直。

 

 

 

 

 

 

 

画像は”Turkey!”第7話より引用

 というわけで七瀬&夏夢の紫回なんだけども、第1話からずーっと引っ張ってる利奈の変化とか、前回の血みどろを受けてのさゆりの告白(と非告白)とか、横の描写も太くて良かった。
 冷たくて綺麗な心の不可侵領域を、大事にする気持ちとそれでも分け入って欲しい気持ち。

 利奈がさゆりの物語に、自分なり感じたことをちゃんと告げている姿も良かったし、前回の血みどろは流石に仲間に告げれてないさゆりの姿にも、生っぽい手触りがあった。
 純朴に見えるさゆりが、どんだけ親しくても曝け出せない領域が自分の中にもあると思い知らされ、その秘密ゆえに強くなっていく様子は面白い。

 

 このお話、「人間の魂が生きるか死ぬかの場所に突っ込んでったら、出てくるだろ…八重葎の奥から”獣”がよッ!」ていうルールで動いてんだけども。
 取り繕った冷たさとか、純朴な微笑みの仮面とかを突き破って具が出てくるから、利奈もさゆりも面白くなってきた。

 ここまで物知り博士ッ面で、盤面をスムーズにすることにばかりかまけてきた七瀬も、糸目の狐女を起爆剤に今まで見せてこなかった貌を見せてくるわけだが…まさか地雷が”責任”に埋まっとるとは。
 でもまー、タイムスリッパーが過去を乱さない”責任”に、真っ先に飛びついてた子なので、描かれてみると納得ではある。

 

 

 

 

 

画像は”Turkey!”第7話より引用

 イエの重責を襖の向こうに背負う、頭首と捧げ物。
 彼女たちを置き去りに身勝手な遊行に出た長女に耐えかねて、七瀬は一人になれる場所に去る。
 ここで麻衣を押し留め、自分の足と手と目でブチギレ少女の内側に踏み込もうとする夏夢の人間力が、今回の衝突を下支えする。

 降って湧いたタイムトリップ、自分が冷静な分析装置を勝ってでなきゃ、色々やばいし”責任”も果たせない。
 そう思い詰めて閉じ込めていたものが、ガパッと開いてしまったタイミングでもある。
 いいよ~七瀬…その虫けら見下すような視線も、板の奥に隠した視線も、どんどん”獣”出していこう。

 

 クニの重荷を背負う”べき”だったのに、本当の自分と向き合った結果そこを出ていった(そして戻ってきた)夏夢と、個人の尊厳を保証された現代人のはずなのに、その価値観を押し付ける”べき”ではないと己を縛る七瀬。

 紫色の髪をした、時代を超えた姉妹はすごく捻れた複雑さで、鏡合わせ繋がり合ってもいる。
 ここで行き交いする視線が、”責任”というエピソード(と作品全体)のテーマにしっかり絡んで、二人の核心をしっかり照らしているのは、大変いいと思う。
 愚直に真芯をぶっ叩くことしか出来ないTurkey!流が、道化の仮面を引っ剥がす震源として、ガッチリ機能している感じがあるね。

 

 

 

 

 

 

画像は”Turkey!”第7話より引用

 七瀬はポケットの中、晒すことも捨てることも出来ない心の支え(利奈のお守りと同じもの!)を、今回ずーっと触り続けている。
 それは自分を捨てて消えた父の代用品であり、理知的な外装の奥に捨て子の寂しさを抱えた彼女の、ライナスの毛布だ。
 不自由な檻の中に己を閉じ込めている七瀬が、賢く逃げて去ろうとするその手を、夏夢がガッチリ取る。

 一人間としてのキミ、クニの行く末を考えれば無視されてしまうものをこそ、自分は大事にしたい。
 この時代にはそぐわない現代的な情念が、ライナスの毛布と戯れていた幼子の手を掴み、ようやく二人が同じ方向を見る。
 ちょ、長女~。

 

 俺は血縁はないが魂が繋がり合ってる”姉”がいっとう好きなので、第5話で希がお姉さんぶってたのも、今回夏夢が七瀬の心の扉を、真正面から開けに行くのも最高なんだが。
 七瀬が自分のキズから目を背けて、ある意味安全圏から正しさで夏夢をぶん殴ろうとしてるのに対し、夏夢は七瀬が逃げているものを本人より鋭い視力で見咎めて、そこをこそ勝負の現場にしたいと踏み込んでくるのが、成熟の差って感じで良かった。

 一年前の夏夢がどういう人だったかは判らんが、一年の遊行は色んな人が事情を抱え、表に出ない鬱屈こそが激発の裏にあるという知恵を、彼女に教えたのだろう。
 そういう道を、みんな歩いていくのだ。

 

 

 

 

 

 

 

画像は”Turkey!”第7話より引用

 さなえが踏み込んで乱してはいけないと感じた、心の中の冷たく美しい泉。
 利奈にとっては踏み込まれればこそ嬉しいその場所へ、夏夢はグイグイと歩を進めていく。
 ともすればより解っている方が、混濁に悩まされてる幼子を支配してしまう危うい行動だが、夏夢は「キミのこと」を聞くのと同じくらい「ワタシのこと」を語り、対等に踏み込み合う距離感を構築しようとしてくれる。

 狭いフレームの中、窮屈に閉じ込められた救うべきクニ…救うべき少女。
 無責任に思える自由への旅は、自分らしく責務を果たすための唯一の道と、夏夢には思えたからだった。

 

 未来からの異邦人たる七瀬は、夏夢が見つめている故郷に手を添えることを己に許さず、しかし正しさと自由の間で揺れる一人間の体温には、否定し得ず感じ入る。
 ここで嫌いになりたかった夏夢のことが、解ってしまう自分の感性を閉じないところが、七瀬の”人間”って感じで凄く良かった。
 クソ親父が家族置き去りに、誰かの幸せと自分の夢のために去っていったという、ド級の重たいトラウマ。
 彼女の芯になる部分が見えるエピソードなんだけど、そんだけの体験をしてなお、お母さん筆頭に他人の痛みに敏感な柔らかさを、保って生きてる姿こそが目に入ってくる。
 やっぱ舞台装置が”人間”になるカタルシス、好きだな俺は…。

 利奈が未熟と純粋ゆえに上手く始末できない、心の痛みとモヤモヤ。
 いきなり「最悪ですねッ!」突きつけられた夏夢の中にも、当然それはあるはずだ。
 しかし作中最年長の彼女はそういう感情の乱れに立ち止まらず、本人よりも深く七瀬の心に回り込んで、生身の声を聞こうとする。
 その歩み寄りが否応なく、心の震えを無視できない七瀬の本性を起こして、ムカつくはずの無責任女がどういう顔で故郷を見ているのか、肉眼で確認させてしまう。
 ここら辺の交流と機微が、しっかり絵に起こされてるエピソードで、とてもこのアニメらしいな、と思った。
 情念のフェティシズムをどう使うか、演出の基本的なパワーはしっかりあるアニメだ。

 

 

 

 

 

 

 

画像は”Turkey!”第7話より引用

 心のすべてを吐き出す対話を経ても、七瀬の掌は中々ポケットの外へは出ない。
 しかし部の仲間にすら曝け出せない、複雑な味をした涙を絞り出すことで、自由でありたい心と責任に縛られる気持ちの両方を、混ざりあったまま抱きしめていいことに気づいていく。

 それは透明で不可欠な空気として、生きる上で必要不可欠な水を未来技術を掘り出す、一見矛盾した決断に繋がっていく。
 そういうことをいの一番でぶっ放すのが、やっぱピンク髪のカリスマの仕事であることとか、あんだけ憎んでいた親父と同じ井戸掘りに挑んでるところとか、色々染みる幕引きだ…。

 

 親父が去っていった思い出の中に、一緒にボウリングやってる写真があって、誰にも言えない心の壁の向こう、楽しかった思い出を守りたいから七瀬もボウリング部に入ったのかな…と思う。
 クニとイエの命運が常時脅かされている、戸倉家の重たい定めとは質感が違うが、一刻館の子ども達も家族に課題や温もりを抱え、シンプルに割り切れない関係と感情に縛られ、守られている。
 競技でありながら皆で楽しめるホビーでもある、ボウリングを話しの真ん中に選んでいるのは、傷つき損なわれてしまった家族の思い出が、かさぶただらけの女の子たちの中で未だ息をしていると描くための、この作品独自の画材選択なのかなぁ、と思ったりもする。

 今までギャグだった「意味わかんない麻衣語に、過剰に感じ入るさゆり」も、あの子が対面した生と死の実相を経た後だと、「まぁ…染みるかもしんねぇ。部長はいつでも、人間の真実しか口にしてねぇから…」と受け取り方が変わる。
 みんなで朗らかに笑える日常コメディが、いつ戦火にぶっ飛ばされてもおかしくない緊張感の中で、そういう不条理だけが世の中の真実だと認めたくないからこそ、人が抱える希望や魂の瞬き、それらが触れ合って生まれる愛しい空気を、書こうと力むお話であろう。
 今回の夏夢と七瀬の衝突には、そういう作品のスタンスが力強く響いていて、とても良かった。

 

 無責任なキツネ目女と、説明用舞台装置がどんだけ”人間”であり、愛憎複雑な寂しさに満ちた赤い血を、その血管に流しているのか。
 しっかり描き切る個別回であり、実は他キャラクターの変化であるとか、今後の展開の予兆であるとか、色んなところに目配せもしてるエピソードでした。
 分かりやすく現代-戦国一対一対応でキャラを掘りつつ、横道への器用なウィンクもちゃんとやってくれてる話なのよね…。
 こういう巧さが所々にあるからこそ、作品全体を覆う力みが(じぶんとしては)臭みというより魅力になっている感じはある。
 実は結構巧いんだが、”本気”が過ごすてそこが目立たないアニメ…好きだ。

 ストッパーだった七瀬が自分の本質を”理解っちまったため、空気は空気でも、戦国人間の肺を積極的に潤す方の空気に、一刻館の少女たちも変わっていってるけども。
 あんだけタイムパラドックスの危険性を強調しておいて、「やっぱ目の前の人たちも生身の人間だからね…捨て置くのは同じ人間の気持ちが許さないよね…」で介入無条件OKとは、まーならなさそうな感じはある。
 自分の読みとしては、割と最悪なタイミングで現代に強制送還されて、殺しも強姦も飢餓もアリアリな最悪時代へ、自分たちの意思でもう一度踏み込む…つう展開があると思ってんだけども。
 今回の決断は、そこで起爆するデカ目の爆弾になりそうではある。

 

 

 そういうタイムトラベルモノの構図なんかにハラハラしつつ、今後炸裂する大ネタとして寿桃の無垢なる憂鬱がじんわり育ってきてたり、作中一番の問題児と仮面の女が衝突しそうだったり。
 今後も色んなことにガチっていきそうですが、そこで魂込めた対話をする意味と価値を、夏夢と七瀬が一話で一気に深めてくれたの、とても良かったと思います。

 こういう風に顔を見て、心に触れ合ってお話出来たなら、色んな難しさもほどけていくわけだが、それを許さないダイレクトな暴力と生っぽい飢餓が、板塀の一枚向こうで荒れ狂ってる世界だからな…。
 それでも、寂しさと愛しさが混ざり合う心を抱きしめる意味は、多分ある。
 次回も楽しみ