アイカツフレンズ！：第44話『チョコっとミントな告白』感想ツイートまとめ

アイカツフレンズを見る。
一年に渡る長き戦いに終止符が打たれ、一つの頂へとたどり着いたアイカツフレンズ。
だから残りの時間はトンチキエピソードをやりまーーっす！！
とばかりに激走するマカロン、ニンジャ、オトコノコ！
ビジネスチャンスは拳で掴め、目指せビジネス一番星！！

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月16日

そんな感じの、魔球・マカロンヴァレンタイン回。
女女の感情は戦いの中で掘りに掘ったので、『オトコノコだって告白したい！』をテーマに、アイドルとしてビジネスパーソンとしてバリバリ前に出る少女たちの姿を、トンチキ満載でお送りする。
まぁトーナメントやってる間は、出来ないお話よね。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月16日

開幕からニンジャが出てきてワッショイであり、あまりの忍殺アトモスフィアに爆発四散であった。
このトンチキムードはずーっと続き、頭のネジが外れたネタが延々ブチ込まれる。非常に楽しくてよかったです。やっぱこういう強いコメディ見ると、”アイカツ”って感じがする。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月16日

特に終盤は、脇目を振らずピュアパレ成り上がりストーリーに走ってきたフレンズ。魅力的なサブキャラを活かしきれていない感じもあったので、今回アイカツボーイズが主役になって、ガヤガヤ賑やかに進むのは非常に嬉しかったです。
特にマイトお兄ちゃんマジ大好きなんで、むっちゃ目立って最高だった

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月16日

第23話でも一切手抜かりなかったボクシング描写は今回も冴えてて、横からリバーを狙うフックではなく、ガードの隙間を鋭く縫うボディアッパーで”縦”に揺らすパンチの描写とか、非常に良かった。
背筋が伸びて、攻防のバランスが良い構えだと思う。
©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO pic.twitter.com/VeswmaE4kn

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月16日

ボーイズのトンチキワイワイ描写だけでなく、芸能の先輩として彼らを指導し、マンツーマンでCM撮影に引っ張っていくアイドルちゃん達も、個性豊かで凄く可愛かった。
各員非常に”らしい”振る舞いで、こういうキャラの粒がたった描写はとても嬉しい。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月16日

舞華はかずね兄さん相手に、グイグイパワーで押す感じの対応。まさかのペン様告白で一笑い取りつつ、熱量の籠もった押し込みがグッドでした。
エマちゃんはおねーさんらしく、能登くんの言葉をしっかり引き出して、解決に持っていく。髪下ろしたスタイルが凄く可愛かったです。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月16日

そして無敵のトモダチカラ、友希あいねは難物・蝶野舞人とマッチアップ。ヘロヘロなシャドーボクシングの可愛らしさは、天下に鳴り響くで…。
相手の土俵に乗って、ガードの隙間にするりと滑り込む人たらし力は流石の一言。シャイガイも一発だ！

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月16日

爽やかな交流にも思えるし、恋が始まりそうなトキメキもあるし、三者三様のマッチアップはこの話でしかできない空気で、とても良かった。
フレンズ女女真剣勝負は、毎回言い訳のしようもなくロマンスだからな…今回のどっちづかずの空気は、むず痒くて新鮮だった。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月16日

そして一歩引いた位置から、プロジェクトを進めていくみおちゃん。
アイデア出しからCM出演まで、ビジネスパーソンとして無茶苦茶仕事しまくって結果出すみおPは、非常に頼もしかった。
童貞力高いところばっか目立つけど、根源的に仕事のスペック高いよね、みおちゃん。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月16日

『発展途上国に左遷された靴会社の社員が、会社にこう連絡してきた。
「大変です、この国では誰も靴を履いていません」
上司は答えた。
「最高のブルーオーシャンだ。売る方法を考えろ」』
という小話がありますが、バレンタインデーの告白権を男子に拡大し、新たな商機を現実にしていく手腕は流石よね

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月16日

一年間のアイドル活動を経て、結構たくましくなった四人の姿。芸能活動初心者のボーイズを導くことで、そんな成長が色濃く見えたのも、二年目を前にしたエピソードとして凄く良かったと思います。
トンチキのパワーで押し込みつつ、こういう上手さもあるのがアイカツのコメディ回だと思う。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月16日

いやまぁ、トンチキはトンチキなんだけども。なんだよあのマカロンバッグ…ぜってぇ潰れてるだろ…衛生に配慮して個別配送してあるし。
あのサンドバッグの切れ方確実に刃牙で、絶対中から加藤が出てくる運び方だった。マイト兄さんやっぱ美味しいなぁ…。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月16日

そんな感じで、楽しく元気に番外編、アイドルの個性と成長もちょっと見える、非常に良いバランスのエピソードでした。
こんな感じの力抜けたエピソードもやっぱり楽しく、またお仕事回としての仕上がりも良く、非常に面白かったです。次回も楽しみ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月16日

エガオノダイカ：第6話『運命の岐路』感想ツイートまとめ

エガオノダイカを見る。
血と尊厳を大地にすき込みながら、侵略というジャガーノートが突き進む。玉体たる国土、赤子たる臣民を食いつぶされる痛みに耐えながら、迫る最終決戦。
少女は己の無力さを噛み締めつつ、敵と味方の瞳を見る。
ヒトとヒトが殺し合う修羅の宿命、いかに止めるか。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月15日

そんな感じの王都陥落、泥沼のゲリラ戦に続くって感じの王国サイド。
いやー…もともと閉塞感でみっしり埋まったアニメだったが、姫様が王族の責務に目覚め、彼女なりの覚悟で国民を守ろうとしたところを、優しみ軍部が独断専行するオチで更に息苦しくなったな…。
正直、姫様以外誰にも心を置けない。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月15日

綺麗に死ぬのが答えってわけじゃないのはまぁ納得できるとして、さんざん乳母日傘で生ぬるく育てておいて、政治の失敗で国境線が発火して、それに巻き込まれて一番大事な人がぶっ死んで、それでも折れずに立場に相応しい政治しようとしたら『人として生きてください』ってあーた、ブレブレ過ぎねぇか？

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月15日

このブレとか、帝国がなんで戦争しなきゃならなかったかっていう事情を見せないところとか、狙ってやってる…と思ってたんだが、いまいち自信無くなってきたな…。
『絶望的な状況でも姫様を思う忠臣かっこいい！』と思ってほしいなら、まぁそりゃ無理なんだが、んじゃアレ書いてどう思ってほしいのか

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月15日

そこら辺がいまいち飲み込めず、しかしその曖昧でフニャッとした食感が妙に生々しくて嫌いでもなく、しかしどっかにコー、歯ごたえのあるハッキリした描写が欲しくもなる。
現状、姫様が間違ってないことだけは頷けるのよね。そこだけ見せたいんかな？　それにしては状況シビアだな…。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月15日

作者の意図なんぞ、他人である僕が読めるもんでもないんだが、創作物を食っている以上眼の前の描写の奥に、なんらかグランドデザインがあると確信しながら、安心しながら読みたいのね。
展開や意外性に驚かされるにしても、根っこはガッチリ信頼しながら、っていうか。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月15日

そこを担保してくれそうだったのが、ど真ん中主人公で嫌味がなく熱量があったヨシュアくんだったんだけども、ソッコーで死んで。
その遺志を継いだ姫様が努力と根性出すたびに、冷たい物量差と皮肉な運命、優しさ履き違えた（としか思えない）側近が棒で殴ってくる。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月15日

目指すべき笑顔の代価とはいえ、まぁストレスフルで。
負け戦のアタマなんだからカタルシスあっちゃ駄目だろ、ってのも判るんだが、それならそれで最初から『地獄の撤退戦で泥にまみれつつ、人間性の欠片を掴み取る話なのね』と予測できるヴィジュアルを推したほうが、齟齬が少なかった気がする。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月15日

OPに代表される明るいヴィジュアルがサプライズではなく裏切りにしかなっていないというか。チョコレートだと思って齧ったら泥で、『泥なら泥って言ってくれれば、そういう気構えだったのに』みたいな。
ここら辺は、うまく舵を切り直せてない自分の受け取り方にも問題アリだとは思う。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月15日

そういう泥の中で、姫様だけが向日葵のように人間性の方向を向いている。
その優しさを外交成果に繋げるべく、必死に努力しなきゃいけない臣民（であり、少女を育み導く大人）が、人間としてのユウキを大事にしすぎて王としてのユウキをないがしろにしていくのが、見ていてキツい。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月15日

そこは一応一貫性があって、テロで両親が奪われた時からずっと、ユウキは温室の花だった。そう育てた結果、政治を司る頭と実際戦争する胴体の間に齟齬が生じ、神経系が死んだまま国土は蹂躙されていく。
そこにユウキがタッチしていない（出来ないよう大人が組上げた）以上、それはユウキの責ではない

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月15日

それでもお飾りの冠を重たく受け止め、兵士の命も敵の命も自分の命も公平に扱って、お飾りらしく首を落とされて戦争を収めようとしたユウキの勇気を、軍部は蹴り飛ばす。
なまじっか個人的な繋がりがある分、少女に相談なしに進む継戦はおぞましい。クーデターだよなこれ、作中誰も言わんけど。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月15日

お飾りならお飾り、統治機械なら統治機械、人間なら人間。
『全てひっくるめてユウキ・ソレイユなのだ』という理想論は横において、余裕のない星の上ではどれかにフォーカスして扱ったほうが矛盾がないと思うわけだが、大人たちも夢を見ちゃったわけだ。姫様を人間扱いする、という。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月15日

『んじゃあその嘘を守り通すために、他の全部を投げ捨てるくらいはしてよね大人なんだから』てのが、忠臣ズラしたアホどもへの現状の感想です。
始めにハードな侵略防衛戦ありきっていうのは判るんだが、そこに持っていく運びにノイズが多すぎて、状況をなかなか飲めないね、正直。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月15日

現状負のご都合主義が働いて、姫様が決意したことはどんだけ善良でも覚悟が込められようとも、必ず失敗する。
その圧力はなかなか凄いけども、『そこまでされるほど、姫様間違ってる？』という意識のほうが強い。ここでザリザリやられればこそ、人間君主として完成していくんだろうけども。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月15日

もしユウキがこの圧力を跳ね除け、星を救い人を活かす大王として戦争を終わらせるのであれば、それはユウキが凄いのである。
毒草だらけの世界を知らされず、温室で守り育まれてなお、枯れた大地に人を活かす。そんな夢を成し遂げるために、周りの連中は間違った水のやり方ばっかしてるように見える。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月15日

それは多分、狙って生んだ印象ではないと思う。赤服の人たちは高潔な責務と強い意志、決死の覚悟で最前を目指す忠臣として描かれているのだと思う。
でもまぁ、そうは見えないです正直。今回のクーデターの冷徹さで、つくづくそう思った。勝手に決めんなや。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月15日

でも帝国サイドの共感できなさも鑑みると、狙ってやってんのかもなぁ…わっかんねー…。
生きるためには奪うしか無い。生臭いルールがどっしり全てを支配するストレスフルな展開の中で、誰一人好きになれない状況が転がる…文法としてはゾンビパニック映画だなコレ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月15日

地獄めいた現実の中で愚者が踊る様を彫り込んで、人間の様態を活写するお話にするなら、全体的なトーンが柔らかすぎる感じもある。
リアリティの作り方、悪意の埋め込み方、偶然の使い方、希望の見せ方と潰し方。全体的にギクシャクしていて、半端に思える。よく分からん。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月15日

この『よく分からん』感じは、多分話が終わるまで続くと思う。ともすれば、帝国サイドはずっとステラ視点で地べたから睨め上げ続けて、政治意思決定の顔が見えないまま終わるまである。
そのバロックな歪みそれ自体が興味深いので、多分最後まで見るとは思う。ただまぁなんだ、色々な…。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月15日

とまれ、姫様はヨシュアショック、善意の救援全面的にぶっ潰れショックからも立ち上がり、戦争の現実を見ようとする。
ビュルガー分隊の顔を見て、『あ、敵も人間…』って思うシーンは結構好き。W主人公、ぜんっぜん接触しねぇな…。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月15日

第1話にて平和なVRで見せた戦才を活かし、必殺足場崩しで必敗を覆す。稼いだ時間で政治的決着をつける。自分の命は高値で売り飛ばす。
マジ立派なんだが、国の重たさを背負い切るにはちと足りない。姫様で足りないなら、多分世界中の誰でも足りない。哀れな…。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月15日

アナウンスなしの撤退継戦となり、国土のために死のうとした姫様の決意は、敵国のプロパガンダに覆い隠される。
城を取られて玉だけ残り、駒も糧食も足らない。温室政策で育んだ姫様への好意、そこから生まれる戦意だけが武器になってくのかな、今後は。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月15日

やっぱ帝国を上から見た大きな描写がないのは、クソみたいな戦争ふっかけてきて姫様のお庭荒らした連中が何考えてんのか判らず、ストレスフルである。
人命で地雷原を埋める人海戦術は、相当高くついていそうなんだが、それを許す抑圧的国家体制なのか。なんとなくは察せるが明瞭な描写が欲しい。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月15日

ステラが戦争兵器である現状に満足して、一切自分の足場からはみ出そうとしないので、彼女を窓にして見える帝国も低くて狭いのよね…。
ここら辺は高いところでフワフワしてた姫様が、地獄の引力に引っ張り落とされて下を見るしかなくなり、泥まみれになってるのと好対照。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月15日

世界は高いところでの鳥瞰と、低いところからの仰望両方で構築したほうが立体感は出ると思う。
そのための対照的なW主人公制なんだろうけども、ステラの感情の温度が低すぎて、帝国サイドが狭いまんまに思える。そろそろステラも、姫様がいる矛盾の世界に飛び込み、ダイカを払う頃合い…だと思う。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月15日

そこら辺を次回、どう転がすのか。せめて『帝国さんにも事情があんのね』と思える描写がないと、あんまりにものっぺりした構図になっちゃうと思う。
いや、立体感とか特に出したくないのかもしれんけども。俺は見たいの。せっかくのW主人公だし。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月15日

こっちが見れると期待したものと、実際に描かれているものと、描きたいと思われるものの間にある亀裂が、無視できないレベルまで表面化してくる回でした。
姫様は応援できるけども、周りがマジ最悪（としか思えない）ので王国全体を応援はしたくない。帝国は論外。さて次回、どうなるかな？

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月15日

Bang Dream! 2nd season：第7話『ナカナ イナ カナイ』感想ツイートまとめ

BanG Dream! 2nd Seasonを見る。
5つの音、5つの歌、5つのバンド。そして、今生まれつつある新たな綺羅星。六連星の輝きのもと、巨大な運命が動き始める。
合同文化祭に向け、持ち前の才気をぶん回す日菜。新たなステージに向け生まれる熱気。運命の再開は、新たな鼓動は、どんな音を奏でていくのか。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

つ～感じの、チュートリアル終了！　ギアを少し上げていくぞ！！　なエピソード。
情報量と熱気が、とにかく凄まじい。あらゆる場所で女と女が出会い新しい音が生まれ不協和音が静かに鳴り響く。30人を持て余すどころか、ガンガン加速していく。
ウォームアップは終わり…ってことかよ、ゆにこサン…。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

連続で叩きつけられたドラマとエモーションにフラフラであるが、書きながら心を整理していきたいと思う。
お話は天才悪魔・氷川日菜がヘッドライナーとなって、合同学園祭＆合同ライブに向けてガンッガン話が進んでいくところから開始。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

日菜ちゃんは横紙破りのジョーカーを担当しても、説得力があるだけの才能とキャラを持っている。バンドや学校の枠を超えて、夢のステージを実現する部隊を整えるには最適のキャラと言えるだろう。
お話の都合を圧倒的なバイタリティとイマジネーションで形にするだけでなく、姉との湿度高い絡みもやる

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

短いけどヘヴィブロウなリサと友希那の交流もそうなんだが、テンポ良く話を先に進めつつ、各キャラクターが背負う感情や関係性、成長や対立を鋭く入れ込んでくる所が、お話に熱量を与えている。
ドラマのエンジンは常に心。そして心は、ヒトとヒトが触れ合う時に音を奏でる。ならそれを無視はできない

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

なので、ジャンジャンバリバリ話を進め、色んなキャラの交流を見せつつ、個人の内面にも彫り込んでいく。この手際の良さ、踏み込みの深さは凄い。
人数多い話ってそっちを取り回すのにいっぱいいっぱいになりがちなんだけども、共通のテーマを柱にすることで、しっかり体重が乗っかってる。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

んじゃ『柱』ってなにかってなんだけども、『挑戦と変化』ということだと思う。
燐子は引っ込み思案な自分を変えるために、生徒会長になった。同じ生徒会長の日菜は、自分の中で生まれた『るんっ！』をぶん回し、色んな人を巻き込んでいく。つぐを取られたアフロが殴り込みにも来る。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

とにかく停滞せず、バンドというホームを大事にしつつも、そこに固執せずにやりたいこと、やるべきことに邁進していく。
その生き生きした輝きと同時に、変化に怯えたり、失敗を怖がったりする一瞬の震えも、ちゃんと書かれている。リサゆきのバッドコミュニケーションは、その一例だろう。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

変わっていくことは善いことであり、怖いことでもある。『いつもどおりの自分らしさ』を確認するためには、新しいことに向き合い、知らなかった人と出会う（あるいは再開する）事が大事になる。
30人の少女たちは、それぞれのあり方でそれに向かい合い、あるいは向き合えない。その一つ一つが輝く星だ

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

色んなイベントが同時発生しているのでまとめると
・ポピパの学園祭ライブ
・バイト応援バンド結成、日菜P大暴れ
・Roseliaの小さな不協和音
・叛逆軍団RASと、運命を探す六花
・花園たえと昔の女
と言ったところか。書き出すとマジで要素多いな今回ッ！！！

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

香澄がとにかく走り出して、みんなが引っ張られて、ありさが「ちょまま！」って言いつつケツを持つ。
いつものポピパスタイルで学園祭ライブと主催ライブの並走を決めたポピパであるが、おたえだけがちょっと違うビジョンを持っていることを、今回しっかり見せる。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

おたえはあの五人でおそらく唯一、プロフェッションとしての音楽を見据えている子だ。
ライブハウスでバイトし、使い込まれたドラムにマスキングの努力を見抜く。忙しい日々の中で足りないものを探し求め、常にギターに触っている。
その先に、職業としての音楽があるかはまだ分からない。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

でもそこにたどり着けるだけの熱量とセンスを、おたえは抱え込んでいる。そして学生の思い出バンドであるポピパは、時にそれを理解しきれず、支えきれない時がある。
同時に、一人孤独にソロ練してたおたえにとって、ポピパは世界唯一のアンプであり最高の親友でもあるのだが。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

ぶっ飛んだ天才言語を使うおたえだけども、音楽活動での”正解”は体外この子が掴む。楽曲作成だけでなく、チャンスにどう飛びつくかとか、逆にどう足を止めて自分を高めるかとか、そういうものへの視力が良い。
これはリーダーでありキックスターターでもある香澄にはない資質だ。むしろ、視力は弱い。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

おたえは香澄の『やりたいっ！』を共有しつつ、その先を見据えている。ただ自分たちが満足しながら弾くのではなく、聴衆を前に自分の、自分たちの音楽をどうパフォーマンスしていくかを考えている。
そのビジョンは、実は残りの四人には遠い景色だったりする。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

今眼の真絵にいる親友がまず第一で、そこから伸びていくものが観客席に伸びていくのも大事だけども、まずは自分と自分たち。
それはそれで等身大の高校生バンドなんだけども、おたえの才能はそこからはみ出したものを、どうしても見つけてしまう。
それはレイヤがプロの領域で見据えているものに繋がる

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

わちゃもちゃ色々起きているAパートから、おたえの孤独と再開に深く切り込むBパートへ。フォーカスを絞った展開が、新キャラレイヤさんの顔をよく見せてくれる。
もっとこークールでぶっきらぼうかと思ったら、そっちはマスキングさんの担当で、柔らかな人当たりに激エモを備えた超高性能新型だった…

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

『修行』として路上に立ったおたえに、レイヤさんは即座に歌声を合わせる。音楽は共通言語（リンガ・フランカ）であると同時にタイムマシーンでもあって、プロを視野に入れた二人の音楽性は、一瞬でハーモニーを捕まえる。
才能だけで掻っ攫うポッと出のポット野郎かと思いきや、幼馴染属性だもんな…

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

シンプルなギターサウンドででハーモニーを聞かせる”ナカナ イナ カナイ”は、レイヤだけが引き受けられる『花ちゃん』を、ポピパの中にいては羽化できない可能性を、凄まじい説得力で叩きつける。
音もいいんだけどさぁ…演奏終わった後世界の果てに向かって駆け出していく黒髪少女二連星の光がさぁ…

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

レイヤさんと化学反応を起こすと、一体何が起きるか。観客の数でビシッと見せるシビアさも、非常に良かった。
レイヤさんに継いていけば、おたえは今見ているビジョンをつかめる。沢山の観客と呼応し、ライブコミュニケーションとしての音楽を高みに持っていけるのだ。
©BanG Dream! Project pic.twitter.com/5LF8pDp5UC

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

しかしおたえにはポピパがある。完全に自分が見据えている景色とは当然重ならないけども、全然違うからこそ楽しい、かけがえのない仲間が。
おたえは才能あふれるプロ志向のギタリストであると同時に、ふんわりぶっ飛んだ女の子でもあって。そんな多面的な彼女を受け止める場としても、ポピパがある

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

そのかけがえのなさを、煮えきれない返事に匂わせるおたえ。その逡巡に理解を示しつつ、それでも『あなたが欲しい』としっかり言葉にしたレイヤさん。
つ、強い。ポピパっていう安定した場所を揺るがすレイヤさんが、ちょっと陰った場所に立ってんのが上手いよね。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

明るく楽しい学校を前半散々強調しておいて、ファンの眼もシビアな路上の冷たさ、その中でしか育まれない高みをビシッと見せる運びも、非常にいい。
その両方に足場を置いているのが、花園たえという人物なのだ。そしてそれは空間だけでなく、時間にも伸びている。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

『おたえ』が『花ちゃん』だった時代を、レイヤさんだけが知っている。友達少ない問題児共が、高校でようやく出会えた運命。ポピパを繋ぐものは非常にプレシャスだが、そこからはみ出してしまうものも当然ある。
そしてそれは強い。幼馴染属性はヘテロラブコメだとデバフだが、百合だと最強バフ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

過去と現在、プロフェッショナルと学生、学校と路上。
楽しい時間を過ごしつつも噛み合わず、全てを振り捨てるには暖かすぎる。花園たえのジレンマがよく描かれたエピソードだったと思います。
その背反に優しく寄り添い、しかし自分の欲望を捨てないレイヤさんの強さも鮮明だった。良い登場エピ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

レイヤという『挑戦と変化』を突きつけられ、おたえとポピパがどう揺らいでいくかは次回以降。非常に楽しみだ。
他のキャラクターも変化の種をあらゆる場所で撒き散らし、こっちの処理が追いつかねぇ！　雨後の筍のように女女関係感情がニョキニョキ肥大化していく～～～！！（嬉しい悲鳴）

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

『パステルパレットの丸山彩』ではなく『ただの丸山彩』中心でバンドを組んでいくのは、『ポピパの花園たえ』と『ギタリスト花園たえ』に引き裂かれつつあるおたえと、非常に良い対比だった。
彩が思い悩む迷妄を、天才型の日菜が一発で看破し、あっという間に”バンド”を作っていくのも。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

オフィシャルな手順とかは片っ端からぶっ飛ばすんだけども、日菜ちゃんは自分のビジョンに他人を巻き込むのが非常に上手い。（ここも、ビジョンをポピパと共有しきれないおたえとの対比か）
派手なスローガンで衆愚を味方につけて、合同学園祭を事実化していくところなど、ポピュリストの貫禄がある。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

見えてる正解に向けて最短距離で突っ走るのはモブ相手だけでなく、顔のあるバンドメンバーもゴリゴリ集め、ゴリゴリ話を進める。
その強引さに、一度つぐみがぶっ倒れてるアフロとしては一言ものもーす！　…んだけど、蘭ちゃんよく吠えるけど弱いんで押し負け。マジ赤メッシュのチワワだなオメー。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

フラフラ夢に向かって突っ走っちゃう香澄を、ギャーギャー喚きつつ実務で支える有咲といい、ぶっ飛び生徒会長をファイル片手に補佐しまくるつぐみといい、参謀役が光るエピソードでもあった。
そういう冷静な実務能力が、友希那相手だけには鈍っちゃうリサねえもな！

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

友希那との思い出が何よりも大事で、それを守るためにネイルを外しピックを持った激重感情女にとって『思い出づくりのためにRoseliaやってんじゃない』は特攻。
むっちゃ傷ついてるのにそれを笑顔で隠す嵐の日本海女も、『あ、言い過ぎた』みたいな顔してるトンガリ娘も、両方もうちょい考えなさい。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

そっちはまぁ、割れ鍋に綴じ蓋でどっかで収まるだろうとして。
氷川姉妹へのツッツキも細かくやってくれて、非常に良かったです。
バンドリ2ndはリギングがスゲー良いんだが、氷川姉妹は特にキャラと感情がよく乗って、良い芝居だった。
©BanG Dream! Project pic.twitter.com/SqJMPO7aMf

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

妹への苦手意識がやっぱ消えきらず、両手を組んで自分を守っている紗夜さんのスタンスとか。
背筋をぴんと伸ばしたクソ真面目人間と、ゆるゆる自由人の姿勢の違いとか。
それでも妹の無遠慮な接近が心の底では嬉しく、ちょっと向き合う姿勢を見せたりとか。
優れた3Dモデルに、しっかり魂を入れていた

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

派手にうねるドラマやキャラの掛け合い以外にも、目立たないけど説得力を支える部分に気合を入れてるアニメは信頼できる。
アプリでも私室の情報量が多いコンテンツだが、人数多く見せる今回、各キャラの私室（経済状況、家庭環境）がもりもり顔を出す。
©BanG Dream! Project pic.twitter.com/LciE97Wtr8

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

各キャラのイメージカラーでしっかり仕上げたデザインとか、ネトゲ組のアホみたいな経済力とかいろいろビビる。トリプルモニターってガチすぎんでしょ…。
六花が無自覚にあっちゃんを『都合のいい女』扱いしてて、それに溜息一つな退廃の空気も良かったなぁ…恋敵は”姉”だし。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

そんな六花が追い求める、運命のバンドメンバー。屋上プールのスーパーリッチハウスで、チュチュ様の叛逆が今始まるッ…！
いやー、マジでパないっすわ。常識的なリッチの範囲を一旦見せておいて、上限ぶっ飛ばすチュチュパレスで度肝を抜く。運びが上手い。
©BanG Dream! Project pic.twitter.com/GmQ92B3f8H

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

『なんだよこのビカビカプール…ラップセレブのMVでしか見たことねぇ…』って感じだったけども、六花以外はRAS戦士は既に集合済みな感じなのね。
レイヤがおたえに預けた猫USB一個で、帰属を理解らせる演出はうまいよなぁ…2ndは情報量の圧縮がとにかく巧妙。
©BanG Dream! Project pic.twitter.com/DzAPuBqYGH

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

六花－香澄、レイヤ－おたえ、チュチュ-Roseliaって照応関係は既に示されてるけども、パレオ-パスパレは背景で見せただけだし、マスキングさんにはまだ謎が多い。
チュチュ様は『狂犬を飼いならす私グレート！』みたいに言ったたけども、可愛いちびっこに誘われたからフラフラ付いていっただけじゃ…。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

そこら辺の謎解きも含め、RAS物語にも期待大である。
アプリで溜め込んだ物語リソースをしっかり使いこなし、既存ファンが見たい物語、見たこともないアニメで満足させる。
同時に既存バンドやキャラと接点を作り、そこを足場に新バンドを好感させていく。ミッションの踏破力がむっちゃ高い。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

まぁ今は合同学園祭ライブと、おたえレイヤの爆エモ関係性の行方であろうか。
とにかく強いんスよ…。大好きな仲間にどうしても受け入れてもらえない”本気”を、かつて景色を共有した女と再開し、一瞬で繋がる。生まれるハーモニー、駆け出す心、たどり着く世界の果て。ありていに言って”無敵”。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

この強さに甘えず、レイヤさんがおたえの”現在”にちゃんと目を向けている所、それでも自分がおたえと並び立つ”現在”に欲望を伸ばすところもヤバなんすわ…強いんスわ。
レイヤさんが強いと、彼女がセンターに入るRASにも期待が高まっちゃうからな。”質量”と”質感”療法で押す。正しい戦い方だ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

”ナカナ イナ カナイ”が普段のポピパソングとは、ちょっと違う『花ちゃんとレイヤだけの音楽』なのも、二人の特別性をガツッと伝えて来て凄い。
思い出の中の美しい景色。自分のヴィジョンを共有してくれる特別な誰か。それと向き合うことで、おたえが探す『私らしさ、ポピパらしさ』は見つかるのか。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

合同ライブはどうなるのか。不意打ち的にブチ込まれる既存カップリングのエモ爆弾に、ファンは怯えることしかできないのか。公式からの感情爆撃により、焦土と化したバンドリ界隈。新たな希望は芽吹くのか。
様々な可能性が勢いよく蒔かれ、芽吹いていく新章開幕でした。いやー面白い。次回も楽しみ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

追記　『二分で”感情”のオタク殺す方法知ってる？　こうやんだよ』って言われたかのような、火力のある歌とシーンだった。

バンドリ2nd追記。
『ナカナ　イナ　カナイ』の歌詞を追うと別れを乗り越えまた合おうという歌で、おそらくおたえとレイヤさんが離れた時に生まれた二人のラストソング。
それを『今』の香澄から受け取って歌いだして、『今』のレイヤと再開する縁になる運びはちと強すぎる…。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月15日

レイヤさんが即座にハーモニーに入れるのは、詩が生まれた瞬間がずっと彼女の胸で生きてるから。『花ちゃん』は過去の思い出などではなく現在だから。
泣かないで歌い続けよう、と歌った曲をずっと覚えていて、おたえとの歌を原点にベース弾き続けてプロになった女が、その原点と再びであった。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月15日

その響きがあのシンプルな曲に詰まっていると考えると、爽やかさと重さが同居した強力なブロウで天までぶっ飛ばされるね。
こっからRASに接近して、思い出の引力を振り払ってポピパに戻る道のりは、書くの難しそうだなぁと思う。同時に2ndなら書ききるだろうなとも。期待大。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月15日

そら6年ぶりでも『ただいま』『おかえり』って感じだけども、ここの引力が強い分だけ、ポピパがおたえを引っ張り上げるパワーが鮮明になるって話でもあんだよね。
少女としての花園たえをどれだけポピパが安らがせているかが、一つの足場になんのかな。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月15日

ガルパ履修日記：イベスト感想その4

・儚世に咲く薔薇の名は

ガルパ履修記録。
イベスト完走を後追いするミッションは長く、険しい。このサイクルは特にヘヴィウェイトなストーリーが多かった。面白かったです。
・儚世に咲く薔薇の名は
美神に愛された天才、瀬田薫。虚名に踊る現実主義の凡才、白鷺千聖。
二人の演劇人が追う”ロミオとジュリエット”の成果は？

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

そんな感じのアクタージュなお話。
才能で絶対に勝てないので、過去の話を持ち出してマウントを取る白鷺千聖の人間関係デラヒーバも面白いが、アクティングの話として非常に面白かった。
薫と千聖がお互い演技プランを交換し、役を作っていく過程が丁寧に追われて、非常にリアルだ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

その精密な作り込みは、千聖が演劇に賭ける熱意、薫に感じる劣等感をあぶり出す。
台本を読めば即座に役をインストールできる、憑依型の演劇人。その天才を隣に感じつつ、要領悪く噛み砕き、役を自分のものにしていく千聖の苦悩。
白鷺の足下のあがきが、よく伝わる。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

千聖はジュリエットを好きになれないという。
パスパレという”外部”を背負うことで、そこに帰属意識と愛情を感じることで”白鷺千聖”をより良くしている実感を持つ彼女にとって、家名に背き”家”の愛と期待を裏切ったジュリエットは、自分から遠い存在だ。
しかし演劇人は、そんな他者を引き寄せうる。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

お話が完成度を高めるためには、許せない大悪党だろうが好きになれない人物だろうが存在しなければいけない。ストーリーには必要なロールというものがあり、それを背負い完遂することでカンパニーが出来上がっていく。
千聖の冷静な目は、そういう演劇の構造もしっかり分析している。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

薫は分析するまでもなく即座に直感して、座が必要とするロールを降ろす。理性型と感情型…ともまたちょっと違う、スクリプトを受け取る受容体の差異みたいなものが、幼馴染二人にはある。
それは両方正しく、しかし混じり合わず、そして共存する。二人はロミオとジュリエットをそれぞれ演じきる。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

それは千聖が臆せず自分の役理解を薫に伝えた結果でもある。
『つぼみ、開く時』で開花したアクターとしての資質が自身となり、白鷺千聖らしい役作りをドドンと共演者にぶつけられるようになったのだろう。
少女として、演技者として、力強く望ましい成長だ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

薫はそんな千聖の壁役として、スルスル言辞を弄して逃げる…わけではない。掴みどころのない天才言語は本気の証であり、瀬田薫はあの訳わかんねー煙に向く口調が『らしさ』なのだ。
そんな彼女の曖昧さを、様々なロールを演じる行為が固定していく。瀬田薫の天才を見れる社会には、有益な行為だ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

五年前の『かおちゃん』がどんな女の子だったかは語られないが、白鷺千聖よりも背が低く、前に出ない子だったのだろう。
演劇の才覚も背丈も追い抜かれてしまった千聖は、過去に復讐するようにチクチク突っつく。ホントこの女、自分を絶対傷つけない顔のいい女しか体重乗せないんスけど！

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

そういう形でしかコミュニケーションを取れない白鷺千聖が、その個性をどう転がしていくのか。少なくとも瀬田薫との距離感は、結構いい感じだ。
バンストと前エピで演劇人としてのレベルアップを果たしておいて、ギリギリ格が追いついた感じかなぁ…エピソードの積み重ねを感じる。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

瀬田薫が可愛い『かおちゃん』から、かっこいい王子様へと五年間でどう変わったか。そこは結構気になるところだ。補足されんのかな？
自分の武器の振り回し方を知らない凡人から、才覚を常時活かす聖人へ。この変化にハロハピが関わっていないのも面白い。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

ハロハピに入る前から瀬田薫は背の高い変人で、言ってることはよく分かんねーけども優しく正しく強かった。
完成された人格と才覚でもって、ガンガン前に進む人であった。他の子が悩むような足場の弱さを、彼女はハロハピ抜きで既に克服し、自己を確立している。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

それは様々な色彩の成長期を照らす、バンドリというプリズムの中では異質なあり方だと思う。
しかしその完璧さにはチャーミングな欠落があり、人間らしい暖かさ、気高さがある。愛せるキャラである。そこら辺のバランスと特殊性は、やっぱ凄いいいキャラだなと思う。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

大和麻弥がまーた人間力試験に満点合格してて、千聖のむき出しっぷりを『お、良いんじゃねぇの』と褒めて補強・誘導していた。
彼女はトス上げ役、縁の下の力持ちとしての仕事が目立つけど、スタジオミュージシャンであり演劇美術家であり、アーティストでクリエーターだ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

何かを作り上げる過程に強い情熱と興味を示す人であり、それは人間も変わらない。
『完璧な白鷺千聖』という偶像が作り上げられるまでの過程を、千聖が見せるようになったこと。足場を組み、背景を作るように、人間の裏側を素直に見せてくれること。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

そこに麻弥は、クリエイティブな興味を示す。それが良いものだと明瞭に言葉にし、ポジティブな感情を伝えていく。
そんなアウトプットが千聖に届き、彼女も飾らない自分を肯定できるようになる。非常に前向きなサークルである。パスパレの要はお前なんだ、大和麻弥…！（なんでもSLAM DUNKおじさん）

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

そういう素面の自分だけでなく、周囲が勝手に寄せてくる期待や妄執を引き受ける外面も、千聖は時にうんざりしながら肯定する。
私は私、貴方は貴方。その真理を素直に受け入れるほどの才覚がない（無いと思いこんでいる）千聖にとって、世界からの評価は人格を支える柱だ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

だから隙なくマウントも取るし、政治もやる。そんな小ずるさが仲間を助けているのは、バンスト一章やこの後のイベストでも見える。
それは善きナルシストたる瀬田薫には、見えない世界だ。千聖が自分が見据える”自分らしさ”と同じくらい重たく、世間が押し付ける”らしさ”を睨みつけるのには意味がある

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

そんな各員バラバラの個性が、噛み合わなかったり噛み合ったりしながら一つの舞台にまとまっていく。バラバラのロールを背負えばこそ、生まれるものがある。
仮想と現実を行き来しながら、非常に実りある一風景を見せる良いエピソードでした。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

・ハロー、マイハッピーワールド

・ハロー、マイハッピーワールド
奥沢美咲は、ハローハッピーワールドから何を手に入れていたのか。ミシェルの外装に嘘を隠し、”六人目のハロハピ”として走り回る日々の中で、培われたものはなにか。
奥沢美咲という少女の物語で、非常に大きな意味を持つだろう感動青春一大巨編。私達がハロハピだ！

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

つうわけで、もうやれやれ系じゃない主人公美咲ちゃんが思う存分、ど真ん中青春するお話。
三バカが『美咲＝ミッシェル』を認識していない（できない）のはハロハピの結構巨大な歪みで、ここニ一つの決着を付ける話でもある。
やっぱ文法的には変身ヒーローだよなぁミッシェル…。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

モブの心無い言葉（なんだが、同時にプレイヤーが薄々考えてたこと）を受けて、奥沢美咲は奮起する。
なぜ自分が苛立つのか、その理由も分からないまま本物のハローハッピーワールドを見てもらって、真実の自分たちがどんな存在であるかを理解してもらおうと願う。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

私のことをわかってほしい。承認と理解は人間の根源的な欲求だ。そしてそれがバンドに及んでいるのなら、『私』は既に『私達』である。
奥沢美咲の自意識の中で、ハローハッピーワールドという小さな社会には、アイデンティティのタグ付が既になされている。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

それをピンどめするのは愛情と敬意であり、奥沢くんは仲間が好きで、自分たちが作っている音楽が好きで、ハロハピで出会えた世界が大事なのだ。
そんな自分に、仲間とライブを作る中で気づいていく。仲間にも解ってもらう。そういう話である。マジど真ん中剛速球。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

普段はアイデア出しなこころが聞き役に回り、美咲の夢見る世界、信じる善を引き出していくロール交換が良い。
こころは他人が把握し、しかし直視できていない善行を褒め称えて、形にしていくのが好きだし上手い。それがあまりに直線的すぎて、跳ね除けられるときもある。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

その真っ直ぐな視線が一番強く向いているのは何よりも自分で、自分が楽しい、正しいと信じたことをこころは躊躇わない。即座に形にできる財力もある。
でも美咲はあくまで奥沢美咲の世界を、奥沢美咲の方法論で形作っていく。地道に予約を取り、曲を考え、一歩ずつ歩く。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

こころの見据えている世界が圧倒的に正解だとしても、皆がこころの歩調でそこにたどり着けるわけではない。
美咲が自分の歩み方で、こころから受け取ったものを自分の世界に取り込んでいくことには、大きな意味がある。薫風に言うなら最高に儚い。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

そんな美咲の独立独歩を、仲間もしっかり受け入れ受け止め、”曲”にしていく所が最高にバンドストーリーである。
思いは音に乗って届く。世界は音楽で変わっていく。そういう甘っちょろいおとぎ話を、本気で熱く強く語り続けるから、ガルパは面白いのだ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

美咲は『こころ一味』と見られるのを嫌って嘘をつく。そうやって偽った自分は、だりー興味ねぇと日常に埋没していた自分でもあろう。
そこから、良くも悪くも美咲は変わってしまった。なら、今の真実にふさわしい形に自分と世界をアジャストしないといけない。Meの定義を変えないといけない。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

そんな自己変革のための通過儀礼として、『二週間後のライブ』を奥沢美咲らしく、そしてハロハピらしくやりきることはとても大事だった。
あくまで自分のもの、My WorldとしてHappy Worldを受け入れるために、努力し苦労すること。それは、誰かの世界を自動的に引き受けるより遥かに楽しい。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

そんな充実感と達成感を知ることで、奥沢美咲はもっと強く成れるだろう。一番大事な人に、自分自身を見てもらえない寂しさと苦しさを『それはまぁ、今はいいや』と棚上げできるくらいに。
ここの構造の歪み、ホント厄介だよな…今後バリッと深掘りすんだろうなぁ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

美咲の嘘に、はぐちゃんが一番傷ついていたのが彼女らしく、また可愛そうだった。ホントあの子ナイーブね…ちっちゃい元気印なのにストレスに敏感で弱い。小型犬みたいな子ね。
バカキャラに他人との距離感、他人の中の自分への鋭いセンサーを据え付けたのは、ガルパらしいギャップの作り方だ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

そんなナイーブさに美咲は一番良く気づいていて、それを贖う方法を必死に探していく。そしてその善性が尊いものだと、仲間たちも告げていく。
こころの真っ直ぐすぎデカすぎで食いにくい正解と、正体知ってるかのちゃん先輩のコンパクトでおずおずとした評価の同居がハロハピらしい。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

今回の話は美咲のMy Worldであると同時に、花音のMy Worldでもある。
こころと出会い、世界が広がった。ドラムを続け、ハロハピになったことを、花音は堂々と肯定する。私が私達になり、私達であり続けることはとても良いことなのだと、当事者の熱量でもって高らかに吠える。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

そういう姿が、美咲がMy World＆Meを再定義する時強力な柱になっていたのは、間違いない。
強烈な変人集団の中で、変化していくセルフ・イメージをお互い照らし合う常人仲間。みさかのキテるなぁ…。
ハロハピとドラムの話になると、ふええってならないのが花音の面白いところよね。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

ミッシェルの口調が児童番組のマスコットぽいことに、今回のエピソードで気づいた。
それは見据えた正しさに向けて最短距離で突っ走るこころおねえさんを、世界中の子供たち（と、かつて子供であった全ての人達）が受け入れられるよう、柔らかい言葉で伝えるトーンだ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

美咲がいなければ、ハロハピはバンドの体をなさない。楽器を弾かないミッシェルがいることが、ハロハピのオリジナリティでもある。
そして何より、やれやれ系の常人主人公を内側に孕んだ通訳者がいることで、弦巻こころのMy Worldは世界に広がっていける。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

このアダプター効果は”音楽”も同じで、こころの強烈な世界観は通常言語ではなかなか伝わらない。冒頭のモブのリアクションは、結構正当なものだ。
しかし音楽に乗せれば、クサいセリフも正しすぎるヴィジョンも、心に染み込んでいく。そういうメディウムを、ハロハピは正しく選択したのだ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

それはバンドの外側だけでなく、内側にも進行していく。五人のMy Worldは共有され、悩みぶつかりあいながらOur Worldに変わっていく。
その一つの歩みとして、奥沢美咲の新たなMy World、新たなハッピーが語られる名エピソードであった。音楽と青春が爆裂する時、ガルパは最高のポテンシャルを見せる…

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

・パスパレ探検隊　～無人島を往くアイドル～

ガルパ、イベスト履修記録の続き。
・パスパレ探検隊　～無人島を往くアイドル～
無能事務所がまたやらかした！　降って湧いた無人島サバイバル企画に、デコボコ底辺アイドル軍団が挑むッ！！！！
っていうお話。スカムな味わいの中にパスパレの各キャラが見えて、なかなか油断出来んイベスト。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

話としてはTV局から理不尽を押し付けられたパスパレがヒーヒーーいう…わけもなく、大和麻弥がナチュラルな知性で全てを乗りこなし、千聖が場馴れした先読みで相手方の事情を把握し、彩ちゃんがヒーヒーいう感じの展開。
『お姉ちゃんの写真と水があれば、どこでも生きてけるぜ！』という日菜が”ヤバ”

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

千聖がガスガス局の事情を先読みし、撮れ高心配しながら立ち回る様子が『歴戦（ベテラン）』って感じで面白かった。
この世知がパスパレをたくさん助けているので、簡単な腹黒キャラになってないのが面白いよねちーちゃん。自分が自分で居続けるための、文字通りの処世術でもあるしさ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

そして大和麻弥。地頭の回転力が尋常ではなく、ほぼ全ての状況をその場その場で踏破していく様子は、ハプニングが欲しい局を即殺する勢い。
本当に頭がいい。勉強ができるとかそういう意味ではなく。
思いついたことを言語化して、残りのメンバーと共有する能力が高いんだよな…日菜と真逆。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

吊橋は日菜の悪いところがモリっと出た感じで、るんっと来たら他人の顔色一切気にせず突っ走るイズムが大暴走。
オメーはホント、姉と自分以外わりとどうでもいい感じだな…どうでもいいっつうか、火がついたらそこ以外は計算の外側に出るっつうか。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

そんな大暴投も大和麻弥が乗り越えるわけだが、その原動力になるのが”丸山彩”な辺り、さすがピンク色のジーザス、集めている信仰の純度が半端ない。
慌てふためき慌てる丸山彩は、私が見たい丸山彩じゃない。そんなのに乗っかってたら、見たい景色も見れないし助けなきゃ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

純愛なのか狂信なのか、なかなか判別が難しいところであるが、千聖に劣らず麻弥も”丸山彩”というアイコンに夢を見て、それを現実化するべくパスパレに足場を置いている女であった。
そうして努力をすることが、なりたい自分を引き寄せる手段でもあるのが、パスパレと”丸山彩”の幸福でもあろうか

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

麻弥ちゃんは千聖に引っ張られて表舞台に立ったけども、そこで”アイドル”し続ける足場は不屈の権化・丸山彩にやっぱりあって。
パスパレの愉快な面々、軒並みそういう部分はあると思う。その強い思いが、どういう結果を引っ張ってくるか。当の彩自身が、過大な期待に答えんと自分を変えてる感じもある

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

そうやってポジティブなフィードバックが発生して、理想と現実の距離が縮まってんならそれはそれで良いんじゃね、という感じはある。
唯一絶対の正解が人間関係、あるいは個人の自意識にあるでなし、各バンド、各キャラクターごとのデコボコを大事に進めている感じはやっぱ良いね。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

・こころはいつもHalloween！

・こころはいつもHalloween！
往くぜスカムな季節イベント、いろんなタッグでトリック・オア・トリートバトル～、てな感じの、気楽なハロウィンストーリー。
こころの大暴走にぶん回されて、いろんな女たちがキャッキャ騒ぎ、女女感情をちらほら見せる。こういうライトな話も多幸感で満ちてるのグッド

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

話の方は牛込が一生怪盗ハロハッピーに発情したり、奥沢がやれやれ言いつつこころの天真爛漫な眩しさに目を細めたり、巴が男子中学生だったり、友希那さんがあこ相手にお姉さんぶったり、バラエティ豊かに関係性を煮込んだ感じ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

あこちゃんが『お姉ちゃんに唯一勝てる相手』として友希那を連れてくる所が、三人の関係を示していてよかった。
姉妹の関係で満ちていた幼年期から、だんだん社会が広がり個別の人間関係が構築されていく時代。妹が自分とは別個の存在に育ちつつあることを、巴も自覚しつつある。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

そんな新しい世界、新しい出会いの象徴がRoseliaであり友希那だとしたら、『もう一つの憧れ』をあこちゃんが持てたのは幸福なことだと思う。
あこちゃんのリスペクトは本物かつ超純粋なんで、ひねくれた友希那さんも否定せず飲むしか無いわけで。そうして敬意を貰っていく内に、友希那も変わる。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

そんなRoselia内部の関係性を、遠くて近い位置で見守る巴は、少しの寂しさと確かな喜びを噛み締めつつ、『あこが好きな宇田川巴』であり続けようと背筋を伸ばし、気合を入れてツッパる。
それは欺瞞で嘘なのだが、おそらく世界で一番かっこいい嘘の一つであろう。巴は偉い。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

散々に周囲をぶん回したこころが、勝敗を付ける段になって全てをひっくり返し、勝ち負けのないパーリーナイトに状況を書き換える辺りも、
キャラが良く出ていた。
ここら辺の『楽しさ（ハッピー）』にまつわる問いかけは、後のはぐ体育祭イベに繋がってる感じ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

ミッシェル≒奥沢が社会とこころを接合しつつ、こころが楽しめるようにイベントを調整している様子が、涙ぐましくも頼もしい。こんだけ好き好んで苦労しておいて、『あたし、ハロハピが好きなのかな？』くらいのことは言うからね奥沢くん。その無自覚がダイヤモンドだぜ…。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

・秋時雨に傘を

・秋時雨に傘を
七夕から時は過ぎ、今時雨の秋。向き合えなかった心と心がせめぎ合い、顕になる嫉心と憎悪。そして愛情。氷川姉妹のグランドゼロを描く、雨中の一大転換点。
つ～感じの、むっちゃデカいエピである。紗夜の根っこだった『妹へのコンプレックス』が、激しく解けていくお話。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

七夕イベに続き、一人称視点は紗夜に置かれている。変わるべきは自分。そう認識した7月から時間が過ぎ、紗夜は妹のギターを聞ける所まで人格を育て上げた。
それは唯一妹に勝てる、勝たなければいけない領域でもう一回妹に上回られる死地に、頭から飛び込む体験だ。心がぶっ壊れるくらいやべぇ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

しかしそこに踏み込まなきゃあ自分が自分でいられないと思ってしまったんだから、紗夜は日菜と隣り合って、妹のギターを聞く。
四角四面の正しさ（紗夜がすがる唯一の基準）からは外れた妹の”音”を、姉は良い音だと直感する。その逸脱は、非常に音楽的だと。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

技術、練習、練磨に修練。全てがスケールの中に収まった”音”を自分に強いてきた紗夜がそう直感してしまったのは、やはりRoseliaでの活動が大きいと思う。
友希那のカリスマと力量に負けぬよう、技術を磨く中で、感性や情感もまた鍛えられたのだろう。そこに、日菜の”音”が引っかかる。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

バンド潰しをしあこちゃんにキレてた時代と、かなり変化してしまった自分の感性。
自分の音を『つまらない』と切り捨てさせたのは、その変化（あるいは成長）が理由だろう。実際、バンスト一章でのメンバー評価と、このエピでの仲間の受け止め方は全然違う。むっちゃ他人への値段が高い。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

新しい価値観に出会い揺るがされることは、そういう変化も持ってくる。他人が輝いて消えて、自分にはなにもないように思えて、自信を砕かれ値札を降ろす。
自己嫌悪の渦から紗夜を引っ張り上げたのが、人間力の強いリサ…ではなく友希那なのは圧倒的に”正解”。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

友希那はバンドリーダーとして、最初のRoseliaとして、同じガチ勢として、紗夜に出会ったことで救われた。紗夜がRoseliaでいることで変化したように、友希那も大きく変わったのだ。
そんな変化を言葉にして、友希那は紗夜を引き止め、事情を聞く。自分の体験をギタリストに分け与える。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

それは訥々と不器用で、しかし確かに仲間に届く言葉だ。
尖りファザコン商業音楽アベンジャーだった友希那さんが、仲間の支えで父の死を乗り越え（死んでない）た結果、まだ未熟な自分を認めた結果、あの時自分を助けてくれた紗夜を助け返す。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

このリフレインがマジヤバくて、『ほんとRoseliaと出会えてみんあ良かったね…』って気持ちだった。
重たい感情を抱えきれず、バランスを崩した紗夜。かつては妹への憎悪として発露していたそれは、今”家”から出た新たな社会の中で、別の受け止められ方をする。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

その支えが背中を押して、紗夜は自分の中の憎悪、劣等感、それでも消えない妹への愛着に向き合うことにする。見せれなかった願い札を、三ヶ月の時間を超えて握りしめることにする。
とてもちっぽけで、すごく大事な一歩だ。立派やで…緑の限界人間…。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

ここにあんま接点ない巴が、しかしかなり重要な役どころで入っているのは面白い。
”姉”という共通項を足場に、知らないなりに前に進むヒントを与え、日菜の中で渦を巻く純情に気づかせる鏡役を、巴は非常に頑張ってくれた。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

あまりに幸福で健全な宇田川姉妹と、感情の地獄絵図（インフェルノ）が爆裂する氷川姉妹は、しかし”姉妹”という絆を共有している。
幸福にも不幸にも、同じ色彩など無い。しかしどこかに繋がるものがあって、紗夜は巴という鏡を通じて、日菜の中の自分、自分の中の日菜を見据えるヒントを掴む。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

Roseliaとして強い運命で結ばれた友希那だけでなく、ホント接点少ない巴も紗夜の決断に強い影響をもっているのが、不思議であり納得もする。
全然知らなかった人の言葉が、決定的に刺さるときもある。人生そんなもんだろう。見落としがちな変化のチャンスを、紗夜は全身で受け止めた。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

それは何もかも大真面目に受け止め過ぎて、時に大ダメージを受ける紗夜のクソ真面目さが、誠実に好機を掴んだ瞬間だと思う。
『真面目ってのは褒め言葉じゃない。”生きにくい”ってことだ』という言葉が僕の好きな漫画にあるけども、そんな感じの人がようやく、前に進んだのだ。ええこっちゃやで…。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

紗夜よりも知能の発達が早い日菜は、七夕の段階で姉と自分との距離感を再考し、自分が姉を傷つけている事実に思い至る。
そのためには愛をせき止め、距離を置くことも辞さない。いや、大概思いっきりベタベタして、姉にキレられたり受け止められたりしてんだけどさ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

『憎まれる理由は理解できないけど、それでしかお姉ちゃんが生きていけないなら、世界一大好きなお姉ちゃんに憎まれてもいいよ！』という日菜の叫びは、まぁ凶暴な純愛としか言いようがねぇ。
自分がいることが、自分の最愛を曇らせる事実に気づいてしまった時、人はどうしたら良いのか。正解はない。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

ここで身を引くのではなく、むしろ踏み込んで姉の弱気をぶん殴り、”ギター”という絆に必死にしがみついた日菜は、理解不能なエイリアンではなく傷だらけの子供であった。
パスパレでは怪物的側面を強く出しつつ、姉相手にだけ赤い魂の血を見せるの、ホントおもしれぇ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

日菜は姉と決定的にぶつかっても、氷川日菜をやめられない。
無神経で天才で凶暴なエイリアンのまま、どうにか姉と隣り合う道がないか、離れようとする姉を繋ぎ止める楔がないか、必死に探す。
その努力は、生真面目一本槍で傷だらけになりつつ、妹に誠実に向き合った紗夜と同じくらい立派だ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

やっぱ氷川日菜が自分の中の姉への愛着、近すぎるがゆえに傷つける距離感を客観視できた背景には、パスパレと丸山彩との邂逅があると思う。
『自分と違うけど、それが面白い！』と心から思える”他者”に出会うことで、日菜は姉より早く客観性を手に入れた。癒着していた距離感を引っ剥がした。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

この自己境界線の引き方は、弦巻こころが未だ達成できず、奥沢美咲との関わり合いの先にあるだろうと予見されている変化でもあろう。
一見似通った天才（やべーやつ）に見える二人だが、自己／他者境界線の客観的な把握、『自分と他人は違う人間、違う考えなんだ』と納得する能力に、大きな差がある。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

そしてその距離感を理性ではなく感覚で把握する能力は、もしかしたら努力では埋まらないナチュラルな差異なのかもしれない。（ココらへんが図抜けて高いのがつぐみ）
それでも日菜は自分の中に”人間”をエミュレートして、他者と適切な距離感を製造するよう努力していく。まだポンコツでよくバグるけど

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

天才、あるいは怪物が人間の社会で生きようと、そういう外付け装置を頑張って付けたこと。それを最大限機能させて、他人でしか無い最愛の姉と自分を、痛みを飲み込んで切り離したこと。
紗夜が向き合う形だったのに対し、日菜は切り離す方向に成長するのは本当に面白い。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

そんな氷川姉妹のデコボコを、静かに見守るRoseliaの面々。
紗夜さんのバンドメンバー評価が全体的に高くて、特に楽器スキルが低いはずのリサを最強に高く買っている所が最高に良い。まぁリサママがちょーっと席外しただけで、Roselia崩壊の危機！　だもんな。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

バンド内部にも感情のムラがあって、氷川姉妹の事情をホントのところ知ってるのは紗夜だけってのは、なかなか良い描写だった。
『2+2+1』なアフロもそうだけども、集団の距離感には当然高低差がある。全てをさらけ出し受け止め合うような、十全の関係だけを人間作れるわけじゃない。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

100点の答えでなくても、少しでも幸福に、真実に近い方向に『私』と『私達』を近づけていく。
そういう視座が、ガルパではかなり大事にされているように思う。集団を書くときも、その中にいる個人を描くときも、様々にギャップがあることを当然視し、その上で橋を架ける努力を描く。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

それは少女たちやバンドごとにカラーとムードがあり、様々差異がある。個性、と言ってもいいだろう。
それを標準化し唯一の”正解”を出す圧力に、5バンド25人の物語を展開するガルパはかなり強く抵抗しているようにも感じる。それは僕にとって、好ましい物語の進め方だ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

氷川姉妹はどこかが壊れたまま、100点の答えを出せない自分をなんとか駆動させて、お互い向き合った。あるいは、適切な距離まで離れた。
降り注ぐ雨は、人生のように冷たい。それでも、そこに傘を差し出すことは出来る。ようやくたどり着いた雨宿りから、姉妹の関係がどう進展するか。楽しみだ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

Afterglowが『夕日』、ハロハピが『笑顔』、あやちさが『雨』であるように、氷川姉妹も『雨』がフェティッシュなんだろうなぁ…。
降り注ぐ激情、流れる涙。それをやり過ごし、あるいは雨に濡れたまま走る方向を見つけた二人は、どっかで晴れ間を見つけられるのか。
人生という物語は続く。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

・涙のスマイルアンカー

・涙のスマイルアンカー
体育祭ッ！　スポーツ少女のはぐちゃん大活躍の能天気イベントッ！！
…と思わせておいて、すんごい勢いではぐちゃんのナイーブさが爆裂するお話。
奥沢くんの理解者顔がマージ凄くて、実際最適なタイミングで最適なヒント出すのは奥沢くんだった。こいつ何がやれやれだ…。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

はぐちゃんは全力は出したいけども勝ちたくない子で、勝負事につきまとう勝ち負けの必然をなかなか飲み込めない。
ひと足先にそういう領域を超えちゃった仲間たちは、『それはしょうがないことだよ』『余計なことを考えないで』とアドバイスする。しかし今真っ只中のはぐちゃんに、その言葉は届かない

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

『んじゃあ、その余計なことに頭っから首突っ込めばいいだろ！』ってのが奥沢くんで、そのためのヒントを頑張って言葉にして届けるのがかのちゃん先輩である。
奥沢くんのヒーロー力はさておき、花音がふええしつつも仲間に届くよう、言葉を必死に探すのが偉い。歴史の教科書に書いておきな！

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

花音のアシストを受けて、はぐみは勝負の奥にある笑顔、全力を出し尽くした達成感を思い出す。
それはいつでもそこにあるのだが、子供の身の丈ではなかなか見えない。だから一足先にたどり着いたものは、子供でも判る言葉と優しさで、自分が見つけたものを分け与えたほうが善いのだ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

こういう状況に慣れてそうな沙綾が、はぐみの当惑にあんまうまく寄り添えないのは面白いな、と思った。
あの子、病弱な母の代理をするべくいろんなモノを置き去りに”大人”になっちゃった部分があるんで、はぐが迷ってる子供の歩調になかなか共感できんのよな…育つも大変、育たぬも大変ね。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

・ちぐはぐ！？　おかしなお菓子教室

・ちぐはぐ！？　おかしなお菓子教室
金の鉱脈は意外なところに眠っている。形にされてようやく気づく、『さよつぐは”有る”ッッ！！』という事実。
そんな感じの、紗夜さんとつぐみのほぼ1ON1ストーリー。過剰な生真面目、計量が生きるお菓子。なるほどなー…女女のプロが見えてるもんが違うゼ…。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

妹絡みのストーリーで不器用さを存分に発揮してきた紗夜だが、お菓子作りでその強味と弱味が、より鮮明になっていく。
数字で杓子定規に図れるものには、執拗な粘り強さと熱意で挑み、圧倒的な集中力を見せる。だが曖昧で不確かなものを直感する感覚に、決定的に欠けている。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

そんな彼女の”個性（あるいは、ともすれば障害）”を、ひまりは徹底的にポジティブに捉える。だけでなく、彼女の個性が強みになるよう、教え方を必死に考え、伝え方を工夫し、真剣に触れ合う。
他者が他者である以上必ず存在する差異を、違和感ではなく好感をもって受け止め、一緒に活かし方を考える

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

この視力、見つけたものを形にし共有できる才能は、本当に凄まじいものがある。自分の中で見つけた美点に、非常に生真面目かつ誠実、とでもいおうか。
紗夜は自分の中の生真面目さをどう出力するか、まだ方法を見つけられていない。つぐみはそこら辺、一足先に大成功だ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

過剰に出力しすぎてオーバーフローして、ぶっ壊れるほどにつぐっちゃいもする。『長所も活かし方を知らなければ短所となる』という書き方は、例えば香澄やこころにも通じるところだろう。
暴走する自分らしさに、特別な出会いを通じて手綱を付ける。軋轢が少ない走り方を覚える。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

思春期はそういう時代で、ふらり立ち寄ったクッキー教室で、紗夜はそういう運命に出会ったのだ。
ここでに足を踏み入れる理由が『Roseliaに優しくしたかった』な所、それを冷たいロジックで飾ろうとする所が、お姉ちゃんのホント不器用で愛らしいところである。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

『クッキー作ろう』ってなるのは差し入れてくれたクッキーが美味しかったからこそで、騒ぐな燥ぐな菓子食うなと口やかましい態度の奥に、仲間の真心を真っ直ぐ受け止めるナイーブな感性が、ちゃんと躍動しておるわけだ。
そこから溢れた不器用な優しさを、つぐは一発で感覚する。言語化し紗夜に教える

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

クッキー教室で『定規貸してください』って言ったら、まぁ『常識』とやらでは嘲笑うところじゃないですか。
しかし真実人間としての正解は『それが必要なんだなと納得し、一緒に使い方を考える。実際もってくる』でしょうよ。そういう仁の美徳を、つぐみはきっちり収めているわけで。君子の資質ッ…！

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

うまく乗りこなせない生真面目さ、不器用さを、適切な形に出力しているつぐみを見て、そしてその優しさ触れてもらって、紗夜はもっと優しく成れるだろう。自分の中で渦を巻く制御不能な感情と才能を、善い方向に導けるだろう。
そういう確信が持てる出会いのお話だったのは、ほんと素晴らしかったです

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

星三日菜のエピ開放したら、菓子作り失敗してたのはスゲー面白かった。
『猿も木から落ちる』っていう面白さじゃなくて、感性と直感に強みが有る妹に、愚直な厳密さが武器の姉が『勝った』のが、凄く良かった。
菓子作りは科学。計量を疎かにしては、どれだけ才能があっても実を結ばない。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

紗夜さんの特質がしっかり生きる場所が、必ず世界には有る。それを教えてくれたつぐみに感謝しながら、受け売りを堂々偉そうに喋り倒し、久々に妹相手にマウント取るおねーちゃんが、とても幸福そうに見えた。
良いイイベストでした。ほんとつぐみはつえーな…。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

・イヴのホームパーティへようこそ

・イヴのホームパーティへようこそ
フィンランドから来た勘違いガイジン！　若宮イヴはいつでも笑顔！！
なわけ無いじゃん、っつー、イヴちゃんメインのイベスト。
感情獣道バンド・パステルパレットの”末っ子”として、明るい純真を主に見せてきたイヴちゃんが、涙し嘘をつくお話。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

俺はこういうふうに、キャラの背中が見えるお話が好きである。明るい賑やかしで道化役、重い空気の空気穴ばっかやってるようなやつも、当然独自の歴史があり勘定があり尊厳が有る。
ハンネという知らない友人、なかなか友だちができなかった過去、そこから生まれた傷と嘘。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

『そういうモノがあってもイヴちゃんはイヴちゃんだし、傷や痛みから生まれる尊さだってあるでしょうよ！　そういうモノを見つけて守って大事にしてこそ友達でしょうよ！』という話になっていて、僕は非常に大満足。
ハンネの強キャラっぷりが良かった。ビジュアルつえーなポット出のポット野郎…

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

パスパレが曇り空になる度、忘れちゃいけない原点を吠えて、みんなの顔を上げてくれたのはイヴちゃんだったわけで。
そんな彼女の明るさが、どこから出てきてどんな苦労があるのか。ちゃんと掘ってくれたのはマージでありがたい。大和麻弥における”ジブン、アイデアル”に似てる。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

イヴちゃんはかつて『ブシドーとは概念。追いつきたい自分、なりたい夢を表す言葉』だと言っていた。
嘘を付くこと。友達ができないこと。それは彼女のブシドーに反している。だから思い悩む。そしてその先にある光景に、ダチ達が連れて行ってくれる。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

なかなか自分の陰りを表に出せないイヴちゃんが、真実をさらけ出し何をしたいのか言葉にしたことを『ありがとう』と言ってくれるJK達の人間強度に、俺の家の人間力スカウターは軒並み連鎖爆発、コールセンターに電話して保証を求める騒ぎであるよ。
お前らマジ偉い。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

イヴちゃんは最後に”人情”を学んで、大好きな日本に更に近づく。
でも親友を心配させまいとついた嘘、それに思い悩む純朴こそがまさに”人情”であり、このイベストでイヴちゃんが手に入れたものは最初から彼女の中にあったものなのだ。同時に、どうにか形にしないと気づかないものでもある。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

そういうモンと新しく出会い直すべく、色々ゴダゴダ大騒ぎするさまが明るく楽しく、幸せな話でもありました。
個人的な事情もあって”もてなし”は僕のキーフレーズでもあるわけだが、イヴちゃんが自分の”誠”を形にするべく、そこに接近していくのが嬉しかった。茶道家としてはどんな茶だすのかな。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

・リトルスマイルステップ

・リトルスマイルステップ
順番的にはスキップ気味なんだが、わちゃもちゃを叩きすぎた結果『この曲が流れるイベント見なきゃ死ぬ！』となったので見た。
かわいいかわいいペンギンベイビーと、かわいいかわいい花音。二人の人見知りが上野の街を激走する、小さな冒険活劇。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

僕は二次元フィクションの中（と三次元現実の中）の動物が好きなのだが、ペンちゃんは非常に可愛らしい鳥類で、動物らしいコミュニケーション困難性と独立した他者性を保ちつつ、彼なりに人間に接触しようと頑張ってくれるナイス動物でした。ニ億兆点。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

『ペンギンより花音の話しろよ』って脳内で言われたんでしますけど、冒頭、羊毛フェルトで繋がってる”みさかの”がマージでヤバくて、出だしからヤバかった。
ハロハピって何かとぶっ飛んだすること多いんで、すっげぇフツーのことしてるとむっちゃ染み込む。心に。乾いた心に。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

いつものようにこころが大真面目テキトーぶっこいて、ノガミにハロハピ着弾！　となった後、かのちゃん先輩はいつもどおりのトンチキ度胸を発揮し、ペンちゃんとの大疾走を開始する。
小さく弱い生き物を放っておけない。ベタだろうが良いもんは良い。動物に優しい子供、ニ億兆点。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

人混みや透明で無自覚な悪意って花音が一番苦手なものだと思うけども、彼女はペンちゃんのために脇目も触れず猛ダッシュして、大冒険を繰り広げる。
その接近がペンちゃんの中の”人間”を書き換えて、彼（あるいは彼女）は少し、人の世で生きやすくなる。笑顔で生きれるようになる。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

それはこころの言うとおりまーったく大したことで、凄まじい偉業である。
こころはあまりにも『凄いわ！』『楽しいわ！』を連発するので、楽しさを出し惜しみするしか無い凡人にはテキトーに言ってるようにも思えてしまう。でも、毎回本気も本気、大本気なんだよね。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

驚異と幸福に満ちた世界を、そのまま素直に認識できてしまう。こころの視界は常人からは狂気の沙汰で、ここらへんは”ハロー、マイハッピーワールド”で描かれた画角だ。
しかし彼女が見据えているものは、基本的（あるいは根本的）に間違っていない。子供だけが見据える。真実ありのままの世界。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

はぐと薫はそこへの共鳴力が高く、花音と美咲は低い…ように見えて、世界を幸福に導く大バカモノの一人だからこそ、こころの掲げたアホらしい真実に共鳴したからこそ、彼女たちもハローハッピーワールドなのだ。
そんな花音の資質が、よく出たエピソードだと思った。思い込んだら一直線なとことか。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

ペンちゃんと花音の道を作るために、三バカがライブする所がまーた良いんですよ。薫くんの顔面凶器も含めて、人の足を止めさせるカリスマを獲得しつつあんだよねハロハピ…。
こういうジワジワした”バンド”の変化を追う意味でも、イベストがどしどし押し寄せるのは凄く良い。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

水族館についた後、ペンちゃんが実は人に怯えていて、花音のシャドウであったことが判る構成も凄く良い。
花音は自分に似てるから、ペンちゃんを助けたわけではない。心が思わず動いて、前のめりに倒れ込むように抱き上げてしまったのだ。
惻隠の情は仁の端、孟子である。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

そんな善なる行いを、不可思議な結び合わせが追い抜いて、花音はペンちゃんの事情を知る。なかなか強く生きられない、自分の影を守り抜いたペンギンの子供に見る。
その不思議な反射が、今後の彼女の道をどう照らすのか。気弱な少女は、自分に似たペンギンから何を学んだか。今後のストーリーに期待大

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月14日

風が強く吹いている：第17話『答え探して』感想ツイートまとめ

風が強く吹いている　を見る。
始まったときは夢だった。乗せられたのは嘘だった。走って、迷って、ようやく頂が見えた時、それに気づいた。
本音を言えば、まだよく分からない。なぜ走るのか。その先に何があるのか。だからこそ、ただ走っていきたい。
風が強く吹いている。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

そんな感じの箱根直前、予選を超えてのモチベーション維持、ここまでの歩みが作り出したものの意味を問う第17話。
一気に時間が飛んで次回は箱根開始なわけで、ここでタスキが目指す先と、物語全体のテーマ、これまでの歩みを洗い直す感じのお話となった。ペース落とすのはここが最後かな？

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

このアニメは汗と根性が躍動する疾走シーンと、ゆるっと青春する日常群像劇のシーン、両方の切れ味が鋭い。
走ることは日常の延長線上にあり、走ることで日常の関係性が変化していく。歩いているように見えても、むしろそのスローペースの中で力強く、人格と距離感が変化する。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

おそらく最後の日常となるだろう今回は、ここまで積み上げてきた物語が何を生み出してきたか、それをジャンプボードにして青年たちがどこに走っていくかを、ゆっくり描くお話だ。
焦点はアオタケの十人全て。それぞれ成熟の度合いが異なり、見えてる世界も目指すものも違う、バラバラの個性たち。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

本戦出場という結果を出してしまったアオタケの面々は、物語が始まったときのド素人では、バラバラの他人でもない。
アスリートらしいストイックなメシを、みんな一緒にかっ喰らう。今回の食卓を、ガチャガチャ衝突していた頃と並べると結構面白い。
©三浦しをん・新潮社／寛政大学陸上競技部後援会 pic.twitter.com/puW2YC1Ucd

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

あとで読売本社前に立った時、体が冷えるの緊張しそうの、自然とアスリートの視点でモノを考えているアオタケのランナーたち。
バナナは一本必ず食って、体作りの燃料にする。胃袋をがっちり掴むハイジおかーさんの仕事は変わってないが、それを受ける子供らが…https://t.co/zfCqW3iP2n

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

変わったとも言えるし、変わっていないとも言える。
双子は久々にガキっぽいところをむき出しにし、カケルはむっつり輪から外れていた時代からは想像もつかない無邪気さで、仲のいい兄弟のように双子と言い合う。
それは、カケルが自分の弱さも信念も預けれる、真の仲間に出会ったから生まれた変化だ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

既に『ド素人からの箱根出走』という大きな嘘をついてしまっている常態で、このアニメは『さらに優勝』という嘘を重ねないと、今回の話で宣言する。
双子はそれに反発する。それは勝ち負けに拘るというより、敬愛するハイジに嘘をつかれたという、やっぱ子供っぽい思いがあってこそだろう。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

ハイジももう、言葉を飾る必要がない。答えをまだ見つけていない自分を素直にさらけ出して、走ることで、タスキを繋ぐことで答えを掴もうと、静かに呼びかける。
未だ、道の途中。物語の序盤では、全てが見えているような顔で仲間（とお話）を引っ張っていたハイジも、答えを知らない。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

その事実を素直に口にできるようになったのは、やっぱり良いことだなぁ、と思う。
言葉では伝えきれないもの、止まっていては見えない景色を探して、ハイジは仲間を巻き込み、自分の信じるチームを鍛え上げた。速さより強さを追い求め、弱さを爪弾きにしない戦いを選んだ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

それが正しかったのか、否か。その答えも、箱根を走ることで見える…かもしれない。
ユキが言っていたように、生きることに答えはない。問い続けること自体に大きな意味があるとするなら、答えが出ないことは誤ちではけしてないのだろう。
だから箱根が終わっても、ハイジの疑問は解けないかもしれない

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

トップにはけして追いつけない。シード権を取っても後には続かない。
そんな状況で、なぜ走るのか。その答えは、走ることでしか見えてこない。走る中で、自分たちが走ってきた道、生まれた変化、これから生まれる未来を見据えていくことでしか。
今回の箱根ドライブは、そういうモノを追走していく。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

その度、強く風が吹いて髪を揺らすのが、とてもいいなと思う。
汗水たらしてアスファルトを走り抜けていくのは、まだ先の物語だ。
でもこの段階で風は吹いている。彼らをまとめ上げた風、新しい自分に出会える期待感は、物語の始まりから吹き続けている
©三浦しをん・新潮社／寛政大学陸上競技部後援会 pic.twitter.com/FQskIped2m

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

それは彼らを箱根の頂に連れて行って、もう一度大手町に返すだろう。その時、どんな答えを…どんな新しい問いをそれぞれ手に入れているか。
それはまだ分からない。ただ、今までがそうであったように爽やかで力強い風が、必ず吹くことは理解っている。それを確認するためのドライブだ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

今回は全体的に年齢差を強調する演出が強い。双子とカケルはガキっぽく、卒業組はどっしり大人だ。オッサン過ぎて、コーチと間違えられるくらいに。
少し年上のムサが、純朴さを失わないまま非常に冷静に、自分への偏見を受け流すシーンが良すぎる。お前、マジ立派だよ…。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

みんなそれぞれ心のあり方は違って、それは物語が始まったときから変わらない。王子は王子らしく、忙しそうな神童を助けはしない。
でも、うっかり『手伝いましょうか？』と口にしそうになるくらい、王子も変わった。
揺るがないもの、風に吹かれて転がっていくもの。様々なものが、人を形作る。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

箱根へのイマジナリー・ランが開始する時、全員が同じ風景を幻視する（のと、それがリーダー・ハイジの一喝で消える）のが好きだ。
バラバラの連中が、一つどころを見つけるまでの物語。最高の赤い夕日を、涼しげな風を頬に浴びるまでの物語。
©三浦しをん・新潮社／寛政大学陸上競技部後援会 pic.twitter.com/7Vnw11yUzc

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

双子はそのサークルから少し離れて、ワガママな、でも今言っておくべき想いをぶつけていく。
かつてのカケルが担当していた爆弾役を、同い年の双子が背負う形になるのかな？
なぜ走るのか。その答えはもう出ているし、その上を走ってきたから、これからタスキを繋ぐ。https://t.co/qBEYHM8cFZ

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

そしてそれは、言葉を超えた走りの中で、孤独に、そして仲間と繋がりながら走ることで、一人ひとりが見つけるしか無い。それが他人と繋がりうるものだからこそ、彼らはチームとして、今ここにいるのだ。
そんな曖昧なものに、双子は納得しつつ不満げで、子供のまま遊具で遊ぶ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

可愛い可愛い葉菜ちゃんとのかすかなロマンスを匂わせつつ、赤い三角形のレイアウトが鮮明な、夕焼けの公園。
それはユキやニコチャンやハイジが親父役、母親役をやってくれるからこそ遊べる、自由な子供時代最後の輝きだ。
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— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

葉菜ちゃんという”外部”と話すことで、双子は自分たちがどこへ向かい、どこを歩いてきたのかを納得していく。
最初は少し距離がある三人が、言葉を重ねるごとにだんだん近づいて、それでも”走る”双子と”走らない”葉菜ちゃんの間には無限の距離があって、その切なさと美しさに葉菜ちゃんは泣く。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

ランナーをただ見守り応援することしか出来ない、だからこそ走る者たちに夢を託し眩しさを感じる”観客”の視座を、非常に印象的に焼き付けるシーンだったと思う。
各キャラクターの『らしさ』、それが組み合わさって生まれた歴史を追いつつも、こういう風通しを忘れない所が俺は好き。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

流れた時間と変化という意味では、カケルと言葉の付き合い方も今回、静かに振り返られていた。
かつて『言葉をうまく使いたい』と願った青年は、回り道を必死に走って、今回様々な想いを確かな音に変えていく。https://t.co/ZOBlKOdqRW

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

双子との幼稚な口喧嘩はご愛嬌として、その双子が思い悩む『答えが見つからないまま走る意味』に、『場所がどこだろうと、ただ走るだけ』というアンサーをしっかり返せていたのは、大きな成長だろう。
仲間は茶化していたけども、それは気安い照れ隠しというか、今のアオタケの風通しの良さというか

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

僕がそうだったように、あの車の中の仲間は皆、エースの言葉に感動し勇気づけられたと思う。衒いなく本心を言葉にした不器用な男に、心を動かされたと思う。
それは無言の走りと同じように、人の心を動かしていく。そこに風は生まれていくのだ。そういうモノを、カケルは掴んだ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

カケルの口から出る訥々とした真実に対し、まーた顔を見せた榊の煽りは軽薄で、濁った風しか生み出さない。
少し煽りに余裕が見えてきたように見えるのは、A／Bに選別されるサバイバルレースを勝ち残り、『走る価値のある強者』と環境が認めてくれた安心感故か。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

アオタケには、榊が取り囲まれているものはない。
陸上にすべてを賭けるのが当たり前の価値観。抑圧的な上下関係。部内部で勝ち組と負け組が分かれる競争。トップに食いつけるだけの希望。
多分、持たざるモノの方が多い。でも、榊よりアオタケの10人のほうが気楽で、嘘がなく、幸福なように描いている

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

ハイジが作り出したアオタケが、あえて手放した沢山のもの。その身軽さが何を生み出し、榊が背負ったものがどんな重さなのかは、結局走ることでしか確かめられない。
その前段階として、曖昧な輪郭を確かめるのが今回のお話の、大きな仕事だろうな、とも思う。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

榊を前にアオタケが言い返さなかったのは、言葉が何も証明しない領域に、アオタケが足を踏み入れているからだ。
速くではなく、強く走ることを選んだ者たち。その果てに生まれる速さでしか、証明できないものを追う青年たちは、言葉以外の手段で、榊の言葉を乗り越えることを選んだのだろう。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

それが見えるのも走りきった後であろうし、誰も周りにいない孤独な挑発を繰り返す榊と、10人で夕焼けを見ているアオタケの対比で、既に答えは出ている気もする。
高校時代の長い影を振り払えず、過去に縛られ続ける榊。
運命と出会い、必死に駆け抜け、自分と世界を変えたカケル。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

とはいうものの、カケルだってコーチぶん殴ったままの直情人間のままだ。ムサに心無い言葉をかける他人に、思わず言い返そうとする。
そんなカケルに、少しにーちゃんなムサは静かに、『自分は大丈夫だ』と伝える。
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— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

二人の足はどっしりと地面を踏みしめ、背中には町内会の支えと期待を背負う。
無責任な無理解に傷つけられ、過去に縛られた悪意に晒される事もあれば、道を示し己を支えてくれる特別な運命にも出会える、不思議な世界。
その裏腹な在り方を、夕焼けの商店街のローカルな詩情で見せるのが良い。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

ほんと陸上満点人間零点だったカケルくんが、ムサの真っ直ぐな言葉を預けられるだけの信頼をチームと作り得たこと、それを素直に受け止められるだけの人格を育てたことが、今回の静かなやり取りでしっかり見えて、ホンマ…ホンマ僕は…って感じだった。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

横幅広く色んな人をスケッチする今回、カケルだけじゃないみんなの成長と変化、たくましく育ちつつも失われない個性が色々見えて、本当に良かった。
ユキの減らず口がいちいちIQ高いところとかマージ解像度高くて最高なんだよなぁ…喜安さんの理解度はマジですげぇよ…。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

そんな旅路を歩いて、遂に頂きに挑む者たちの前に、夕日を背負って立ちふさがる王者。藤岡さん、アンタ20代の貫禄じゃないよやっぱ…私服だと更にね。
来週、夏合宿の激エモを経たカケルとどういう会話するかは楽しみだなぁ。
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— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

過去と現在と未来、確かに歩いてきた道。既に手に入れているようで、未だ見えない謎と答え。しみじみこのアニメの”これまでとこれから”を描いたいい話をイイハナシで終わらせないのも、このアニメらしさである。
ここでハイジの膝の爆弾を強調し、強いヒキで来週まで引っ張るのはほんと流石。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

毎週お話があるシリーズアニメの特色を理解し、毎回毎回楽しみなヒキを用意したのは、ホント再構成の妙味で。
物語を牽引するサスペンスの見せ方が上手いからこそ、それが爆裂する瞬間の破壊力、解決した時の達成感も素晴らしいものになる。
毎週アニメを見るためには、そういうパワフルさが大事だ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日

それはこのアニメが始まったときからのフォームであり、最終盤が始まるこのタイミングでそれが崩れていないのには、強い安心感を覚える。
いやまぁ、あんま安心もできねぇんだけどさ怪我は怪我だし…ほんと揺らしと安定のバランス、交互に殴りつける手腕の巧みさにはビリビリ来ます。来週も楽しみ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月13日